System Center 2012 R2 Operations Manager に対応する環境の準備に関するページ

 

公開日: 2016年7月

対象: System Center 2012 R2 Operations Manager

適用対象:System Center 2012 R2 Operations Manager

このトピックでは、System Center 2012 R2 Operations Manager を展開する前に確認しておく必要があるシステム要件と考慮事項について説明します。

環境を評価する場合は、「System Center 2012 R2 のシステム要件。」を参照してください。

最初にすること

開始する前に、この情報を理解することをお勧めします。

仮想化

Operations Manager 仮想化のサポート

オペレーション データベースとデータ ウェアハウス データベースについては、パフォーマンスの理由上、仮想ディスクではなく、直接接続されている物理ハード ドライブに保存することをお勧めします。

Operations Manager サーバー機能を実行している仮想コンピューターでは、仮想コンピューター上のすべてのアクティビティを即座に仮想ハード ドライブにコミットしない機能は使用しないでください。これには、特定時点におけるスナップショットの使用や一時仮想ハード ドライブへの変更の書き込みが含まれます。これは、Operations Manager で使用するすべての仮想化技術に当てはまります。

Operations Manager のすべてのサーバー機能は、このドキュメントに記載されている最小要件を満たす物理環境または仮想環境のどちらでも実行できます。

Microsoft Azure バーチャル マシンで Operations Manager を実行する

System Center 2012 R2 Operations Manager は、物理コンピューター システム上で実行されるのと同様に、Microsoft Azure 内のバーチャル マシンでも実行されます。Microsoft Azure バーチャル マシンでは、次のシナリオで Operations Manager を使用することをお勧めします。

  • **シナリオ 1 :**Microsoft Azure 仮想マシンで Operations Manager を実行して、他の Microsoft Azure 仮想マシンを監視するのに使用する

  • **シナリオ 2 :**Microsoft Azure バーチャル マシンで Operations Manager を実行して、Microsoft Azure で実行されていないインスタンスを監視するのに使用する

  • **シナリオ 3 :**オンプレミスで Operations Manager を実行して、Microsoft Azure 仮想マシンを監視するのに使用する

Microsoft では Operations Manager を Windows Azure バーチャル マシンにインストールして使用するテストを行いました。Microsoft Azure バーチャル マシンには、Operations Manager の標準のサイズおよびサポート構成が適用されます。

最低画面解像度

Operations Manager は、1280 x 1024 以上の画面解像度に合わせて最適化されています。サポートされる最低画面解像度は 1024 x 768 です。

最小ハードウェア

Operations Manager のサイズ測定ヘルパーを使用すると、各 Operations Manager サーバー機能に必要なハードウェア要件を特定できます。複数の機能を同じコンピューターにインストールする場合は、組み合わせる各機能に推奨されるハードウェア要件の中で高い方を使用してください。

サポートされるプロセッサ、メモリ、およびディスク領域

[!メモ]

Operations Manager は、64 ビット オペレーティング システムへの 32 ビット エージェントのインストールをサポートしていません。Operations Manager のエージェントとコンソールは x86 ベースのコンピューターにネイティブで対応しており、すべてのサーバー機能は x64 ベースのコンピューターにネイティブで対応しています。

オペレーティング システム

Operations Manager サーバー機能では、サポートされるオペレーティング システムを使用する必要があります。各サーバー機能でサポートされるオペレーティング システムの一覧については、System Center 2012 R2 のサーバーの「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。

Windows Server 2012 Core への System Center 2012 R2 Operations Manager のインストールには以下が必要です。

  • WoW64 (Windows 32-bit on Windows 64-bit) サポート、.NET 4.5、Windows PowerShell 3.0

  • また、AuthManager が必要です。Windows 2012 の AuthManager をインストールするには、Server-Gui-Mgmt-Intra (最小限のサーバー インターフェイス) が必要です。Windows 2012 R2 用にインストールするには、dism /online /enable-feature /featurename:AuthManager コマンドを使用して AuthManager をインストールします。

  • Wow64 サポートがインストールされていない状態で Operations Manager のインストールを試みると、サイド バイ サイド構成が正しくないというエラー メッセージが表示されます。

SQL Server

Microsoft SQL Server の更新プログラムと修正プログラムを確認します。System Center 2012 R2 の「SQL Server」を参照してください。

  • Operations Manager のデータベースまたは SQL Server Reporting Services を 32 ビット版の SQL Server にホストすることはできません。

  • Operations Manager の機能ごとに異なるバージョンの SQL Server を使用することはできません。すべての機能で同じバージョンを使用する必要があります。

  • SQL Server 照合設定については、System Center 2012 R2 の「SQL Server」を参照してください。

  • SQL Server エージェント サービスを開始し、スタートアップの種類を "自動" に設定する必要があります。

  • オペレーション データベースの db_owner ロールは、ドメイン アカウントでなければなりません。SQL Server 認証を混合モードに設定して、ローカルの SQL Server ログイン情報をオペレーション データベースに追加しようとすると、データ アクセス サービスを開始できなくなります。この問題を解決する方法については、「System Center Data Access Service Start Up Failure Due to SQL Configuration Change (SQL の構成の変更による System Center データ アクセス サービスのスタートアップ エラー)」を参照してください。

  • System Center 2012 R2 Operations Manager のネットワーク監視機能を使用する場合は、複数のスピンドルを持つ別のディスクに tempdb データベースを移動する必要があります。詳細については、「tempdb データベース」を参照してください。

Operations Manager の複数の機能を同じコンピューターにインストールする場合は、組み合わせるすべての機能に必要なソフトウェアを事前にインストールする必要があります。

Operations Manager 機能の要件

管理サーバー

ハードウェア/ソフトウェア 要件
ディスク領域 %SYSTEMDRIVE% に、最低 1024 MB のハード ディスク空き領域が必要です。
サーバー オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ x64
Windows PowerShell System Center 2012 R2 の「Windows PowerShell サポート」を参照してください。
[Windows リモート管理] 管理サーバー用に Windows リモート管理を有効にする必要があります。
.NET Framework .NET Framework 4 または .NET Framework 4.5 が必要です。詳細については、System Center 2012 R2 の「.NET Framework」.NET Framework 4 再頒布可能パッケージを参照してください。

オペレーション コンソール

  • Microsoft Report Viewer 2012 再頒布可能パッケージが必要です。

    System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

    Report Viewer はまた、「Microsoft System CLR Types for SQL Server 2012 (SQL Server 2012 用 Microsoft System CLR Types)」に依存します。SQL Server System CLR Types パッケージには、SQL Server 2012 のジオメトリ、地理、階層 ID の型を実装するコンポーネントが含まれています。このコンポーネントは、サーバーの外部でクライアント アプリケーションがこれらの型を使用できるように、サーバーとは別個にインストールすることができます。インストール手順をクリックすると、このコンポーネントのその他の要件を指すリンクが表示されます。(Windows インストーラー 4.5、X86 パッケージ (SQLSysClrTypes.msi)、X64 パッケージ (SQLSysClrTypes.msi)、および SQL Server System CLR Types オンライン ブック ページ)

ハードウェア/ソフトウェア 要件
ディスク領域 %SYSTEMDRIVE% に、最低 512 MB のハード ディスク空き領域が必要です。
ファイル システム %SYSTEMDRIVE% が NTFS ファイル システムでフォーマットされている必要があります。
サーバー オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ サーバーは x64、クライアント コンピューターは x64 または x86。
Windows インストーラー Windows インストーラー 3.1 以降。
Windows PowerShell System Center 2012 R2 の「Windows PowerShell サポート」を参照してください。
.NET Framework 詳細については、「Microsoft .NET Framework 4 (スタンドアロンのインストーラー)」を参照してください。

Web コンソール

ハードウェア/ソフトウェア 要件
オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ x64
Web ブラウザー System Center 2012 R2 の「セルフサービス Web コンソールのサポート」を参照してください。
インターネット インフォメーション サービス (IIS) IIS 7.5 以降のバージョン。IIS 管理コンソールには、次のロール サービスがインストールされている必要があります。

- 静的コンテンツ
- 既定のドキュメント
- ディレクトリの参照
- HTTP エラー
- HTTP ログ
- 要求監視
- 要求のフィルタリング
- 静的コンテンツ圧縮
- Web サーバー (IIS) サポート
- IIS 6 メタベース互換
- ASP.NET (2.0 と 4.0 両方のバージョンの ASP.NET が必要です)
- Windows 認証
Web コンソール用に選択された Web サイト 構成済みの http または https バインドが必要です。
  • System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

    Microsoft SharePoint がインストールされているコンピューターに Web コンソールをインストールすることはできません。

  • System Center 2012 R2 Operations Manager SharePoint ダッシュボード ビューアー Web パーツは、SharePoint 2010 および SharePoint 2013 上で動作しサポートされます。ただし、Office 365 SharePoint 上では動作せずサポートされません。

  • セットアップの実行には、.NET Framework 4 が必要です。詳細については、次のドキュメントを参照してください。

[!メモ]

Web コンソールをインストールするには、IIS で ASP.NET 4 用に ISAPI および CGI の制限を有効にする必要があります。このオプションを有効にするには、IIS マネージャーで Web サーバーを選択し、[ISAPI および CGI の制限] をダブルクリックします。[ASP.NET v4.0.30319] を選択してから、[許可] をクリックします。

System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

IIS は、.NET Framework 4 よりも前にインストールする必要があります。.NET Framework 4 をインストールしてから IIS をインストールした場合は、ASP.NET 4.0 を IIS に登録する必要があります。[管理者として実行] オプションを使用してコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のコマンドを実行します。

%WINDIR%\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319\aspnet_regiis.exe -r

オペレーション データベース

ハードウェア/ソフトウェア 要件
ディスク領域 最低 1024 MB の空きディスク領域が必要です。データベースの作成時は、このサイズ以上しか設定できません。必要なディスク領域は大幅に増大する可能性があります。SQL Server の計画については、「SQL Server 2008 R2 のインストール」または「SQL Server 2012 のインストール」を参照してください。
ファイル システム %SYSTEMDRIVE% が NTFS ファイル システムでフォーマットされている必要があります。
オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ x64
Windows インストーラー Windows インストーラー 3.1 以降。
Microsoft SQL Server System Center 2012 R2 の「SQL Server」を参照してください。
SQL Server のフルテキスト検索 必須
.NET Framework .NET Framework 4 が必要です。詳細については、System Center 2012 R2 の「.NET Framework」.NET Framework 4 再頒布可能パッケージを参照してください。

Microsoft Monitoring Agent – Windows ベース コンピューターの場合

ハードウェア/ソフトウェア 要件
ファイル システム %SYSTEMDRIVE% が NTFS ファイル システムでフォーマットされている必要があります。
オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ x 64 または x86
Microsoft Core XML Services (MSXML) のバージョン Windows Server 2003 の Operations Manager エージェント用に Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0 が必要です。
Windows PowerShell Windows PowerShell のバージョン 2.0、Windows PowerShell バージョン 3.0 Note: Windows PowerShell は、Windows PowerShell スクリプトを使用する管理パックで監視されるエージェントに必要です。

Operations Manager エージェント – UNIX または Linux ベースのコンピューターの場合

System Center 2012 R2 の「System Center 2012 エージェント」を参照してください。

Operations Manager レポート

ディスク領域 %SYSTEMDRIVE% に、最低 1024 MB のハード ディスク空き領域が必要です。
オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ x64
Microsoft SQL Server System Center 2012 R2 の「SQL Server」を参照してください。
リモート レジストリ サービス 有効にして、開始する必要があります。
Microsoft SQL Server Reporting Services System Center 2012 R2 の「SQL Server」を参照してください。 Warning:  System Center 2012 - Operations Manager は、SQL Server Reporting Services をネイティブ モードでのみサポートします。SharePoint 統合モードは使用できません。
.NET Framework .NET Framework 4 が必要です。詳細については、System Center 2012 R2 の「.NET Framework」.NET Framework 4 再頒布可能パッケージを参照してください。

Operations Manager データ ウェアハウス

ハードウェア/ソフトウェア 要件
ディスク領域 データ ウェアハウス データベースには、最低 1024 MB のハード ディスク空き領域が必要です。データベースの作成時は、このサイズ以上しか設定できません。必要なディスク領域は大幅に増大する可能性があります。SQL Server の計画要件については、「SQL Server 2008 のインストール」または「SQL Server 2008 R2 のインストール」を参照してください。
ファイル システム %SYSTEMDRIVE% が NTFS ファイル システムでフォーマットされている必要があります。
オペレーティング システム System Center 2012 R2 の「オペレーティング システム - サーバー」を参照してください。
プロセッサ アーキテクチャ x64
Windows インストーラーのバージョン Windows インストーラー 3.1 以降。
Microsoft SQL Server のフルテキスト検索 必須
.NET Framework セットアップの実行には、.NET Framework 4 が必要です。詳細については、「System Center 2012 R2 の.NET Framework」と「.NET Framework 4 再頒布可能パッケージ」を参照してください。

Operations Manager ゲートウェイ サーバー

ハードウェア/ソフトウェア 要件
ディスク領域 %SYSTEMDRIVE% に、最低 1024 MBのハード ディスク空き領域が必要です。
サーバーのオペレーティング システム Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2012、Windows Server 2012 Core インストールまたは Windows Server® 2012 R2。
プロセッサ アーキテクチャ x64
Windows PowerShell Windows PowerShell のバージョン 2.0、Windows PowerShell バージョン 3.0
Microsoft Core XML Services (MSXML) のバージョン 管理サーバー用に Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0 が必要です。
.NET Framework ゲートウェイ サーバーで UNIX/Linux エージェントまたはネットワーク デバイスを管理する場合は、.NET Framework 4 が必要です。

ファイアウォール

サポートされるファイアウォール構成

次の表に、Operations Manager の各機能がファイアウォールを介して通信する場合に、機能同士の通信に使用するポート、受信ポートを開く方向、ポート番号を変更可能かどうかなどの情報を示します。

System Center 2012 R2 Operations Manager 向けのファイアウォール シナリオ

Operations Manager 機能 A ポート番号と通信方向 機能 B 構成可能 メモ
管理サーバー 1433 --->

UDP 137 - 138 -- >

TCP 5985 - 5986 -- >

TCP 445 -- >

TCP 135 -- >

TCP/UDP 5723 -- >

TCP 139 -- >
オペレーション データベース 可能 (セットアップ) 初期インストール後は、次のポートを閉じることができます。

UDP 137 - 138

TCP 5985 - 5986

TCP 445

TCP 135

TCP/UDP 5723

TCP 139
管理サーバー 1434 UDP < --- オペレーション データベース × オペレーション データベースが SQL Server 2008 R2 SP1、SQL Server 2008 R2 SP2、SQL Server 2012、または SQL Server 2012 SP1 の名前付きインスタンス (クラスター内など) にインストールされていて、管理サーバーで Windows ファイアウォールが有効に設定されている場合は、管理サーバーの UDP 1434 も受信用に開く必要があります。
管理サーバー 5723, 5724 ---> 管理サーバー × この機能をインストールするには、ポート 5724 を開く必要があります。機能がインストールされたら、ポートを閉じてもかまいません。
管理サーバー 1433 --> レポート データ ウェアハウス ×
レポート サーバー 5723, 5724 ---> 管理サーバー × この機能をインストールするには、ポート 5724 を開く必要があります。機能がインストールされたら、ポートを閉じてもかまいません。
オペレーション コンソール 5724 ---> 管理サーバー ×
コネクタ フレームワーク ソース 51905 ---> 管理サーバー ×
Web コンソール サーバー 選択した Web サイトのポート ---> 管理サーバー ×
Web コンソール (Application Diagnostics 用) 1433, 1434 ---> オペレーション データベース 可能 (セットアップ)
Web コンソール (Application Advisor 用) 1433, 1434 ---> データ ウェアハウス 可能 (セットアップ)
Web コンソール (Application Advisor 用) 80 ---> SQL Server Reporting Services ×
Web コンソールのブラウザー 80, 443 ---> Web コンソール サーバー 可能 (IIS 管理) HTTP または SSL 用の既定値。

ネットワーク認証または混合認証の場合は、アカウント名とパスワードを要求の一部として送信できます。SSL を使用することをお勧めします。
MOMAgent.msi を使用してインストールされたエージェント 5723 ---> 管理サーバー 可能 (セットアップ)
MOMAgent.msi を使用してインストールされたエージェント 5723 ---> 管理サーバー 可能 (セットアップ)
MOMAgent.msi を使用してインストールされたエージェント 5723 ---> ゲートウェイ サーバー 可能 (セットアップ)
ゲートウェイ サーバー 5723 ---> 管理サーバー 可能 (セットアップ)
エージェント (監査コレクション サービス (ACS) フォワーダー) 51909 ---> 管理サーバーの監査コレクション サービス (ACS) コレクター 可能 (レジストリ)
クライアントからのエージェントレスの例外監視データ 51906 ---> 管理サーバーのエージェントレスの例外監視 (AEM) ファイル共有 可能 (クライアント監視の構成ウィザード)
クライアントからのカスタマー エクスペリエンス向上プログラムのデータ 51907 ---> 管理サーバー (カスタマー エクスペリエンス向上プログラム) のエンド ポイント 可能 (クライアント監視の構成ウィザード)
オペレーション コンソール (レポート) 80 ---> SQL Server Reporting Services × オペレーション コンソールは、ポート 80 を使用して SQL Server Reporting Services の Web サイトに接続します。
レポート サーバー 1433 ---> レポート データ ウェアハウス
管理サーバー (監査コレクション サービス コレクター) 1433 ---> 監査コレクション サービス (ACS) データベース
管理サーバー 161, 162 <---> ネットワーク デバイス リソース プール内の管理サーバーとネットワーク デバイスの間にあるすべてのファイアウォールで双方向の SNMP (UDP) および ICMP が許可されており、ポート 161 とポート 162 が双方向に開いている必要があります。これは、管理サーバー自体の Windows ファイアウォールにも当てはまります。

ネットワーク デバイスで 161 と 162 以外のポートを使用している場合は、それらのポートで双方向の UDP トラフィックも開く必要があります。
管理サーバーまたはゲートウェイ サーバー 1270 --- > UNIX または Linux コンピューター ×
管理サーバーまたはゲートウェイ サーバー 22 --- > UNIX または Linux コンピューター

上の表で、既定のインスタンスを使用して SQL Server 2008 R2 SP1、SQL Server 2008 R2 SP2、SQL Server 2012、または SQL Server 2012 SP1 をインストールする場合は、ポート番号 1433 が使用されます。名前付きインスタンスを使用して SQL Server をインストールする場合は、動的ポートが使用される可能性があります。ポートを識別するには、次の手順に従います。

  1. SQL Server 構成マネージャーを実行します。

  2. [SQL Server ネットワークの構成] を開きます。

  3. インスタンス 1 のプロトコル (またはインスタンス 1 の下で動作するインスタンス) のプロトコルを開きます。

  4. [TCP/IP] を開きます。

  5. [IP アドレス] をクリックします。

  6. [IPAII] の下にポートが表示されています (通常は [TCP 動的ポート])。

Operations Manager 機能のファイアウォールの例外

機能 例外 ポートおよびプロトコル 構成を行うプログラム
管理サーバー - System Center 管理サービス
- System Center データ アクセス サービス
- Operations Manager コネクタ フレームワーク
- Operations Manager カスタマー エクスペリエンス向上
- Operations Manager AEM (アプリケーション エラーの監視)
5723/TCP

5724/TCP

51905/TCP

51907/TCP

51906/TCP
セットアップ

セットアップ

セットアップ

セットアップ

セットアップ
Web コンソール Operations Manager Web コンソール 選択した Web サイトのポート/TCP セットアップ
Web コンソール、http World Wide Web サービス、http 80/TCP Windows ファイアウォール
Web コンソール、https セキュリティ保護された World Wide Web サービス、https 443/TCP Windows ファイアウォール
オペレーション データベース - SQL Server データベース サーバー
- 名前付きインスタンスを使用する場合は、追加してください。
1433/TCP

1434/UDP
Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール
Operations Manager データ ウェアハウス データベース - SQL Server データベース サーバー
- 名前付きインスタンスを使用する場合は、追加してください。
1433/TCP

1434/UDP
Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール
Operations Manager レポート SQL Server Reporting Services 80/TCP Windows ファイアウォール
エージェント、MOMAgent.msi の手動インストール System Center 管理サービス 5723/TCP Windows ファイアウォール
エージェント、プッシュ インストール - System Center 管理サービス
- ファイルとプリンターの共有
- リモート管理
5723/TCP

137/UDP、138/UDP、139/TCP、445/TCP

135/TCP、445/TCP
Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール
エージェント、修復保留中 - System Center 管理サービス
- ファイルとプリンターの共有
- リモート管理
5723/TCP

137/UDP、138/UDP、139/TCP、445/TCP

135/TCP、445/TCP
Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール
エージェント、更新保留中 - System Center 管理サービス
- ファイルとプリンターの共有
- リモート管理
5723/TCP

137/UDP、138/UDP、139/TCP、445/TCP

135/TCP、445/TCP
Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール
ゲートウェイ System Center 管理サービス 5723/TCP セットアップ
Operations Manager 監査コレクション サービス データベース - SQL Server
- 名前付きインスタンスを使用する場合は、追加してください。
1433/TCP

1434/UDP
Windows ファイアウォール

Windows ファイアウォール
Operations Manager 監査コレクション サービス コレクター ACS コレクター サービス 51909/TCP Windows ファイアウォール

最低ネットワーク接続速度

次の表に、Operations Manager の機能同士を接続する場合に必要な最低ネットワーク接続速度を示します。

機能 A 機能 B 最小要件
管理サーバー エージェント 64 Kbps
管理サーバー エージェントレス 1024 Kbps
管理サーバー データベース 256 Kbps
管理サーバー コンソール 768 Kbps
管理サーバー 管理サーバー 64 Kbps
管理サーバー データ ウェアハウス データベース 768 Kbps
管理サーバー レポート サーバー 256 Kbps
管理サーバー ゲートウェイ サーバー 64 Kbps
ローカルの管理グループ 接続された管理グループ (多層化) 1024 Kbps
Web コンソール サーバー Web コンソール 128 Kbps
レポート データ ウェアハウス レポート サーバー 1024 Kbps
コンソール レポート サーバー 768 Kbps
監査コレクター 監査データベース 768 Kbps

サポートされるクラスター構成

下の表に、Operations Manager で可能な Operations Manager 機能のクラスター構成を示します。

System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

管理サーバーのクラスタリングは、System Center 2012 R2 Operations Manager ではサポートされません。

SQL Server フェールオーバー クラスタリングまたは SQL Server 2012 AlwaysOn を使用できます。SQL Server 2012 AlwaysOn の詳細については、「Using SQL Server 2012 Always On Availability Groups with System Center 2012 SP1 - Operations Manager (System Center 2012 SP1 - Operations Manager で SQL Server 2012 Always On 可用性グループを使用する)」を参照してください。

SQL Server フェールオーバー クラスタリングを使用する場合は、クラスター サービスのクォーラム ノード クラスターのみがサポートされます。マルチサイト クラスター (地理的に分散したクラスター) は、すべての Operations Manager クラスター ロールで可能です。レプリケーション テクノロジを使って Operations Manager のデータの可用性を高めることができますが、コンポーネント間の通信が遅れると、データのレプリケーションが正常に行われなくなり、フェールオーバーの問題が発生する可能性があります。そのため、サイト間でデータ ディスクの同期ミラーリングを使用することをお勧めします。同期ミラーリングとは、すべてのサイトでデータを完全に同期させることで、サイトでフェールオーバーが発生してもアプリケーションが正常に動作するように維持する技術です。

System_CAPS_ICON_important.jpg 重要

Microsoft には、非マルチサイトのクラスター環境で再現できない Operations Manager の問題が発生した場合に修正プログラムをリリースする義務はありません。分析によって、問題の原因が構成内の Microsoft 以外のコンポーネントにあることが明らかになった場合は、それらのコンポーネントの適切なベンダーと協力してください。

サーバー機能 クラスター
Operations Manager オペレーション データベース 単一のアクティブ-パッシブ クラスター 他の Operations Manager 機能をクラスターまたはクラスターのノードにインストールしないでください。
Operations Manager レポート データ ウェアハウス 単一のアクティブ-パッシブ クラスター 他の Operations Manager 機能をクラスターまたはクラスターのノードにインストールしないでください。
監査コレクション サービス (ACS) データベース 単一のアクティブ-パッシブ クラスター 他の Operations Manager 機能をクラスターまたはクラスターのノードにインストールしないでください。

サポートはされているが推奨されないクラスター構成

Operations Manager では、Operations Manager サーバー ロールごとに、次のクラスター構成が可能ですが、SQL Server を実行しているコンピューターのパフォーマンスに影響する可能性があるため、これらの構成はお勧めしません。

サーバー機能 クラスター
Operations Manager オペレーション データベースと Operations Manager レポート データ ウェアハウス 1 つのクラスター ノードにオペレーション データベースをインストールし、別のクラスターのノードにレポート データ ウェアハウスをインストールするアクティブ/アクティブ モードのクラスター。 この構成では、SQL Server にパフォーマンス上の問題が生じる可能性があります。
Operations Manager オペレーション データベース、レポート データ ウェアハウス、および監査コレクション サービス (ACS) データベース。 1 つのクラスター上に 3 つすべてのコンポーネントがインストールされている単一のアクティブ/パッシブまたはアクティブ/アクティブ クラスター この構成では、SQL Server にパフォーマンス上の問題が生じる可能性があります。
Operations Manager オペレーション データベースと監査コレクション サービス データベース。 1 つのクラスター上に両方のコンポーネントがインストールされている単一のアクティブ/パッシブ クラスター。 この構成では、SQL Server にパフォーマンス上の問題が生じる可能性があります。
Operations Manager オペレーション データベースとレポート データ ウェアハウス。 1 つのクラスター上に両方のコンポーネントがインストールされている単一のアクティブ/パッシブ クラスター。 この構成では、SQL Server にパフォーマンス上の問題が生じる可能性があります。
レポート データ ウェアハウスと監査コレクション サービス データベース。 1 つのクラスター上に両方のコンポーネントがインストールされている単一のアクティブ/パッシブ クラスター。 この構成では、SQL Server にパフォーマンス上の問題が生じる可能性があります。

監視対象のアイテムの上限数

次に、Operations Manager で監視可能な項目の数を示します。

監視対象項目 推奨上限数
同時オペレーション コンソール 50
管理サーバーに報告する、エージェントで監視されているコンピューター 3,000
ゲートウェイ サーバーに報告する、エージェントで監視されているコンピューター 2,000
エージェントレスの例外監視 (AEM) コンピューター (専用管理サーバー 1 台あたり) 25,000
エージェントレスの例外監視 (AEM) コンピューター (1 管理グループあたり) 100,000
集合的にクライアントによって監視されたコンピューター (1 管理サーバーあたり) 2,500
管理サーバー (マルチホームの 1 エージェントあたり) 4
エージェントレスで管理されているコンピューター (管理サーバー 1 台あたり) 10
エージェントレスで管理されているコンピューター (1 管理グループあたり) 60
エージェントに管理されたコンピューターおよび UNIX または Linux コンピューター (1 管理グループあたり) 6,000 (50 の開いたコンソール)、15,000 (25 の開いたコンソール)
UNIX または Linux コンピューター (1 専用管理サーバーあたり) 500
1 専用ゲートウェイ サーバーあたりで監視される UNIX または Linux コンピューター 100
3 台以上の管理サーバーで構成されるリソース プールで管理されているネットワーク デバイス 1,000
2 つのリソース プールで管理されているネットワーク デバイス 2,000
アプリケーション パフォーマンス監視 (APM) のエージェント 700
アプリケーション パフォーマンス監視 (APM) のアプリケーション 400
1 専用管理サーバーあたりで監視される URL 3000
1 専用管理グループあたりで監視される URL 12,000
1 エージェントあたりで監視される URL 50

英語以外の言語に対するサポート

サポートされている言語については、「System Center 2012 R2 の言語サポート」を参照してください。

他言語のサポート

お使いのシステムで英語以外の言語を実行している場合は、その言語用の Operations Manager をインストールできます。また、管理グループ用に英語版の Operations Manager をインストールすることもできます。

たとえば、すべてのサーバーでドイツ語版の Windows オペレーティング システムを使用している場合は、管理グループ全体にドイツ語版の Operations Manager 機能をインストールできます。すべてのサーバーでドイツ語版の Windows オペレーティング システムを使用している場合でも、必要に応じて管理グループ全体に英語版の Operations Manager 機能をインストールすることもできます。

他言語用のエージェント

英語版の管理グループを使用している場合は、どの Windows オペレーティング システムのロケール タイプも監視できます。

別の言語を使用している場合は、英語とその言語の Windows オペレーティング システムを監視できます。たとえば、ドイツ語版の管理グループを使用している場合は、英語版とドイツ語版の Windows オペレーティング システムのみを監視できます。

他言語用のコンソール

Operations Manager コンソールは言語に依存しません。たとえば、イタリア語版の Operations Manager コンソールを使用してドイツ語版の管理グループに接続することができます。

サポートされるネットワーク監視構成

Operations Manager では、簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP) 対応のネットワーク デバイスを監視できます。インターフェイス MIB (RFC 2863) および MIB-II (RFC 1213) 規格を実装しているデバイスは、ポートも監視できます。また、プロセッサやメモリなどを含む周辺機器は、デバイスのサブセットとして監視できます。詳細については、「System Center Operations Manager 2012: 詳細な監視が可能なネットワーク デバイス」を参照してください。

Operations Manager は、再帰的検出で IPv6 アドレスを使用している接続デバイスを特定できますが、最初に検出されるデバイスは IPv4 アドレスを使用しているデバイスでなければなりません。

検出可能なネットワーク デバイスの詳細については、「Operations Manager で検出可能なネットワーク デバイス」を参照してください。

アプリケーション パフォーマンスの監視要件

アプリケーション パフォーマンスの監視イベントの詳細を表示するには、Operations Manager Web コンソールをインストールする必要があります。詳細については、「Operations Manager Web コンソールをインストールする方法」を参照してください。

アプリケーション パフォーマンスの監視を行うには、エージェントに次のソフトウェアが必要です。

  • .NET Framework 3.5、.NET Framework 3.5 SP1、.NET Framework 4、または .NET Framework 4.5。

    [!メモ]

    .NET Framework 2.0 上にアプリケーションの監視を構築することはできますが、エージェントの一部のパーツが正常に機能するためには、コンピューターに .NET Framework 3.5 をインストールする必要があります。

  • インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7.0 またはインターネット インフォメーション サービス (IIS) 8.0。Microsoft フェールオーバー IIS 構成ではアプリケーションを監視できませんが、負荷分散を使用してアプリケーションを監視することはできます。

  • ASP.NET 4.0 に対応するために、IIS で [ISAPI および CGI の制限] を有効にする必要があります。このオプションを有効にするには、IIS マネージャーで Web サーバーを選択し、[ISAPI および CGI の制限] をダブルクリックします。[ASP.NET v4.0.30319] を選択してから、[許可] をクリックします。

さらに、SQL Server エージェント サービスを起動して、スタートアップの種類を "自動" に設定する必要があります。これは、レポートのサブスクリプションを実行するために SQL Reporting Services をインストールした SQL インスタンスにのみ当てはまります。