属性
適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager
属性 で Operations Manager クラスのプロパティです。 クラスの各インスタンスの属性セットは同じですが、インスタンスごとに各属性に固有の値を持つことができます。 これらの値はオブジェクトが検出されたときに設定されます。
属性の使用
次の表は、属性を使用するさまざまな方法の一覧です。
管理パック要素 |
属性の使用方法 |
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ビューおよびダッシュボード |
ビューまたはダッシュボードには、特定の属性値を持つオブジェクトがすべて含まれます。 |
グループ |
グループにより、特定の属性値を持つすべてのオブジェクトでグループを設定する動的メンバーシップの条件を定義できます。 |
モニターおよびルール |
属性値は、モニターまたはルールの定義に使用することができます。 たとえば、モニターはターゲット オブジェクトからの情報を必要とするスクリプトを実行する場合があります。 その場合、属性をスクリプトに送信されるコマンド ライン パラメーターとして使用できます。 |
アラートの説明 |
モニターまたはルールで作成されるアラートの説明には、データからの値やターゲット オブジェクトの属性からの値を含めることができます。 |
カスタム属性
環境内のビューとグループをサポートする追加情報を収集できるように、既存のクラスにカスタム属性を追加することができます。 あらゆるクラスに属性を追加して、レジストリまたは WMI クエリから取得されるデータで設定できます。
属性を新規作成すると、既存のクラスに基づいて新しいクラスが作成されます。 新しいクラスは新しい属性を持ち、元のクラスから属性をすべて継承するため元のクラスと代替できます。 新しい属性を使用するには、新しいクラスを選択する必要があります。 元のクラスのメンバーごとに新しいクラスのインスタンスが検出され、新しい属性は指定したデータが見つかったエージェントのみで設定されます。
警告 |
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オペレーション コンソールで属性を新規作成するときに、作成するカスタム属性ごとに新しいクラスが作成されます。 同じクラスで複数の属性を作成する場合でも、属性ごとに新しいクラスが作成されます。 クラスの数が多くなりすぎると、オーバーヘッドが過剰になります。 クラスに 2、3 個以上のカスタム属性を作成する場合は、複数の属性を持つクラスを作成できる、System Center Operations Manager 2007 R2 作成コンソールなどの他のツールを使用する必要があります。 |
ウィザードのオプション
属性の作成ウィザードを実行するときに、次の表で示すオプションに値を指定する必要があります。 各表は、ウィザードのページごとのオプションです。
全般プロパティ
[全般プロパティ] ページには属性の名前と説明が表示されます。
オプション |
説明 |
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名前 |
オペレーション コンソールに表示される属性の名前。 |
説明 |
属性の説明 (省略可能)。 |
検出方法
[検出方法] ページでは、ターゲットになる属性とクラスを設定する方法が表示されます。
オプション |
説明 |
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検出の種類 |
属性値をレジストリから設定するか、WMI クエリから設定するかを指定します。 |
Target |
属性を追加するクラス。 |
管理パック |
属性を保存する管理パック。 管理パックの詳細については、「Selecting a Management Pack File (管理パック ファイルの選択)」を参照してください。 |
レジストリ プローブ構成
[レジストリ プローブ構成] ページは、属性の設定に使用するレジストリ キーまたは値の詳細を表示します。 このページは、[検出の種類] が [レジストリ] の場合にのみ表示されます。
オプション |
説明 |
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キーまたは値の種類 |
レジストリ キーまたはレジストリ値を使用するかどうかを指定します。 レジストリ値のデータは属性で使用できますが、True か False だけを返してレジストリ キーが存在するかどうかを示します。 |
パス |
レジストリ キーまたは値へのパス。 |
属性の種類 |
レジストリ値に格納されるデータの種類。 レジストリ キーまたはレジストリ値が存在するかどうかを判断するだけの場合に、[存在の有無を確認] を選択できます。 |
頻度 |
属性の検出の実行頻度を指定します。 属性値はめったに変化しないため、通常は 1 時間以上の値を指定します。 |
WMI の構成
[WMI 構成] ページには、属性の設定に使用する WMI クエリの詳細が表示されます。 このページは、[検出の種類] が [WMI クエリ] の場合にのみ表示されます。
オプション |
説明 |
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WMI 名前空間 |
クエリで使用するクラスを持つ WMI 名前空間。 |
クエリ |
実行する WMI クエリ。 |
プロパティ名 |
属性の設定値が入っている WMI クエリからのプロパティの名前。 |
頻度 |
属性の検出の実行頻度を指定します。 属性値はめったに変化しないため、通常は 1 時間以上の値を指定します。 |
カスタム属性の作成
次に示す手順の例では、以下のような詳細内容の属性を作成します。
"Windows コンピューター" のすべてのインスタンスに対する "Location" という名前の新しい属性。
HKLM\SOFTWARE\Contoso\Location にあるレジストリ キーから設定した値。
レジストリを使用して新しい属性を作成するには
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監視対象のアプリケーションに管理パックがない場合は、「Selecting a Management Pack File (管理パック ファイルの選択)」のプロセスを使用して作成します。
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オペレーション コンソールで [作成] ワークスペースを選択し、[管理パック オブジェクト] を展開します。
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[属性] を右クリックして [新しい属性の作成] をクリックします。
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[全般] ページで、次の操作を行います。
[名前] ボックスに「Location」と入力します。
[次へ] をクリックします。
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[検出方法] ページで、次の操作を行います。
[検出の種類] ドロップダウンで、[レジストリ] をクリックします。
[参照] をクリックし、ターゲットのクラスを選択します。
[Windows コンピューター] を選択し、[OK] をクリックします。
[管理パック] ボックスで、手順 1 の管理パックを選択します。
[次へ] をクリックします。
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[レジストリ プローブ構成] ページで、次の操作を行います。
[キーまたは値の種類] で [値] を選択します。
[パス] ボックスに「SOFTWARE\Contoso\Location」と入力します。
[属性の種類] ドロップダウンで、[文字列] をクリックします。
[頻度] ボックスに「3600」秒と入力します。
[完了] をクリックします。
次に示す手順の例では、以下のような詳細内容の属性を作成します。
"Windows コンピューター" のすべてのインスタンスに対する "Manufacturer" という名前の新しい属性。
Win32_ComputerSystem クラスを使用して WMI クエリから設定された値。
WMI を使用して属性を新規作成するには
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監視対象のアプリケーションに管理パックがない場合は、「Selecting a Management Pack File (管理パック ファイルの選択)」のプロセスを使用して作成します。
-
オペレーション コンソールで [作成] ワークスペースを選択し、[管理パック オブジェクト] を展開します。
-
[属性] を右クリックして [新しい属性の作成] をクリックします。
-
[全般] ページで、次の操作を行います。
[名前] ボックスに「Location」と入力します。
[次へ] をクリックします。
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[検出方法] ページで、次の操作を行います。
[検出の種類] ドロップダウンで、[WMI クエリ] をクリックします。
[参照] をクリックし、ターゲットのクラスを選択します。
[Windows コンピューター] を選択し、[OK] をクリックします。
[管理パック] ボックスで、手順 1 の管理パックを選択します。
[次へ] をクリックします。
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[WMI 構成] ページで、次の操作を行います。
[WMI 名前空間] ボックスに「root\cimv2」と入力します。
[クエリ]ドロップダウンに、「select * from win32_computersystem」と入力します。
[プロパティ名] ボックスに「Location」と入力します。
[頻度] ボックスに「3600」秒と入力します。
[完了] をクリックします。