sp_unbindrule (Transact-SQL)

現在のデータベース内の列または別名データ型のルールをバインド解除します。

重要
この機能は、Microsoft SQL Server の次のバージョンで削除されます。新規の開発作業ではこの機能を使用しないようにし、現在この機能を使用しているアプリケーションはできるだけ早く修正してください。代わりに、ALTER TABLE または CREATE TABLE ステートメントで DEFAULT キーワードを使って、デフォルト定義を作成することをお勧めします。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_unbindrule [ @objname = ] 'object_name' 
     [ , [ @futureonly = ] 'futureonly_flag' ]

引数

• [ @objname= ] 'object_name'
  ルールをバインド解除する、テーブルと列、または別名データ型の名前を指定します。 object_name のデータ型は nvarchar(776) で、既定値はありません。 SQL Server では、最初に列名に対して、次に別名データ型に対して、2 つの要素で構成される識別子の解決が試行されます。 別名データ型のルールをバインド解除すると、指定したデータ型の列のルールがすべてバインド解除されます。 ただし、同じデータ型でも、ルールが直接バインドされている列には影響はありません。

  注
  object_name には、識別子の区切り文字であるかっこ [ ] を含めることができます。 詳細については、「データベース識別子」を参照してください。

• [ @futureonly= ] 'futureonly_flag'
  別名データ型からルールをバインド解除する場合にのみ使用します。 futureonly_flag のデータ型は varchar(15) で、既定値は NULL です。 futureonly_flag が futureonly である場合、そのデータ型の既存の列に指定されているルールは解除されません。

戻り値

0 (成功) または 1 (失敗)

説明

ルールのテキストを表示するには、ルール名をパラメーターに使用して sp_helptext を実行します。

ルールをバインド解除すると、ルールが列にバインドしていた場合は sys.columns テーブルから、ルールが別名データ型にバインドしていた場合は sys.types テーブルから、バインドに関する情報が削除されます。

別名データ型からルールをバインド解除すると、その別名データ型のすべての列からも該当するルールがバインド解除されます。 ALTER TABLE ステートメントで ALTER COLUMN 句を使用して、後からデータ型が変更された列にルールをバインドすることもできます。ただし、その列からルールをバインド解除するには、sp_unbindrule を使用して列名を指定する必要があります。

権限

テーブル列からルールをバインド解除するには、そのテーブルに対する ALTER 権限が必要です。 別名データ型からルールをバインド解除するには、そのデータ型に対する CONTROL 権限、またはそのデータ型が属するスキーマに対する ALTER 権限が必要です。

使用例

A. 列のルールをバインド解除する

次の例では、employees テーブルの startdate 列からルールをバインド解除します。

EXEC sp_unbindrule 'employees.startdate'

B. 別名データ型からルールをバインド解除する

次の例では、別名データ型 ssn からルールをバインド解除します。 この例では、既存の列も今後入力される列もバインド解除されます。

EXEC sp_unbindrule ssn

C. futureonly_flag を使用する

次の例では、既存の ssn 列に影響を与えずに、別名データ型 ssn からルールをバインド解除します。

EXEC sp_unbindrule 'ssn', 'futureonly'

D. 区切られた識別子を使用する

次の例では、object_name パラメーターで区切り識別子を使用します。

CREATE TABLE [t.4] (c1 int) -- Notice the period as part of the table 
-- name.
GO
CREATE RULE rule2 AS @value > 100
GO
EXEC sp_bindrule rule2, '[t.4].c1' -- The object contains two 
-- periods; the first is part of the table name and the second 
-- distinguishes the table name from the column name.
GO
EXEC sp_unbindrule '[t.4].c1'

関連項目

参照

システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)

データベース エンジンのストアド プロシージャ (Transact-SQL)

CREATE RULE (Transact-SQL)

DROP RULE (Transact-SQL)

sp_bindrule (Transact-SQL)

sp_helptext (Transact-SQL)

システム ストアド プロシージャ (Transact-SQL)