System Center 2012 – Operations Manager のクリーン インストールに関する注意事項

 

適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager

System Center 2012 - Operations Manager 展開ガイド』では、次の 2 つの環境に Operations Manager をインストールする方法を解説しています。

  1. Operations Manager を 1 台サーバー構成で展開する - 通常、評価やテスト、管理パックの開発など、実稼働前の環境にインストールする場合の構成です。

  2. Operations Manager の分散型展開 - Operations Manager を実稼働環境で使用するための基盤が 99% 整った構成です。 これにより、複数のサーバーに機能とサービスを配布して、環境を拡張できます。 この構成では、すべての Operations Manager サーバー ロールを配置し、ゲートウェイ サーバーを使用して信用境界内のデバイスを監視できます。

このトピックでは、実際の展開環境を設計、計画することを想定して、複数の管理サーバーとリソース プールを使用する分散型の展開環境を設計する場合の注意事項を示します。

はじめに」または「System Center 2012 - Operations Manager のシステム要件」にまだ目を通していない場合は、先に一読することをお勧めします。 これらのドキュメントには、基本概念と重要な構成に関する説明があります。

[!メモ]

Unified Installer は、テストと評価目的でのみ System Center 2012 を新規インストールするためのユーティリティです。 既存の System Center をアップグレードする場合、または高可用性や複数のサーバー コンポーネント インストールなどの設定オプションを選択する場合は、System Center 2012 の各コンポーネントの展開ガイドに記載されている手順を参照してください。

一般的なインストール

System Center 2012 – Operations Manager 操作ガイド』を参考にして、各 Operations Manager サーバー機能のハードウェア要件を決定します。 複数の機能を同じコンピューターにインストールする場合は、組み合わせる各機能に推奨されるハードウェア要件の中で高い方を使用してください。

サイズ測定ヘルパーは、ダウンロード可能なスプレッドシート形式のツールで、サポートされている構成に関する一般的な情報や、エージェントの数と監視するネットワーク デバイスの数に応じたサイズの設定例、ゲートウェイ サーバーの情報などをタブで分類して掲載しています。

たとえば、500 のエージェントで 50 台のネットワーク デバイスを監視する場合は、次の展開構成が理想的です。

  1. 1 台の管理サーバーで、負荷全体を処理する最大 500 のエージェントを管理し、もう 1 台の HA およびフェールオーバー用管理サーバーで最大 5 つの SDK 接続を管理

  2. 2 台の管理サーバーで構成する 1 つのリソース プールで 50 台のネットワーク デバイスを監視

  3. 2 台のサーバー:オペレーション データベース サーバーとオペレーション データ ウェアハウス サーバーが 1 台ずつ (SRS および Web コンソール サーバーを併用)

この構成には、ゲートウェイ サーバーは含まれていません。 ネットワーク デバイスの管理にゲートウェイ サーバーを使用することもできますが、その場合は管理用のゲートウェイ サーバーをデバイスと同じプールではなく、専用のリソース プールに入れる必要があります。

[リソース プール]

リソース プールは、複数の管理サーバーまたはゲートウェイ サーバーの集まりで、これらのサーバーで負荷を分散し、他のサーバーで問題が発生した場合に負荷を引き継ぎます。

リソース プールを使用する関係上、すべての管理サーバーを低遅延のネットワークで接続することをお勧めします。 このため、現在複数のデータ センターやサイトで管理サーバーを使用している場合は、すべての管理サーバーを 1 つのデータ センターに集め、他のサイトではゲートウェイ サーバーを使用するようにしてください。

どのような環境でも、必ず 2 台の管理サーバーを使用してください。 2 台目の管理サーバーはフェールオーバー用であり、データの復元に必要です。 すべての管理サーバーは [すべての管理サーバー リソース プール] のメンバーであるため、新しい管理サーバーを追加すると管理グループの監視負荷が各サーバーに均等に分散され、監視のフェールオーバーも自動的に行われます。 詳細については、「Operations Manager の分散型展開」を参照してください。

SDK サービスがすべての管理サーバーで実行されていて、あらゆる SDK クライアント (コンソール、Web コンソール、コネクタ、PowerShell) がそのサービスに接続できることを確認してください。System Center 2012 – Operations Manager のセットアップを実行すると、すべての管理サーバーでこのサービスが自動的に開始するように設定されます。 これにより、どの SDK クライアントも、すべての管理サーバーと接続できます。