ISupportFilteredSync::AddFilter

派生クラスによって実装された場合、同期元プロバイダーによって変更の列挙に使用されるフィルターを設定します。

HRESULT AddFilter(
  IUnknown * pFilter,
  FILTERING_TYPE filteringType);

パラメーター

項目

定義

pFilter

[in] 同期元プロバイダーによって変更の列挙で使用されるフィルターです。

filteringType

[in] フィルター設定された同期時に変更バッチに含める情報の種類を示します。

戻り値

  • S_OK

  • SYNC_E_FILTER_NOT_SUPPORTED: pFilter で指定されたフィルターの種類がサポートされていない場合

  • プロバイダーが決定したエラー コード

解説

フィルターのネゴシエーションは次の手順で行われます。

  1. 同期元プロバイダーが変更の列挙を開始する前に、Sync Framework が同期先プロバイダーの IRequestFilteredSync::SpecifyFilter を呼び出して、フィルターのネゴシエーションを開始します。

  2. IRequestFilteredSync::SpecifyFilter の処理中に、同期先プロバイダーはフィルターを IFilterRequestCallback::RequestFilter に渡します。

  3. IFilterRequestCallback::RequestFilter の処理中に、Sync Framework は、同期元プロバイダーの ISupportFilteredSync::AddFilter を呼び出します。要求されたフィルターが同期元プロバイダーでサポートされていない場合、同期先プロバイダーはサポートされているフィルターが見つかるまで、フィルターの要求を続けます。

フィルターのネゴシエーションが正常に終了すると、同期元プロバイダーはこのフィルターを使用して、変更の列挙時に含める項目を判断します。

実装に関するメモ

このメソッドの実装では、pFilter および filteringType によって指定されたフィルターを検査し、フィルターがサポートされていないことを示す SYNC_E_FILTER_NOT_SUPPORTED を返すことができます。同期先プロバイダーは、サポートされているフィルターが見つかるまで、異なるフィルターを要求できます。

通常、同期先プロバイダーは、ISupportFilteredSync::AddFilter から SYNC_E_FILTER_NOT_SUPPORTED 以外のエラーが返されると、同期セッションを終了します。

参照

リファレンス

ISupportFilteredSync インターフェイス