同期バージョン
同期バージョンは、変更の追跡対象となる項目または変更単位ごとの、構造化された論理的なバージョンです。変更単位は、データ ストア内の変更追跡の最小単位です。変更単位は項目内に含まれます (連絡先という項目の氏名フィールドや住所フィールドなど)。バージョンには、レプリカ キーおよびティック数が含まれています。レプリカ キーは、この項目または変更単位に対して最後に変更を加えたレプリカのキーです。このキーは、レプリカ キー マップを使用して、レプリカ ID にマップされます。ティック数は、変更があったレプリカにおける、変更発生時点のティック数を指します。
マネージ コード : バージョンは、SyncVersion クラスによって表されます。
アンマネージ コード : バージョンは、SYNC_VERSION 構造体によって表されます。
使用上の規則
次に、項目のバージョンを正しく更新し、管理していくうえでの規則を示します。
同期中に別のレプリカから受信した変更 (そのレプリカが持つバージョン) は、レプリカ キーの変換後、そのままの形で格納されます。
ローカル アプリケーションによる変更など、変更がレプリカに直接加えられた場合、同期メタデータにその変更のバージョンは存在しません。このような変更に対して作成されるバージョンは、次の要素を含んでいる必要があります。
ローカル レプリカのレプリカ キー。通常、これは 0 になります。
ローカル レプリカのティック数の現在の値。