RSS フィードと Atom フィード対応のための ID および項目の変換
RSS フィードまたは Atom フィードを作成したり使用したりするアプリケーションの開発において中心となる作業は、FeedSync フィードの XML 形式と同期プロバイダの形式との間で、ID および項目データを変換することです。
ID の変換
アプリケーションには、レプリカ ID および項目 ID をプロバイダの可変長形式から文字列形式 (またはその逆) に変換する、ID コンバータ オブジェクトを実装する必要があります。また、ID コンバータは、匿名変更のレプリカ ID を生成できることが必要です。匿名変更は、変更の FeedSync 履歴に、by 値が含まれない場合に起こります。by は、その変更を加えたレプリカを表す属性です。ただし、FeedSync スキーマでは by 属性が必須ではなく、存在しない場合もあります。そのような場合は、変更の sequence 値と when 値を組み合わせることによって、変更のレプリカ ID を生成する必要があります。
マネージ コード : ID を変換するには、アプリケーションで FeedIdConverter オブジェクトを実装する必要があります。
アンマネージ コード : ID を変換するには、アプリケーションで IFeedIdConverter オブジェクトを実装する必要があります。
項目データの変換
アプリケーションには、項目データをローカル プロバイダの形式からフィードの XML 形式 (またはその逆) に変換する項目コンバータ オブジェクトを実装する必要があります。XML データは、XML ノード構造または文字列として表すことができます。どちらの場合も、フィードに有効な XML 形式であることをアプリケーション側で確認する必要があります。Sync Services では、有効性チェックは実行されません。
マネージ コード : 項目データを変換するには、アプリケーションで FeedItemConverter オブジェクトを実装する必要があります。このオブジェクトは、ローカル プロバイダが、SaveItemChange メソッドに送信される SaveChangeContext オブジェクトの ChangeData プロパティから見つけることのできる形式で、データを提供する必要があります。
アンマネージ コード : 項目データを変換するには、アプリケーションで IFeedItemConverter オブジェクトを実装する必要があります。このオブジェクトは、ローカル プロバイダが、ISynchronousNotifyingChangeApplierTarget::SaveChange メソッドに送信される ISaveChangeContext オブジェクトの ISaveChangeContext::GetChangeData メソッドから取得できる形式で、データを提供する必要があります。
参照
リファレンス
IFeedIdConverter インターフェイス
IFeedItemConverter インターフェイス
Microsoft.Synchronization.FeedSync
FeedIdConverter
FeedItemConverter
概念
Sync Services for FeedSync のコンポーネント