ユーザー定義データ型の別名の作成
このトピックでは、SQL Server Management Studio または Transact-SQL を使用して、SQL Server 2012 にユーザー定義データ型の別名を新しく作成する方法について説明します。
このトピックの内容
作業を開始する準備:
制限事項と制約事項
セキュリティ
以下を使用してユーザー定義データ型の別名を作成するには:
SQL Server Management Studio
Transact-SQL
作業を開始する準備
制限事項と制約事項
- ユーザー定義データ型の別名は、識別子のルールに準拠した名前である必要があります。
セキュリティ
権限
現在のデータベース内の CREATE TYPE 権限、および schema_name に対する ALTER 権限が必要です。 schema_name を指定しなかった場合は、現在のユーザーのスキーマを判断するための既定の名前解決ルールが適用されます。
[Top]
SQL Server Management Studio の使用
ユーザー定義データ型を作成するには
オブジェクト エクスプローラーで、[データベース] を展開し、データベースを展開します。次に、[プログラミング]、[種類] を順に展開し、[ユーザー定義データ型] を右クリックして、[新しいユーザー定義データ型] をクリックします。
[NULL を許容]
ユーザー定義データ型が NULL 値を受け入れるかどうかを指定します。 既存のユーザー定義データ型に対する NULL 値の許容/非許容は編集できません。[データ型]
基本データ型をリスト ボックスから選択します。 リスト ボックスには、geography、geometry、hierarchyid、sysname、timestamp、xml の各データ型を除くすべてのデータ型が表示されます。 既存のユーザー定義データ型のデータ型は編集できません。[既定]
必要に応じて、ユーザー定義データ型の別名にバインドするルールまたは既定値を選択します。[長さ]/[有効桁数]
データ型の長さまたは有効桁数を表示します (適用可能な場合)。 [長さ] は、文字ベースのユーザー定義データ型に適用されます。[有効桁数] は、数値に基づくユーザー定義データ型にのみ適用されます。 ラベルは、先に選択されたデータ型によって変わります。 選択されているデータ型の長さまたは有効桁数が固定されている場合、このボックスは変更できません。長さは、nvarchar(max)、varchar(max)、varbinary(max) の各データ型に対しては表示されません。
名前
ユーザー定義データ型の別名を新規に作成する場合、ユーザー定義データ型を表すためにデータベース全体で使用する一意の名前を入力します。 文字の最大数は、システム sysname データ型に一致する必要があります。 既存のユーザー定義データ型の別名は編集できません。[ルール]
必要に応じて、ユーザー定義データ型の別名にバインドするルールを選択します。[小数点以下桁数]
小数点の右側にとることのできる 10 進数の最大桁数を指定します。[スキーマ]
現在のユーザーが使用できるすべてのスキーマの一覧からスキーマを選択します。 既定の選択は、現在のユーザーの既定のスキーマです。[ストレージ]
ユーザー定義データ型の別名に対応するストレージの最大サイズを表示します。 ストレージの最大サイズは、有効桁数によって異なります。1 – 9
5
10 – 19
9
20 – 28
13
29 – 38
17
nchar データ型および nvarchar データ型の場合、ストレージ値は常に [長さ] の値の 2 倍です。
ストレージは、nvarchar(max)、varchar(max)、varbinary(max) の各データ型に対しては表示されません。
[新しいユーザー定義データ型] ダイアログ ボックスで、[スキーマ] ボックスに、このデータ型の別名を所有するスキーマを入力するか、参照ボタン [...] を使用してスキーマを選択します。
[名前] ボックスに新しいデータ型の別名を入力します。
[データ型] ボックスで、新しいデータ型の別名の基になるデータ型を選択します。
選択したデータ型に該当する場合は、[長さ]、[有効桁数]、および [小数点以下桁数] ボックスへの設定を完了します。
新しいデータ型の別名で NULL 値を許可する場合は、[NULL を許容] チェック ボックスをオンにします。
新しいデータ型の別名に既定値またはルールをバインドする場合は、[バインド] で、[既定値] または [ルール] ボックスへの設定を完了します。 SQL Server Management Studio では、既定値やルールを作成できません。 Transact-SQL を使用します。 既定値やルールを作成するためのサンプル コードは、テンプレート エクスプローラーで使用できます。
[Top]
Transact-SQL の使用
ユーザー定義データ型の別名を作成するには
データベース エンジンに接続します。
[標準] ツール バーの [新しいクエリ] をクリックします。
次の例をコピーしてクエリ ウィンドウに貼り付け、[実行] をクリックします。 この例では、システムから提供されている varchar データ型に基づいて、データ型の別名を作成します。 データ型の別名 ssn 型は、11 桁の社会保障番号 (999-99-9999) を格納する列で使用されます。 この列で NULL 値は許容されません。
CREATE TYPE ssn
FROM varchar(11) NOT NULL ;
[Top]