サーバー構成オプション
SQL Server リソースの管理および最適化を行うには、SQL Server Management Studio または sp_configure システム ストアド プロシージャを使用して、構成オプションを設定します。 最も一般的に使用されるサーバー構成オプションは SQL Server Management Studio から使用できます。また、sp_configure を使用するとすべての構成オプションにアクセスできます。 システムへの影響を慎重に検討したうえで、これらのオプションを設定してください。 詳細については、「サーバー プロパティの表示または変更」を参照してください。
重要 |
---|
詳細設定オプションは、熟練したデータベース管理者または認定された SQL Server 技術者だけが変更するようにしてください。 |
構成オプションのカテゴリ
構成オプションは、次のいずれかの場合に有効になります。
オプションを設定し、RECONFIGURE ステートメントまたは場合によっては RECONFIGURE WITH OVERRIDE ステートメントを実行した直後。
- または -
上の操作を行い、SQL Server のインスタンスを再起動した後。
SQL Server の再起動を必要とするオプションについては、最初に、変更された値が value 列だけに表示されます。 再起動後に、その新しい値が value 列と value_in_use 列の両方に表示されます。
オプションの中には、新しい構成を有効にするために、サーバーを再起動する必要があるものもあります。 新しい値を設定して sp_configure を実行した後にサーバーを再起動した場合、新しい値は構成オプションの value_in_use 列ではなく value 列に表示されます。 サーバーの再起動後は、新しい値が value_in_use 列に表示されます。
自己構成オプションは、システムのニーズに合わせて SQL Server が調整するオプションです。 このため、ほとんどの場合、値を手動で変更する必要はありません。 例には、min server memory および max server memory オプションおよび user connections オプションが含まれています。
構成オプションの表
次の表は、使用可能なすべての構成オプション、設定可能範囲、および既定値を示しています。 構成オプションには文字コードを付けています。その内容を次に示します。
A = 詳細設定オプション。熟練したデータベース管理者または認定された SQL Server 技術者だけがこのオプションを変更するようにしてください。また、show advanced options を 1 に設定する必要があります。
RR = データベース エンジンの再起動が必要なオプション。
SC = 自己構成オプション。
構成オプション
最小値
最大値
既定
0
16384
0
0
2147483647
0
0
1
0
affinity I/O mask (A、RR)
-2147483648
2147483647
0
affinity64 I/O mask (A、64 ビット版の SQL Server でのみ使用可能)
-2147483648
2147483647
0
affinity mask (A)
-2147483648
2147483647
0
affinity64 mask (A、RR)、64 ビット版の SQL Server でのみ使用可能
-2147483648
2147483647
0
Agent XPs (A)
0
1
0
(SQL Server エージェントが起動すると 1 に変わります。 SQL Server エージェントが自動的に起動するようにセットアップ時に設定されている場合の既定値は 0 です。)
allow updates (旧バージョンで使用。 使用しないでください。 再構成中にエラーが発生する原因になる場合があります。)
0
1
0
0
1
0
0
86400
0
c2 audit mode (A、RR)
0
1
0
0
1
0
0
1
0
0
0
0
32767
5
0
1
0
cursor threshold (A)
-1
2147483647
-1
0
1
0
0
2147483647
1033
0
9999
0
0
1
1
0
1
0
0
1
0
0
2
0
fill factor (A、RR)
0
100
0
ft crawl bandwidth (max)、ft crawl bandwidth(A) を参照
0
32767
100
ft crawl bandwidth (min)、ft crawl bandwidth(A) を参照
0
32767
0
ft notify bandwidth (max)、ft notify bandwidth(A) を参照
0
32767
100
ft notify bandwidth (min)、ft notify bandwidth(A) を参照
0
32767
0
index create memory (A、SC)
704
2147483647
0
0
2
0
lightweight pooling (A、RR)
0
1
0
locks (A、RR、SC)
5000
2147483647
0
0
32767
0
0
256
4
max server memory (A、SC)
16
2147483647
2147483647
0
2147483647
65536
128
32767
(32 ビット版の SQL Server では 1024 が、64 ビット版の SQL Server では 2048 が推奨されます)
0
0 の場合、"256+(<processors> -4) * 8" という式 (32 ビット版の SQL Server の場合。64 ビット版の SQL Server の場合はこの倍) を使用して、プロセッサ数に基づいたワーカー スレッドの最大数が自動的に構成されます。
media retention (A、RR)
0
365
0
512
2147483647
1024
min server memory (A、SC)
0
2147483647
0
0
1
1
512
32767
4096
0
1
0
open objects (A、RR、旧バージョンで使用)
0
2147483647
0
0
1
0
PH_timeout (A)
1
3600
60
precompute rank (A)
0
1
0
priority boost (A、RR)
0
1
0
0
2147483647
0
query wait (A)
-1
2147483647
-1
recovery interval (A、SC)
0
32767
0
remote access (RR)
0
1
1
0
1
0
0
2147483647
10
0
1
0
0
2147483647
600
Replication XPs (A)
0
1
0
scan for startup procs (A、RR)
0
1
0
0
1
1
set working set size (A、RR、旧バージョンで使用)
0
1
0
0
1
0
SMO and DMO XPs (A)
0
1
1
0
1
0
1753
9999
2049
user connections (A、RR、SC)
0
32767
0
0
32767
0
xp_cmdshell (A)
0
1
0