OPEN (Transact-SQL)

Transact-SQL サーバー カーソルをオープンし、DECLARE CURSOR または SET cursor_variable ステートメントで指定される Transact-SQL ステートメントを実行することによって、カーソルを生成します。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

OPEN { { [ GLOBAL ] cursor_name } | cursor_variable_name }

引数

  • GLOBAL
    cursor_name でグローバル カーソルを参照することを指定します。

  • cursor_name
    宣言済みのカーソルの名前を指定します。 cursor_name という名前のグローバル カーソルとローカル カーソルの両方がある場合、GLOBAL を指定すると、cursor_name 引数はグローバル カーソルを参照します。GLOBAL を指定しないと、cursor_name 引数はローカル カーソルを参照します。

  • cursor_variable_name
    カーソルを参照するカーソル変数の名前を指定します。

説明

INSENSITIVE または STATIC オプションと共にカーソルが宣言されている場合、OPEN を実行すると結果セットを格納する一時テーブルが作成されます。 結果セット内の行のサイズが SQL Server テーブルの最大行サイズを超えると、OPEN は失敗します。 KEYSET オプションと共にカーソルが宣言されている場合、OPEN を実行するとキーセットを格納する一時テーブルが作成されます。 一時テーブルは tempdb に格納されます。

カーソルをオープンした後、最後にオープンしたカーソル内の該当する行数を受け取るには、@@CURSOR_ROWS 関数を使用します。

注意

SQL Server では、キーセット ドリブン カーソルまたは静的 Transact-SQL カーソルの非同期な作成はサポートされません。 OPEN や FETCH などの Transact-SQL カーソル操作はバッチで行われます。したがって、Transact-SQL カーソルを非同期に生成する必要はありません。 各カーソル操作におけるクライアントのラウンド トリップのため、待機時間が少ない OPEN が問題になるような非同期キーセット ドリブン カーソルまたは静的 API (アプリケーション プログラミング インターフェイス) サーバー カーソルは、SQL Server で引き続きサポートされます。

使用例

次の例では、カーソルをオープンし、すべての行をフェッチします。

DECLARE Employee_Cursor CURSOR FOR
SELECT LastName, FirstName
FROM AdventureWorks2012.HumanResources.vEmployee
WHERE LastName like 'B%';

OPEN Employee_Cursor;

FETCH NEXT FROM Employee_Cursor;
WHILE @@FETCH_STATUS = 0
BEGIN
    FETCH NEXT FROM Employee_Cursor
END;

CLOSE Employee_Cursor;
DEALLOCATE Employee_Cursor;

関連項目

参照

CLOSE (Transact-SQL)

@@CURSOR_ROWS (Transact-SQL)

DEALLOCATE (Transact-SQL)

DECLARE CURSOR (Transact-SQL)

FETCH (Transact-SQL)