サイトと階層の構成の管理
適用対象: System Center 2012 Configuration Manager,System Center 2012 Configuration Manager SP1,System Center 2012 Configuration Manager SP2,System Center 2012 R2 Configuration Manager,System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1
次のセクションの情報を使用して、Microsoft System Center 2012 Configuration Manager 内のサイトおよび階層構成を管理します。
サイトの SMS プロバイダーの構成の管理
リモートからの Configuration Manager コンソール接続に対する DCOM アクセス許可の構成
サイト データベースで SQL Server クラスターを使用するように構成する
サイト データベース ファイルのカスタムの場所の構成
サイト データベースの構成の変更
- SQL Server サイト データベース サーバーの SPN の管理方法
Configuration Manager サービス マネージャーでのサイト コンポーネントの管理
サイトのリセットの実行
Configuration Manager サイトの管理言語パック
サイトの SMS プロバイダーの構成の管理
SMS プロバイダーは、ダイナミックリンク ライブラリ ファイル (smsprov.dll) であり、System Center 2012 Configuration Manager セットアップを実行してインストールまたはアンインストールします。 各 Configuration Manager サイトで、セットアップを再実行すると、SMS プロバイダーの構成を変更できます。 サイトの最新の SMS プロバイダーを削除するには、サイトをアンインストールする必要があります。
SMS プロバイダーのインストールまたは削除を監視するには、セットアップを実行したサイト サーバーのルート フォルダーにある ConfigMgrSetup.log を表示します。
次の手順に従って、サイトの SMS プロバイダーを管理します。
サイトの SMS プロバイダーの構成を管理するには
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<Configuration Manager site installation folder>\BIN\X64\setup.exe から [Configuration Manager のセットアップ] を実行します。
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[作業の開始] ページで、[サイトのメンテナンスを実施するか、このサイトをリセットする] を選択し、[次へ] をクリックします。
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[サイトのメンテナンス] ページで、[SMS プロバイダーの構成を変更する] を選択し、[次へ] をクリックします。
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[SMS プロバイダーの管理] ページで、次のいずれかのオプションを選択して、ウィザードを完了します。
- このサイトに SMS プロバイダーを追加するには **\[新しい SMS プロバイダーを追加する\]** を選択し、SMS プロバイダーをホストする予定の (現在 SMS プロバイダーをホストしていない) コンピューターの FQDN を指定して、**\[次へ\]** をクリックします。 - サーバーから SMS プロバイダーを削除するには **\[指定した SMS プロバイダーをアンインストールする\]** を選択し、SMS プロバイダーを削除するコンピューターの名前を選択して **\[次へ\]** をクリックし、操作を確定します。 <div class="alert"> <table> <colgroup> <col style="width: 100%" /> </colgroup> <thead> <tr class="header"> <th><img src="images/Hh427340.s-e6f6a65cf14f462597b64ac058dbe1d0-system-media-system-caps-tip(TechNet.10).jpeg" title="System_CAPS_tip" alt="System_CAPS_tip" />ヒント</th> </tr> </thead> <tbody> <tr class="odd"> <td><p>2 つのコンピューター間で SMS プロバイダーを移動するには、新しいコンピューターに SMS プロバイダーをインストールして、元の場所から SMS プロバイダーを削除する必要があります。 一度の処理で SMS プロバイダーをコンピューター間で移動する専用のオプションはありません。</p></td> </tr> </tbody> </table> </div>
セットアップ ウィザードを終了すると、SMS プロバイダーの構成が完了します。[全般] タブのサイトの [プロパティ] ダイアログ ボックスで、サイトの SMS プロバイダーがインストールされているコンピューターを確認できます。
リモートからの Configuration Manager コンソール接続に対する DCOM アクセス許可の構成
Configuration Manager コンソールを実行するユーザー アカウントには、SMS プロバイダーを使用してサイト データベースにアクセスするためのアクセス許可が必要となります。 ただし、リモートの Configuration Manager コンソールを使用する管理ユーザーには、サイト サーバー コンピューターおよび SMS プロバイダーのコンピューターをリモートでアクティブにするための DCOM アクセス許可も必要となります。
SMS 管理者グループは、SMS プロバイダーへのアクセス権を付与します。また、必要な DCOM アクセス許可を付与するために使用できます。
重要 |
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Configuration Manager コンソールは Windows Management Instrumentation (WMI) を使用して SMS プロバイダーに接続し、WMI は内部的に DCOM を使用します。 このため、Configuration Manager では、Configuration Manager コンソールが SMS プロバイダー以外のコンピューターで実行されている場合、SMS プロバイダーのコンピューターで DCOM サーバーをアクティブにするためのアクセス許可が必要です。 既定では、リモートでアクティブにするためのアクセス許可は、組み込みの管理者グループのメンバーにのみ付与されます。 SMS 管理者グループにリモートでアクティブにするためのアクセス許可を付与すると、このグループのメンバーは SMS プロバイダーのコンピューターに対して DCOM 攻撃を試みることができるようになります。 また、この構成ではコンピューターの脆弱性が増します。 この脅威を軽減するには、SMS 管理者グループのメンバーシップを慎重に監視します。 リモートでアクティブにすることを許可した場合のセキュリティ リスクの詳細については、「DCOM Security Enhancements in Windows XP Service Pack 2 and Windows Server 2003 Service Pack 1 (Windows XP Service Pack 2 および Windows Server 2003 Service Pack 1 での DCOM セキュリティ強化)」を参照してください。 |
各中央管理サイト、プライマリ サイト サーバー、および SMS プロバイダーがインストールされている各コンピューターを構成し、リモートの Configuration Manager コンソールからのアクセス権を管理ユーザーに付与するには、次の手順に従います。
[!メモ]
次の手順は Windows Server 2008 R2 を対象としています。 別のオペレーティング システムのバージョンを使用していて、この手順のステップを使用できない場合、DCOM アクセス許可の構成方法の詳細については、使用しているバージョンのドキュメントを参照してください。
リモートから Configuration Manager コンソール接続を行なうための DCOM アクセス許可を構成するには (Windows Server 2008 R2)
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[スタート] メニューで [ファイル名を指定して実行] をクリックし、「Dcomcnfg.exe」と入力します。
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[コンポーネント サービス] でコンソールのルートをクリックし、[コンポーネント サービス]、[コンピューター] の順に展開し、[マイ コンピューター] をクリックします。[操作] メニューの [プロパティ] をクリックします。
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[マイ コンピューターのプロパティ] ダイアログ ボックスの [COM セキュリティ] タブで、[起動とアクティブ化のアクセス許可] セクションにある [制限の編集] をクリックします。
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[起動とアクティブ化のアクセス許可] ダイアログ ボックスで、[追加] をクリックします。
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[ユーザー、コンピューター、サービス アカウント、またはグループの選択] ダイアログ ボックスの [選択するオブジェクト名を入力してください (例)] ボックスに、「SMS Admins」と入力し、[OK] をクリックします。
[!メモ]
SMS 管理者グループを見つけるには、[検索場所] の設定を変更する必要がある場合があります。 このグループは、SMS プロバイダーがメンバー サーバーで実行されている場合は、そのコンピューターのローカルとなり、SMS プロバイダーがドメイン コントローラーで実行されている場合は、ドメインのローカル グループとなります。
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[SMS 管理者のアクセス許可] セクションで、リモート アクティブ化を許可するために、[リモートからのアクティブ化] チェック ボックスをオンにします。
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[OK] をクリックし、もう一度 [OK] をクリックしてから、[コンピューターの管理] を閉じます。 SMS 管理者グループのメンバーに対して、リモートの Configuration Manager コンソールからのアクセスを許可するようにコンピューターが構成されました。
リモートの Configuration Manager コンソールをサポートする各 SMS プロバイダーのコンピューターで、この手順を繰り返します。
サイト データベースで SQL Server クラスターを使用するように構成する
System Center 2012 Configuration Manager では、Configuration Manager サイト データベースをホストするために、仮想 Microsoft SQL Server クラスター インスタンスを使用することがサポートされています。 サポートされている SQL Server のバージョンと SQL Server クラスターでサポートされる構成の一覧については、「」トピックの「」セクションを参照してください。c1e93ef9-761f-4f60-8372-df9bf5009be0#BKMK_SupConfigSQLDBconfigNo text is shown for link 'c1e93ef9-761f-4f60-8372-df9bf5009be0'. The title of the linked topic might be empty.
Configuration Manager セットアップは、SQL Server クラスターを作成または構成しません。 サイト データベースをホストするために使用する前に、クラスター化された SQL Server 環境を構成する必要があります。 SQL Server クラスターを使用する場合、Configuration Manager は、SQL Server クラスター ノードへの変更を 1 時間ごとに自動的に確認します。 ノードのフェールオーバーや、SQL Server クラスターへの新しいノードの導入など、Configuration Manager コンポーネントのインストール環境に影響を及ぼすような SQL Server ノード構成への変更は、Configuration Manager によって自動的に管理されます。
[!メモ]
クラスター化された SQL Server インスタンスを使用してサイト データベースをホストする場合、各 SQL Server クラスター ノードのネットワーク接続で TCP/IP ネットワーク通信プロトコルを有効にする必要があります。 これは Kerberos 認証をサポートするために必要です。 名前付きパイプ通信プロトコルは不要ですが、Kerberos 認証に問題が発生したときのトラブルシューティングに使用できます。 ネットワーク プロトコルの設定は、[SQL Server ネットワークの構成] にある [SQL Server 構成マネージャー] で構成します。
パフォーマンスに関する考慮事項
クラスター化された SQL Server 環境を使用すると、仮想 SQL サーバーのフェールオーバー サポートが実現され、サイト データベースの信頼性が向上します。 ただし、フェールオーバー サポート用に構成された、クラスター化された SQL Server 上のサイト データベースは、処理や負荷分散の点で有利になることはなく、パフォーマンスの低下が発生する場合さえあります。 これは、サイト サーバーが、サイト データベースに接続する前に、SQL Server クラスターのアクティブ ノードを検索する必要があるためです。
SMS プロバイダーに関する考慮事項
サイト データベースをホストするために、クラスター化された SQL Server データベースを使用する場合は、SMS プロバイダーをサイト サーバー、または SQL Server クラスター ノードをホストしない別のコンピューターにインストールする必要があります。 SQL Server クラスター、またはクラスター化された SQL Server ノードとして実行されるコンピューターに SMS プロバイダーのインスタンスをインストールすることはサポートされていません。
クラスター化された SQL Server インスタンスを使用した Configuration Manager のインストール方法
クラスター化された仮想 SQL Server インスタンスをセットアップで指定して、中央管理サイトまたはプライマリ サイトの Configuration Manager サイト データベースをインストールするには、次の手順に従います。
[!メモ]
Configuration Manager のセットアップ中に、サイト サーバーのバックアップ メンテナンス タスクをサポートするために、Microsoft Windows Server クラスターの各物理コンピューター ノードにボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) ライターがインストールされます。
クラスター化された SQL Server インスタンスを使用して Configuration Manager をインストールするには
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サイト データベースをホストする仮想 SQL Server クラスターを既存の Windows Server クラスター環境で作成します。 SQL Server クラスターをインストールおよび構成するための特定の手順については、使用している SQL Server のバージョンのドキュメントを参照してください。 たとえば、SQL Server 2008 R2 を使用している場合は、「SQL Server 2008 R2 フェールオーバー クラスターのインストール」を参照してください。
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SQL Server クラスター内の各コンピューターで、ドライブのルート フォルダーに NO_SMS_ON_DRIVE.SMS という名前のファイルを配置すると、Configuration Manager はサイト コンポーネントをそのドライブにインストールしません。 既定では、Configuration Manager は各物理ノードにいくつかのコンポーネントをインストールして、バックアップなどの操作をサポートします。
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サイト サーバーのコンピューター アカウントを、各 Windows Server クラスター ノード コンピューターのローカルの [Administrators] グループに追加します。
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仮想 SQL Server インスタンスで、Configuration Manager のセットアップを実行しているユーザー アカウントに、sysadmin という SQL Server の役割を割り当てます。
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「Configuration Manager」トピックのいずれかの手順を使用し (次の部分を変更します)、Configuration Manager のサイトのインストールと階層の作成 セットアップを使用してサイトをインストールします。
[データベース情報] ページで、SQL Server を実行するコンピューターの名前の代わりに、サイト データベースをホストするクラスター化された仮想 SQL Server インスタンスの名前を指定します。
重要 セットアップ中は、Windows Server クラスターによって作成される仮想 Windows Server 名ではなく、仮想 SQL Server クラスター インスタンスの名前を入力する必要があります。 Windows Server クラスター仮想インスタンス名を使用してサイト データベースをインストールすると、アクティブな Windows Server クラスター ノードのローカル ハード ドライブにサイト データベースがインストールされ、そのノードで障害が発生した場合に正常なフェールオーバーが実行されません。
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セットアップ ウィザードの残りの部分を通常どおりに完了して、クラスター化された SQL Server インスタンスを使用した Configuration Manager をインストールします。
クラスター化された SQL Server インスタンス上のサイト データベースを使用するように Configuration Manager を構成するには
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サイト データベースをホストする仮想 SQL Server クラスターを既存の Windows Server クラスター環境で作成します。 SQL Server クラスターをインストールおよび構成するための特定の手順については、使用している SQL Server のバージョンのドキュメントを参照してください。 たとえば、SQL Server 2008 R2 を使用している場合は、「SQL Server 2008 R2 フェールオーバー クラスターのインストール」を参照してください。
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SQL Server クラスター内の各コンピューターで、ドライブのルート フォルダーに NO_SMS_ON_DRIVE.SMS という名前のファイルを配置すると、Configuration Manager はサイト コンポーネントをそのドライブにインストールしません。 既定では、Configuration Manager は各物理ノードにいくつかのコンポーネントをインストールして、バックアップなどの操作をサポートします。
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サイト サーバーのコンピューター アカウントを、各 Windows Server クラスター ノード コンピューターのローカルの [Administrators] グループに追加します。
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仮想 SQL Server インスタンスで、Configuration Manager のセットアップを実行しているユーザー アカウントに、sysadmin という SQL Server の役割を割り当てます。
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サイト サーバーで、Configuration Manager セットアップのローカル コピーを開始し、[作業の開始] ページで、[サイトのメンテナンスを実施するか、このサイトをリセットする] を選択してから、[次へ] をクリックします。
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[サイトのメンテナンス] ページで、[SQL Server の構成を変更する] を選択し、[次へ] をクリックします。
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[データベース情報] ページで、サイト データベースをホストするクラスター化された仮想 SQL Server インスタンスの名前を指定し、[次へ] をクリックします。
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ウィザードを完了して、仮想 SQL Server クラスターへのデータベースの移動を完了します。
サイト データベースが正常にインストールされたことを確認するには
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サイト サーバー コンピューターのシステム ドライブのルートにある ConfigMgrSetup.log ファイルを表示し、Configuration Manager セットアップが正常に完了したことを確認します。
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SQL Server Management Studio で、サイト データベースが正常に作成されたことを確認します。
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SQL Server Management Studio で、次のデータベース ロールがサイト データベース用に作成されたことを確認します。
- **smsdbrole\_MP** - **smsdbrole\_siteprovider** - **smsdbrole\_siteserver**
[!メモ]
サイトの構成によっては、その他の役割が表示されることがあります。
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サイト データベースの次の SQL Server の [データベース ロール] が、適切なコンピューター アカウントに割り当てられたことを確認します。
- \[smsdbrole\_MP\]:サイトの各管理ポイントのコンピューター アカウント。 - \[smsdbrole\_siteprovider\]:サイトの SMS プロバイダーのインスタンスを実行するサイト サーバーおよび各コンピューターのコンピューター アカウント。 - \[smsdbrole\_siteserver\]:サイト サーバー コンピューターのコンピューター アカウント。
[!メモ]
サイトの構成によっては、その他の役割が表示されることがあります。
サイト データベース ファイルのカスタムの場所の構成
Configuration Manager は、SQL Server データベース ファイルのカスタムの場所をサポートしています。
System Center 2012 Configuration Manager のサービス パック適用なし、または SP1 で、カスタムのファイルの場所を使用する場合、既定ではないファイルの場所を使用する SQL Server データベースをあらかじめ作成できます。 次に、サイトをインストールするときに、このあらかじめ作成したデータベースを使用するようにサイトに指定します。 サイトのインストール中に、いずれかのバージョンの Configuration Manager を使用してサイト データベースを作成するときに、カスタムのファイルの場所を指定することはできません。
System Center 2012 R2 Configuration Manager 以降、新しいプライマリ サイトまたは中央管理サイトをインストールするときに、既定以外のファイルの場所を指定できます。この場合、Configuration Manager によって、その場所を使用してサイト データベースが作成されます。 または、従来のように、既定以外のファイルの場所を使用する SQL Server データベースを事前作成してから、サイトをインストールするときに、事前作成したデータベースをサイトで使用するように指定できます。
[!メモ]
既定以外のファイルの場所を指定するオプションは、SQL Server クラスターを使用する場合は使用できません。
サイトをインストールした後にサイト データベース ファイルの場所を変更することもできます。 サイトのインストール後にファイルの場所を変更するには、Configuration Manager サイトを停止してから、SQL Server のファイルの場所を編集する必要があります。 SQL Server のインスタンス内でファイルの場所を移動するには、インストールしたサイトで次の手順を実行します。
サイト データベースのファイルの場所を変更するには
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Configuration Manager サイト サーバーで、SMS_Executive サービスを停止します。
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使用している SQL Server のバージョンのユーザー データベースの移動についての情報を使用してください。 たとえば、SQL Server 2008 R2 を使用している場合は、SQL Server 2008 R2 のオンライン ドキュメント ライブラリの「ユーザー データベースの移動」を参照してください。
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データベース ファイルの移動が完了したら、Configuration Manager サイト サーバーで SMS_Executive サービスを再起動します。
サイト データベースの構成の変更
サイトをインストールした後に、サイト データベースおよびサイト データベース サーバーの構成を変更するには、中央管理サイト サーバーまたはプライマリ サイト サーバーでセットアップを実行します。 セカンダリ サイトのデータベース構成の変更はサポートされていません。
[!メモ]
サイトのデータベース構成を変更すると、Configuration Manager はサイト サーバー、およびそのデータベースと通信するリモート サイト システム サーバー上の Configuration Manager サービスを再起動または再インストールします。
データベース構成を変更するには、サイト サーバーでセットアップを実行し、[サイトのメンテナンスを実施するか、このサイトをリセットする] オプションを選択します。 次に、[SQL Server の構成を変更する] オプションを選択します。 次のサイト データベースの構成を変更することができます。
データベースをホストする Windows ベースのサーバー。
SQL Server データベースをホストするサーバーで使用されている SQL Server のインスタンス。
データベース名。
Configuration Manager で使用する SQL Server ポート。
Configuration Manager で使用する SQL Server サービス ブローカーのポート。
サイト データベースは、同じコンピューター上の SQL Server の新しいインスタンス、またはサポートされているバージョンの SQL Server を実行する別のコンピューターに移動できます。 サイト データベースを移動するには、次の項目を構成する必要があります。
サイト データベースを新しいコンピューターに移動する場合は、SQL Server を実行するコンピューターのローカルの [Administrators] グループにサイト サーバーのコンピューター アカウントを追加します。 サイト データベースに SQL Server クラスターを使用する場合は、各 Windows Server クラスター ノード コンピューターのローカルの [Administrators] グループにコンピューター アカウントを追加する必要があります。
データベースを SQL Server 上の新しいインスタンス、または新しい SQL Server コンピューターに移動する場合は、共通言語ランタイム (CLR) 統合を有効にする必要があります。 CLR を有効にするには、SQL Server Management Studio を使用して、サイト データベースをホストする SQL Server のインスタンスに接続し、ストアド プロシージャ sp_configure ‘clr enabled’,1; reconfigure をクエリとして実行します。
重要 |
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管理ポイントの 1 つまたは複数のデータベースのレプリカを持つデータベースを移動する場合は、最初にデータベースのレプリカを削除する必要があります。 データベースの移動が完了したら、データベースのレプリカを再構成できます。 詳細については、「データベースのレプリカを使用するための操作」の「管理ポイントのデータベース レプリカの構成」セクションをご覧ください。 |
Configuration Manager サイトをインストールしたら、次のセクションの情報を使用して、サイト データベースの構成を管理します。 サイト データベースの構成の計画については、「Configuration Manager のデータベース サーバーの導入計画」を参照してください。
SQL Server サイト データベース サーバーの SPN の管理方法
ローカル システム アカウントを使用して SQL Server サービスを実行するように SQL Server を構成すると、アカウントのサービス プリンシパル名 (SPN) が Active Directory ドメイン サービスに自動的に作成されます。 ローカル システム アカウントを使用していない場合は、SQL Server サービス アカウントの SPN を手動で登録する必要があります。
サイト データベース サーバーの SQL Server サービス アカウントの SPN を登録するには、Setspn ツールを使用します。 Setspn ツールは、SQL Server のドメインに存在するコンピューターで、ドメイン管理者の資格情報を使用して実行する必要があります。
Windows Server 2008 R2 で Setspn ツールを使用する SQL Server サービス アカウントの SPN を管理するには、次の手順に従います。 Setspn の詳細については、「Setspn Overview (Setspn の概要)」または使用しているオペレーティング システムの同様のドキュメントを参照してください。
[!メモ]
次の手順では Setspn コマンドライン ツールを使用しています。 Setspn コマンドライン ツールは、Windows Server 2003 Support Tools を製品 CD または Microsoft ダウンロード センター からインストールするときに含められます。 Windows Support Tools を製品 CD からインストールする方法の詳細については、「Windows サポート ツールをインストールする」を参照してください。
SQL Server サービス アカウントのドメイン ユーザー サービス プリンシパル名 (SPN) を手動で作成するには
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[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスに「cmd」と入力します。
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コマンド ラインで、Windows Server サポート ツールのインストール ディレクトリに移動します。 既定では、これらのツールは C:\Program Files\Support Tools ディレクトリにあります。
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有効なコマンドを入力して SPN を作成します。 SPN を作成するには、NetBIOS 名、または SQL Server を実行するコンピューターの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用できます。 ただし、NetBIOS 名と FQDN の両方の SPN を作成する必要があります。
重要 クラスター化された SQL Server の SPN を作成する場合は、SQL Server クラスターの仮想名を SQL Server のコンピューター名として指定する必要があります。
- SQL Server コンピューターの NetBIOS 名の SPN を作成するには、コマンド **setspn –A MSSQLSvc/\<SQL Server computer name\>:1433 \<Domain\\Account\>** を入力します。 - SQL Server コンピューターの FQDN の SPN を作成するには、コマンド **setspn -A MSSQLSvc/\<SQL Server FQDN\>:1433 \<Domain\\Account\>** を入力します。
[!メモ]
SQL Server の名前付きインスタンスの SPN を登録するコマンドは、既定のインスタンスの SPN を登録するときに使用するコマンドと同じですが、ポート番号が名前付きインスタンスで使用するポートと一致している必要があります。
Setspn コマンドを使用してドメイン ユーザーの SPN が正しく登録されていることを確認するには
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[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスに「cmd」と入力します。
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コマンド プロンプトで、コマンド setspn –L <domain\SQL Service Account> を入力します。
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登録された [ServicePrincipalName] を確認して、SQL Server に有効な SPN が作成されたことを確認します。
ADSIEdit MMC コンソールを使用している場合に、ドメイン ユーザーの SPN が正しく登録されていることを確認するには
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[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、「adsiedit.msc」と入力して ADSIEdit MMC コンソールを起動します。
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必要に応じて、サイト サーバーのドメインに接続します。
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コンソール ウィンドウで、サイト サーバーのドメイン、DC=<server distinguished name>、CN=Users の順に展開し、CN=<Service Account User> を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
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[CN=<Service Account User> プロパティ] ダイアログ ボックスで、servicePrincipalName の値を検討し、有効な SPN が作成されて適切な SQL Server コンピューターに関連付けられていることを確認します。
SQL Server のサービス アカウントをローカル システムからドメイン ユーザー アカウントに変更するには
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SQL Server サービス アカウントとして使用するドメインまたはローカルのシステム ユーザー アカウントを作成または選択します。
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[SQL Server 構成マネージャー] を開きます。
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[SQL Server のサービス] をクリックし、[SQL Server<INSTANCE NAME>] をダブルクリックします。
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[ログオン] タブで、[このアカウント] を選択してから、手順 1 で作成したドメイン ユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力するか、[参照] をクリックして Active Directory ドメイン サービスのユーザー アカウントを見つけて、最後に [適用] をクリックします。
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[アカウントの変更の確認] ダイアログ ボックスで [はい] をクリックして、サービス アカウントの変更を確認し SQL Server サービスを再起動します。
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サービス アカウントの変更が完了したら、[OK] をクリックします。
Configuration Manager サービス マネージャーでのサイト コンポーネントの管理
System Center 2012 Configuration Manager サービスの管理、および Configuration Manager サービスやスレッド (まとめて Configuration Manager コンポーネントと呼びます) のステータスの表示を行うには、Configuration Manager サービス マネージャーを使用します。Configuration Manager コンポーネントは任意のサイト システムで実行できます。 コンポーネントは、Windows でのサービスの管理と同じ方法で管理されます。つまり、Configuration Manager コンポーネントの開始、停止、一時停止、再開、または照会を実行できます。
Configuration Manager サービスによる処理が必要になると (通常は構成ファイルがコンポーネントの受信トレイに書き込まれたとき)、サービスが実行されます。 操作に関連するコンポーネントを識別する必要がある場合は、Configuration Manager サービス マネージャーを使用して、各種の Configuration Manager サービスとスレッドを操作し、その結果変更される Configuration Manager の動作を確認できます。 たとえば、特定の応答が排除されるまで Configuration Manager サービスを一度に 1 つずつ停止できます。 これにより、特定の動作の原因となっているサービスを判別できます。
ヒント |
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次の手順は、Configuration Manager コンポーネントの操作を変更するために使用できます。 コンポーネントのログ オプションを変更する場合は、「Configuration Manager サービス マネージャーを使用したログのオプションの構成」の「Configuration Manager のログ ファイルのテクニカル リファレンス」セクションを参照してください。 |
Configuration Manager サービス マネージャーを使用するには
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Configuration Manager コンソールで [監視] をクリックし、[システムのステータス] を展開してから、[コンポーネントのステータス] をクリックします。
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[ホーム] タブの [コンポーネント] グループで [起動] をクリックして、[Configuration Manager サービス マネージャー] を選択します。
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Configuration Manager サービス マネージャーが開いたら、管理するサイトに接続します。
管理したいサイトが表示されない場合は、[サイト]、[接続] の順にクリックして、該当するサイトのサイト サーバーの名前を入力します。
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サイトを展開して、管理したいコンポーネントのある場所に応じて、[コンポーネント] または [サーバー] に移動します。
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右側のペインで、1 つ以上のコンポーネントを選択してから、[コンポーネント] メニューの [クエリ] をクリックして選択した項目のステータスを更新します。
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コンポーネントのステータスを更新したら、[コンポーネント] メニューの 4 つのアクション ベースのオプションのいずれかを使用して、コンポーネントの操作を変更します。 アクションを要求したら、コンポーネントを照会して、コンポーネントの新しいステータスを表示する必要があります。
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コンポーネントの操作の状態の変更が完了したら、Configuration Manager サービス マネージャーを閉じます。
サイトのリセットの実行
Configuration Manager はサイトのリセットを使用して、既定のファイルおよびレジストリ アクセス許可をプライマリ管理サイト サーバーまたは中央管理サイト サーバーに再度適用したり、サイトでサイト コンポーネントを再インストールしたりします。 セカンダリ サイトでは、サイトのリセットはサポートされません。 手動でサイトのリセットを実行すると、これらの設定を復元することができます。Configuration Manager は、サイトのリセットが必要となる構成の変更が行われると、サイトのリセットを自動的に実行します。
たとえば、Configuration Manager コンポーネントで使用されるアカウントを変更していた場合は、手動のサイトのリセット時に、コンポーネントで使用されるアカウントの詳細が正しいことが確認され、リモート サイト システムがサイト サーバーへのアクセスに使用するアクセス制御リスト (ACL) がリセットされます。 また、サイトでサポートされるクライアントまたはサーバーの言語を変更した場合、サイトでこの変更を使用可能にするにはリセットを行う必要があるため、Configuration Manager は自動的にサイトのリセットを実行します。
[!メモ]
サイトのリセットでは、Configuration Manager 以外のオブジェクトに対するアクセス許可はリセットされません。
重要 |
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サイトのリセットでは、サイトのすべてのサイト システムの役割が再インストールされます。 |
サイトのリセット中に、セットアップでは、SMS_SITE_COMPONENT_MANAGER サービスと、SMS_EXECUTIVE サービスのスレッド コンポーネントを停止してから再起動します。 さらに、セットアップは、ローカル コンピューターおよびリモート サイト システム コンピューター上にある、サイト システムの共有フォルダーと [SMS Executive] コンポーネントを削除してから再作成します。 セットアップにより SMS_SITE_COMPONENT_MANAGER サービスが再インストールされると、このサービスによって SMS_EXECUTIVE サービスと SMS_SQL_MONITOR サービスがインストールされます。 また、サイトのリセットでは、次のオブジェクトが復元されます。
SMS または NAL のレジストリ キー、またはこれらのキーの既定のサブキー。
Configuration Manager ファイル ディレクトリ ツリー、およびこのファイル ディレクトリ ツリー内の既定のファイルまたはサブディレクトリ。
サイトのリセットの実行のアクセス許可
サイトのリセットの実行に使用するアカウントには、次のアクセス許可がある必要があります。
中央管理サイト:このサイトでサイトのリセットの実行に使用するアカウントは、中央管理サイト サーバーのローカル管理者であり、[完全な権限を持つ管理者] の役割に基づいた管理セキュリティ ロールと同等の権限を持っている必要があります。
プライマリ サイト:このサイトでサイトのリセットの実行に使用するアカウントは、プライマリ サイト サーバーのローカル管理者であり、[完全な権限を持つ管理者] の役割に基づいた管理セキュリティ ロールと同等の権限を持っている必要があります。 プライマリ サイトが中央管理サイトの階層内にある場合、このアカウントは中央管理サイト サーバーのローカル管理者でもある必要があります。
サイトのリセットの実行方法
Configuration Manager プライマリ サイトまたは中央管理サイトのサイト リセットを行うには、サイト サーバー コンピューターの [スタート] メニューまたは Configuration Manager ソース メディアで Configuration Manager のセットアップを開始します。
サイトのリセットを実行するには
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<Configuration Manager site installation folder>\BIN\X64\setup.exe から [Configuration Manager のセットアップ] を実行します。
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[作業の開始] ページで、[サイトのメンテナンスを実施するか、このサイトをリセットする] を選択し、[次へ] をクリックします。
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[サイトのメンテナンス] ページで、[構成を変更せずにサイトをリセットする] を選択してから、[次へ] をクリックします。
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[はい] をクリックして、サイトのリセットを開始します。
サイトのリセットが完了したら、[閉じる] をクリックしてこの手順を完了します。
Configuration Manager サイトの管理言語パック
Configuration Manager サイト用の管理サーバーとクライアント言語パックを管理するには、次のセクションの情報を参照してください。
言語パックをサイトに追加する
サーバー言語パックまたはクライアント言語パックのサポートをサイトに追加するには、Configuration Manager のセットアップを実行し、使用する言語を選択します。 サーバー言語パックをサイトに追加すると、Configuration Manager コンソールのインストールとアプリケーション サイト システムの役割で使用できるようになります。 クライアント言語パックをサイトに追加すると、新しいクライアントのインストールまたはアップグレードで現在のクライアント言語一覧にサポートを追加できるように、Configuration Manager はクライアントのインストール ソース ファイルに言語パックを追加します。
**サイトのインストール時に言語パックを追加する方法:**言語パックのサポートを新しい中央管理サイトまたはプライマリ サイトに追加するには、「Configuration Manager のサイトのインストールと階層の作成」トピックの「サイト サーバーのインストール」セクションで説明されている、該当する手順を使用します。 このトピックの手順には、サイトをインストールするときの言語パックの選択も含まれます。
**サイトの言語パックを変更する方法:**以前にインストールしたサイトで言語パックのサポートを追加または削除するには、サイト サーバーの Configuration Manager インストール フォルダーからセットアップを実行します。
サイトのインストール後にサイトがサポートする言語パックを変更するには、次の手順を実行します。
サイトでサポートされる言語パックを変更するには
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サイト サーバーで、<Configuration Manager site installation folder>\BIN\X64\setup.exe から Configuration Manager のセットアップを実行します。
-
[作業の開始] ページで、[サイトのメンテナンスを実施するか、このサイトをリセットする] を選択し、[次へ] をクリックします。
-
[サイトのメンテナンス] ページで、[言語構成を変更する] を選択し、[次へ] をクリックします。
-
[必須ファイルのダウンロード] ページで [必須ファイルをダウンロードする] を選択して言語パックの更新プログラムを取得するか、[ダウンロード済みのファイルを使用する] を選択して、サイトに使用する言語パックを含むダウンロード済みのファイルを使用します。 [次へ] をクリックしてファイルを確認して続行します。
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[サーバーの言語の選択] ページで、そのサイトがサポートするサーバー言語のチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
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[クライアント言語の選択] ページで、そのサイトがサポートするクライアント言語のチェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
-
[次へ] をクリックして、サイトの言語サポートを変更します。
[!メモ]
Configuration Manager でサイトのリセットが開始され、サイトのすべてのサイト システムの役割も再インストールされます。
-
[閉じる] をクリックしてこの手順を完了します。
新しい言語パックでサーバーとクライアントを更新する
言語パックのサポートを追加するには、次のセクションの情報を参照してください。
クライアントの言語パックを更新する方法
サイトのクライアント言語パックを更新したら、クライアント言語パックを含むソース ファイルを使用して、言語パックを使用する各クライアントをインストールする必要があります。
言語パックのサポートがあるクライアントをインストールする方法の詳細については、「Configuration Manager のサイトと階層の計画」トピックの「クライアントの言語パックの計画」セクションを参照してください。
サイト サーバーおよびサイト システムで言語パックを更新する方法
サイトのサーバー言語パックを更新した後に、実行する必要がある追加の操作はありません。Configuration Manager が該当するコンポーネントを自動的に更新します。
Configuration Manager コンソールで言語パックを更新する方法
サイトのサーバー言語パックを更新したら、言語パックのサポートを Configuration Manager コンソールに追加できます。
サーバー言語パックのサポートを Configuration Manager コンソールに追加するには、サイト サーバー上にある、使用する言語パックが格納されている ConsoleSetup フォルダーから Configuration Manager コンソールをインストールする必要があります。Configuration Manager コンソールが既にインストールされている場合、新しいインストールを有効にしてサポートされる言語パックの最新の一覧を特定するには、まず既存のコンソールをアンインストールする必要があります。
追加言語をサポートする Configuration Manager コンソールをインストールする方法の詳細については、「Configuration Manager のサイトのインストールと階層の作成」トピックの「Configuration Manager コンソールの言語の管理」セクションを参照してください。