新しいイベント ハンドラー メソッドの作成

Windows Presentation Foundation (WPF) プロジェクトか Microsoft Silverlight プロジェクトで作業しているときに、Microsoft Expression Blend で、コードを記述する際のひな型にする空のイベント ハンドラー メソッドのコードを生成できます。

Expression Blend で分離コード ファイルが開き、空のイベント ハンドラー メソッドが貼り付けられます。

イベント ハンドラーのコード、およびコードを使用せずに Expression Blend アプリケーションにインタラクティブ機能を作成する方法については、「イベントに応答するコードを記述」を参照してください。

新しいイベント ハンドラー メソッドを作成するには

  1. Expression Blend でプロジェクトを開きます。

  2. [プロジェクト] パネルで、ドキュメント (MainWindow.xaml など) をダブルクリックして開きます。

    ドキュメントが編集用に開きます。アートボードの右側の [デザイン] タブをクリックし、[デザイン] ビューを表示していることを確認してください。

  3. [オブジェクトとタイムライン] パネルで、既存のイベント ハンドラー メソッドにフックする要素を選択します。たとえば、ボタンがクリックされたときに四角形のオブジェクトを動かす場合は、ボタン要素を選択します。

    要素の名前の背景が強調表示され、その要素が選択されたことを示します。

  4. [プロパティ] パネルの [イベント] Cc294821.6c67bb3b-e8a2-4a63-bad5-54d5c15b04dd(JA-JP,Expression.30).png をクリックします。

    選択した要素で使用できるすべてのイベントがアルファベット順で一覧表示されます。

    Cc294821.alert_caution(JA-JP,Expression.30).gif注意 :

    [オブジェクトとタイムライン] パネルで同時に複数のオブジェクトを選択した場合 (Ctrl キーを押しながらオブジェクトをクリックした場合など) は、イベントが表示されません。

    Cc294821.alert_tip(JA-JP,Expression.30).gifヒント :

    イベントの説明を見るには、イベントの名前の上にポインターを置きます。イベントのツールヒントが表示されます。

  5. プログラミング ロジックの追加先のイベントを探します。たとえば、先に挙げた四角形とボタンの例では、MouseDown イベントを探します。

  6. 空のイベント ハンドラー メソッドを生成する方法は 2 つあります。

    • イベント名の横にあるテキスト ボックス内をダブルクリックします。イベント ハンドラー メソッドの既定の名前が生成されてテキスト ボックスに入力され、空のメソッドのコードが生成されます。

    • イベント名の横にあるテキスト ボックスに名前を入力して Enter キーを押すか、テキスト ボックスの外側をクリックしてテキスト ボックスのフォーカスを外します。イベント メソッド名の先頭は、文字にする必要があります。入力したメソッド名が分離コード ファイルにない場合は、空のメソッドのコードが生成され、入力した名前が使用されます。

    分離コード ファイルが開き、空のイベント ハンドラー メソッドが貼り付けられます。

      public partial class Window1
      {
          public Window1()
          {
              this.InitializeComponent();
    
              // Insert code required on object creation below this point.
          }
    
          private void Button_MouseDown(object sender, RoutedEventArgs e)      {      }
      }
    
  7. コードの記述を開始します。この手順で取り上げている例では、たとえば、以下の赤字で示されているコード行を追加して、ボタンがクリックされたときにメッセージ ボックスを表示することができます。

      private void Button_MouseDown(object sender, RoutedEventArgs e)
      {
          MessageBox.Show("Hello!");
      }
    

    分離コード ファイル内のイベント ハンドラー メソッドの例については、各種サンプルを参照してください。サンプルは、([ヘルプ] メニューの [ようこそ画面] をクリックして表示する) [ようこそ画面] から表示できます。

    Cc294821.alert_note(JA-JP,Expression.30).gifメモ :

    分離コード ファイルに存在しないイベント ハンドラー メソッドを [イベント] パネルで参照すると、ビルド エラーが発生します。このようなエラーが発生した場合は、イベント ハンドラー メソッド名にスペル ミスがないかどうかを確認するか、または、イベントのテキスト ボックスをダブルクリックして、新しい空のイベント ハンドラー メソッドを作成できます。

    [イベント] パネルでメソッドを削除したり、別の名前に変更しても、分離コード ファイルの元のメソッドが削除されることはありません。これは、そのイベントが別の場所で使用されている可能性があるからです。XAML ファイルで参照されていないイベント ハンドラー メソッドが分離コード ファイルで定義されていても、ビルド エラーは発生しません。

    Cc294821.alert_note(JA-JP,Expression.30).gifメモ :

    分離コード ファイルから .xaml ファイルの要素を参照する場合は、.xaml ファイル内で要素の名前を指定する必要があります。既定では、Expression Blend で作成する要素に名前が付きません。名前を付けるには、[オブジェクトとタイムライン] パネルで要素を右クリックし、[名前の変更] をクリックします。