スタイルの作成

Microsoft Expression Blend プロジェクトのコントロールのスタイルを使用して、そのスタイルを適用するコントロールが既定で使用するプロパティを指定できます。コントロールの構造を変更する場合は、「テンプレートの作成または変更」、「一般的な Silverlight コントロールのスタイル処理のヒント」または「WPF 簡易スタイルのスタイル処理のヒント」の手順に従って、テンプレートを変更します。

スタイルはリソースなので、コントロールとは別にスタイルを保存し、スタイル リソースを同じコントロールの他のインスタンスに適用します。リソースの詳細については、「再利用可能リソースの作成」を参照してください。

コントロールの新規スタイル リソースを作成するには

  1. アートボードまたは [オブジェクトとタイムライン] パネルで、スタイルを変更するオブジェクトを選択します。

  2. [オブジェクト] メニューの [スタイルの編集] をポイントし、次のいずれかの操作を行います。

    • 選択しているオブジェクトで現在使用中のスタイル (作成済みのカスタム スタイル) を変更するには、[現在のスタイルの編集] をクリックします。Expression Blend が現在のスタイルのスタイル編集モードになります。手順 6 に進むか、「スタイルの編集」の手順に従います。

    • 選択したオブジェクトの現在のスタイル (オブジェクトの既定のスタイル、または以前に作成したカスタム スタイル) に基づいて新しいスタイルを作成するには、[コピーの編集] をクリックします。

    • 空のスタイルを新規作成する場合は、[空アイテムの作成] をクリックします。図形コントロール ([Rectangle] など) とテキスト コントロール ([TextBox] など) の場合、利用できるのはこのオプションだけです。

    [スタイル リソースの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [名前 (キー)] で、次のいずれかの操作を行います。

    • オブジェクトの新しい名前のスタイルを作成するには、キー名を入力します。これは、他のオブジェクトがスタイルを参照し、スタイルを適用するときに使用する名前です。

    • 同じ種類のすべてのオブジェクトによって使用されるスタイルを作成するには、[すべてに適用] を選択します (WPF のみ)。

      Cc294740.alert_tip(JA-JP,Expression.30).gifヒント :

      このスタイル オブジェクトに作成される XAML では、TargetType という名前の属性に、そのスタイルの作成対象のオブジェクトの種類が設定されます。

      x:Key 属性は、キー名 (上記の最初のオプション) を入力した場合にのみ設定されます。x:Key 属性は、名前でスタイルを指定するオブジェクトに対して、スタイルを適用する場合にのみ使用できます。x:Key 属性が設定されていない場合は、同じ型のすべてのオブジェクトにスタイルが適用されます。たとえば、次のスタイル オブジェクトは、アートボード上のすべてのボタンには適用されません。

      <Style x:Key="ButtonStyle1" TargetType="{x:Type Button}"...

  4. [定義先] で、スタイルを定義する場所に該当するオプションを選択します。

    • アプリケーション内の任意ドキュメントでスタイルを使用できるようにする場合は、[アプリケーション] を選択します。

    • スタイルを現在のドキュメントまたは現在のドキュメント内のオブジェクトのみで利用できるようにするには、[このドキュメント] を選択し、対応するドロップダウン メニューからオプションを選択します。

    • 他のプロジェクトで再利用できるリソース ディクショナリ ファイルにリソースを定義するには、[リソース ディクショナリ] を選択するか、[新規作成] ボタンをクリックして新しいリソース ディクショナリを作成します。

  5. [OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じ、スタイルを開いて編集します。

    Cc294740.alert_tip(JA-JP,Expression.30).gifヒント :

    ここでは、事実上、新しいスタイル リソースを作成しています。このリソースはローカル リソースとなり、[リソース] パネルを使用して簡単に表示および変更することができます。リソースには、コントロールの構造を変更するために変更可能なテンプレートへの参照が含まれます。

    詳細については、「システム コントロールのスタイル処理のための再利用可能なテンプレートの作成」を参照してください。

  6. アートボードの上端に階層リンク バーが表示されます。

    スタイル編集モードが選択されている階層リンク バー

    Cc294740.0355a4cb-ba56-43ec-aabb-9590b3947b33(JA-JP,Expression.30).png

    階層リンク バーのボタンをクリックすることで、選択済みのオブジェクトに対するテンプレート編集モード、スタイル編集モード、およびオブジェクト編集スコープを簡単に切り替えることができます。階層リンク バーは、選択したオブジェクトにカスタム スタイルまたはテンプレートが適用されている場合に表示されます。

  7. [プロパティ] パネルで、コントロール用の新しい既定値を設定するプロパティを変更します。

  8. Windows Presentation Foundation (WPF) プロジェクトで作業している場合は、[トリガー] パネルでプロパティおよびイベント トリガーを追加または変更します。

    設定するトリガーの例については、「既存のオブジェクトからのコントロールの作成」または「WPF 簡易スタイルのスタイル処理のヒント」の「試してみよう」のトピックを参照してください。

  9. スタイルの編集スコープを終了するには、[オブジェクトとタイムライン] パネルの [上へスコープ] Cc294740.55844eb3-ed98-4f20-aa66-a6f5b23eeb2b(JA-JP,Expression.30).png をクリックします。

    以前に作業していた編集スコープに戻ります。

    Cc294740.alert_tip(JA-JP,Expression.30).gifヒント :

    オブジェクトに対してスタイル リソースを作成または適用すると、選択したオブジェクトの [プロパティ] パネルで、[Style] プロパティが緑色でハイライトされます。これは、オブジェクトがこのスタイル リソースにバインド (リンク) されていることを示します。

関連項目

タスク

スタイル リソースの適用

概念

テンプレートをサポートするコントロールのスタイル処理