Process Monitoring Template (プロセス監視テンプレート)
適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager
"プロセス監視" テンプレートでは、特定のプロセスがコンピューターで実行されているかどうかを監視できます。 このテンプレートを使用すると、2 種類の基本的なシナリオを実装できます。特定のアプリケーションでプロセスが実行されていることが必要でありながら、そのプロセスが実行されていないときに警告が送られるようにする場合、または、不要なプロセスが実行されていることが検出されたときにアラートを生成する必要がある場合です。 アプリケーションが実行されているかどうかを監視することに加えて、プロセッサのパフォーマンス データとプロセスのメモリ使用量のデータも収集できます。
監視プロセス
プロセス監視テンプレートは、エージェントで管理された Windows ベースのコンピューターで実行中のプロセスの監視が必要となるさまざまなシナリオで使用します。 次のプロセスをアプリケーションで監視できます。
重要なプロセス
常に実行されている必要があるプロセス。プロセス監視テンプレートを使用して、このプロセスがインストールされているコンピューターで実行されていることを確認し、プロセス監視テンプレートを使用してそのパフォーマンスを測定します。
不要なプロセス
実行されていてはいけないプロセス。 このプロセスには、障害を起こす可能性がある既知の問題のあるプロセス、またはアプリケーションでエラーが発生したときに自動的に開始されるプロセスなどがあります。プロセス監視テンプレートを使用すると、このプロセスを監視して、実行されていることが検出されたときにアラートを送信できます。
長時間実行されているプロセス
一度に短い時間実行されるプロセス。 このプロセスが長時間実行されている場合は、問題があることを示している可能性があります。プロセス監視テンプレートを使用すると、このプロセスの実行時間を監視して、一定の時間を超えて実行されている場合にアラートを送信できます。
プロセス監視テンプレートによって実行される監視
プロセス監視ウィザードでの選択に応じて、作成されたモニターおよびルールによって実行される監視に、次の設定を含めることができます。
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監視データの表示
収集されたすべてのデータ、 プロセス監視 テンプレートはで使用できる、 プロセスの状態 にビューがある、 Windows サービスおよびプロセス監視 フォルダーです。 このビューには、選択したグループの各エージェントのオブジェクトが一覧表示されます。 エージェントがプロセスを監視しなくても一覧に表示され、実行されていないプロセスの状態がモニターに反映されます。
個別のプロセス モニターの状態を表示するには、プロセス オブジェクトの Operations Manager ヘルス エクスプローラーを開きます。 パフォーマンス データを表示するには、プロセス オブジェクトのパフォーマンス ビューを開きます。
[プロセスの状態] ビューに表示されているのと同じプロセス オブジェクトが、そのプロセスをホストするコンピューターのヘルス エクスプローラーに表示されます。 プロセス モニターのヘルス状態が、コンピューターのヘルス状態にロールアップされます。
ウィザードのオプション
プロセス監視テンプレートを実行する場合は、次の表のオプションの値を指定する必要があります。 各表は、ウィザードのページごとのオプションです。
全般プロパティ
次のオプションは、ウィザードの [全般オプション] ページで使用できます。
オプション |
説明 |
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名前 |
プロセスに使用される名前。 この名前がウィザードのオペレーション コンソールに表示されます。 プロセスと同じ名前でなくても構いません。 |
説明 |
プロセスの説明 (省略可能)。 |
管理パック |
テンプレートで作成されるクラスとモニターを保存する管理パック。 そのサービスをターゲット クラスとして使用する追加のモニターまたはルールを作成する場合は、同じ管理パックに保存する必要があります。 管理パックの詳細については、「Selecting a Management Pack File (管理パック ファイルの選択)」を参照してください。 |
監視するプロセス
次のオプションは、ウィザードの [監視するプロセス] ページで使用できます。
オプション |
説明 |
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監視シナリオ |
実行される監視の種類。 必要なプロセスを監視して、プロセスが実行されていないときにモニターを重大な状態に設定するには、[プロセスが実行されているかどうか、またその状況を監視する] を選択します。 不要なプロセスを監視して、プロセスが実行されているときにモニターを重大な状態に設定するには、[プロセスが実行されているかどうかのみを監視する] を選択します。 |
プロセス名 |
プロセスのフルネーム。 これは、タスク マネージャーに表示されるときのプロセスの名前です。 実際の実行可能ファイルへのパスを含めないでください。 名前を入力するか、参照 (…) ボタンをクリックして、ファイル名を探すことができます。 |
対象グループ |
指定されたグループに含まれるすべてのコンピューターのプロセスが監視されます。 |
実行中のプロセス
次のオプションは、ウィザードの [実行中のプロセス] ページで使用できます。
オプション |
説明 |
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指定期間より長くプロセス数が最小値を下回る、または最大値を上回る場合にアラートを生成する |
これを選択すると、指定したプロセスのインスタンスの数が、指定した期間より長く、指定した最小数より少ない場合、または指定した最大数より多い場合に、モニターが重大な状態に設定され、アラートが作成されます。 プロセスのインスタンスが少なくとも 1 つ実行されていることを確認するには、最小値と最大値の両方に 1 を設定します。 |
プロセスの最少数 |
実行されている必要があるプロセスの最少数。 |
プロセスの最大数 |
実行されている必要があるプロセスの最大数。 |
期間 |
実行中のプロセスの数が指定された範囲を超えている状態になってから、モニターが重大な状態に設定されるまでの時間を指定します。 この値は、1 分未満に設定しないでください。 |
プロセスが指定期間より長くかかる場合にアラートを生成する |
これを選択すると、プロセスのインスタンスの 1 つが指定した期間より長く実行された場合に、モニターが重大な状態に設定され、アラートが作成されます。 |
パフォーマンス データ
次のオプションは、ウィザードの [パフォーマンス データ] ページで使用できます。
オプション |
説明 |
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CPU 使用率が既定のしきい値を超える場合、アラートを生成する |
プロセスの CPU 使用率を監視する必要がある場合に指定します。 指定したしきい値を超えたときに、オブジェクトをエラー状態に設定してアラートを生成するように、モニターが作成されます。 分析および報告のために CPU 使用率のデータを収集するように、ルールが作成されます。 |
CPU 使用率 (%) |
CPU 使用率を監視する場合は、このオプションにしきい値を設定します。 CPU の合計使用率の割合がしきい値を超えると、オブジェクトがエラー状態に設定され、アラートが生成されます。 |
メモリ使用量が既定のしきい値を超える場合、アラートを生成する |
プロセスのメモリ使用量を監視する必要がある場合に指定します。 指定したしきい値を超えたときに、オブジェクトをエラー状態に設定してアラートを生成するように、モニターが作成されます。 分析および報告のために CPU 使用率のデータを収集するように、ルールが作成されます。 |
メモリ使用量 (MB) |
メモリ使用量を監視する場合は、このオプションにしきい値を設定します。 CPU の合計使用率のディスク容量 (MB) がしきい値を超えると、オブジェクトがエラー状態に設定され、アラートが生成されます。 |
サンプル数 |
CPU 使用率またはメモリ使用量を監視する場合に、このオプションに指定したパフォーマンス サンプルの数を連続して超えると、オブジェクトがエラー状態に設定され、アラートが生成されます。 このオプションに 1 より大きい数を指定すると、サービスがしきい値を少し超えただけではアラートが生成されなくなり、監視のノイズを抑えることができます。 設定値が大きいほど、問題のアラートが生成されるまでの期間が長くなります。 一般的な値は 2 または 3 です。 |
サンプリング間隔 |
CPU 使用率またはメモリを監視する場合に、パフォーマンス サンプルの間隔を指定します。 指定値が小さいほど、問題が検出されるまでの時間が短くなりますが、エージェントのオーバーヘッドおよび報告のために収集されるデータ量が増加します。 一般的な値は 5 から 15 分です。 |
追加の監視
プロセス監視テンプレートを使用すると、指定された監視を実行することに加えて、追加の監視およびワークフローに使用できるターゲット クラスを作成できます。 このクラスをターゲットとして使用するモニターまたはルールは、テンプレートに指定されたグループ内のエージェントの管理対象であるコンピューターで実行されます。 たとえば、エラーを通知する Windows イベントを作成する場合は、特定のイベントを検出するモニターまたはルールを作成し、プロセスのクラスをターゲットとして使用できます。
プロセス監視テンプレートの作成と変更
プロセス監視ウィザードを実行するには
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次のロジックを使用して、モニターのターゲット グループを決定します。
- 管理グループのすべての Windows ベースのコンピューターのプロセスを検出する場合は、グループを作成する必要はありません。 既存のグループ \[すべての Windows コンピューター\] を使用できます。 - 特定のグループのコンピューターのプロセスのみを検出する場合は、適切なグループが存在することを確認するか、「[Operations Manager でグループを作成する方法](hh298605\(v=sc.12\).md)」の手順を使用して新しいグループを作成します。 - 監視するプロセスがクラスターにある場合は、サービスが含まれているクラスターのノードを表す "仮想サーバー" クラスのオブジェクトを持つグループを作成します。
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監視の追加ウィザードを開始します。
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監視の種類の選択 ] ページで選択 プロセス監視, 、順にクリック **[次へ]**です。
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全般プロパティ ] ページの [、 名前 と 説明 ボックスは、名前とオプションの説明を入力します。 この名前は、オペレーション コンソールでプロセスを示すために使用されます。 これは、プロセスの実際の名前ではありません。
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モニターを保存する管理パックを選択するか、[新規] をクリックして新しい管理パックを作成します。 詳細については、「Selecting a Management Pack File (管理パック ファイルの選択)」をご覧ください。
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[次へ] をクリックします。
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[監視するプロセス] ページで、次の手順を実行します。
監視するかどうかを選択して、 必要 または 望ましくない プロセスです。
[プロセス名] ボックスに、監視するプロセスの完全な名前を入力します。 たとえば、「notepad.exe」のように入力します。 参照 (…) ボタンをクリックして、実行可能ファイルを探すこともできます。
省略記号ボタンをクリックして (...) ボタンの右側に、 対象グループ ボックスし、この手順の最初の手順からグループを選択します。
[次へ] をクリックします。
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オプションを選択した場合、 必要 プロセス、 実行中のプロセス ページで、次の操作します。
プロセスが実行されているかどうかを監視する場合は、次の手順を行います。
[指定期間より長くプロセス数が最小値を下回る、または最大値を上回る場合にアラートを生成する] オプションを選択します。
[プロセスの最少数] ボックスに、実行されている必要があるプロセスの最小数を入力します。 単一のインスタンスのプロセスの場合、通常、この値は 1 です。
[プロセスの最大数] ボックスに、実行されている必要があるプロセスのインスタンスの最大数を入力します。
[期間] ボックスで、実行されているプロセスが指定範囲を超えている状態になってから、モニターが重大な状態に設定されるまでの時間を指定します。 この値は、1 分未満に設定しないでください。 この期間内は、エラーが検出されずに、プロセスを停止して再び開始することができます。
プロセスの実行時間を監視する場合は、次の手順を行います。
[プロセスが指定期間より長くかかる場合にアラートを生成する] というオプションを選択します。
[期間] ボックスで、モニターが重大な状態に設定されるまで、プロセスに許容される最長実行時間を指定します。 この値は、1 分未満に設定しないでください。
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必要なプロセスに対してこのオプションを選択した場合は、[パフォーマンス データ] ページで、監視するパフォーマンス カウンターとしきい値を選択します。 詳細については、「ウィザードのオプション」を参照してください。
[!メモ]
"不要" なプロセスに対してこのオプションを選択した場合は、このページは無効になります。
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パフォーマンス カウンターを選択した場合は、監視間隔を指定します。
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[次へ] をクリックします。
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モニターの概要を確認し、[作成] をクリックします。
既存のプロセス監視テンプレートを変更するには
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作成者の資格情報を持つユーザー アカウントを使用して、オペレーション コンソールを開きます。
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[作成] ワークスペースを開きます。
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作成 ナビゲーション ウィンドウで、展開 管理パック テンプレート, 、順にクリック プロセス監視です。
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[プロセス監視] ウィンドウで、変更するモニターを見つけます。
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モニターを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
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必要な変更を加えて、[OK] をクリックします。
プロセス監視モニターと収集されたデータの表示
すべてのプロセス監視モニターを表示するには
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オペレーション コンソールを起動します。
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[監視] ワークスペースを開きます。
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監視 ナビゲーション ウィンドウで、 Windows サービスおよびプロセス監視, 、順にクリック プロセス状態です。
各モニターの状態を表示するには
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[プロセスの状態] ウィンドウで、オブジェクトを右クリックします。 選択 開く, 、順にクリック ヘルス エクスプ ローラーです。
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展開し、 可用性 と パフォーマンス 個々 のモニターを表示するノードです。
プロセスごとに収集されたパフォーマンスを表示するには
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[プロセスの状態] ウィンドウで、オブジェクトを右クリックします。 選択 開く, 、順にクリック パフォーマンスです。
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[用例] ウィンドウで、表示するカウンターを選択します。
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[アクション] ウィンドウのオプションを使用して、パフォーマンス ビューを変更します。