アプリケーション パフォーマンスの監視に関する注意事項

 

適用対象: System Center 2012 R2 Operations Manager,System Center 2012 - Operations Manager,System Center 2012 SP1 - Operations Manager

Operations Manager では、インターネット インフォメーション サービス (IIS) でホストしてる .NET アプリケーションをサーバー側とクライアント側の視点から監視して、アプリケーションのパフォーマンスや信頼性に関する情報を取得し、インシデントの発生原因を突き止めることができます。 詳細については、『作成ガイド』の「.NET アプリケーション パフォーマンスの監視テンプレート」と、『操作ガイド』の「.NET アプリケーションの監視」を参照してください。

オペレーション データベース

アプリケーション パフォーマンスの監視環境を設計、計画する際に最も考慮しなければならないのは、データベースへの影響です。Operations Manager では、ヘルス サービスを使ってアプリケーション パフォーマンスの監視を行うため、Operations Manager データベースにかかる負荷とスケールをよく考慮する必要があります。

たとえば、毎秒数個のイベント(状態の変化)を生成するアプリケーションを多数監視する場合は、ヘルス サービスへの負荷が過剰になることが予測されるため、設計フェーズで十分検討する必要があります。 平均的なアプリケーションは毎秒 0.3 個のイベントを生成しますが、 IIS で数百のアプリケーションをホストする場合は、ヘルス サービスから毎秒 30 以上のイベントが生成される可能性があります。

詳細については、「Operations Manager Sizing Helper (Operations Manager のサイズ測定ヘルパー)」と「Operations Manager データベースのクリーンアップ設定を構成する方法」を参照してください。

エージェント

アプリケーション パフォーマンスの監視はエージェントレスではないので、リソース プールを活用したパフォーマンスやスケールの最適化は理想的とは言えません。 アプリケーション監視エージェントは、Operations Manager エージェントと同時にインストールされます。 アプリケーション監視サービスをどこにインストールするかを事前に計画する必要はありません。

Upgrade

現在 AVIcode 5.7 を使用している場合は、アップグレード方法が 2 つあります。

  1. 統合 (AVIcode を Operations Manager に統合して使用する場合) - Operations Manager が構成作業の一部を処理します。

  2. スタンドアロン (AVIcode 5.7 を Operations Manager とは別の製品として使い続ける場合)

詳細については、『操作ガイド』の「AVIcode 5.7 カスタマー向けの注記」を参照してください。

注:System Center 2012 – Operations Manager では、AVIcode 5.7 インテグレーション管理パックをインストールできません。 AVIcode 5.7 を System Center 2012 – Operations Manager で使用する必要がある場合、たとえば IIS 6 にホストされているアプリケーションを監視する場合などは、System Center Operations Manager 2007 R2 環境に管理パックをインストールしてから、System Center 2012 – Operations Manager にアップグレードしてください。 また、AVIcode 5.7 管理パックの更新プログラムを System Center 2012 – Operations Manager のインストール メディアからインポートする必要があります。