SketchFlow によるプロトタイプ作成

  • [アーティクル]

優れた製品は、優れたデザインから始まります。SketchFlow は、概念的なデザインに始まり、完成アプリケーションの実稼動まで存続する、プロトタイプの作成プロセスのサポートを目的とする Microsoft Expression Blend の新しい機能セットです。

SketchFlow では、以下を簡単に行うことができます。

  • ダイナミックなユーザー体験による迅速な実験

  • 関係者との、デザイン意図に関するコミュニケーション

  • 関係者のフィードバックの収集、評価、および実装

SketchFlow で利用可能なプロトタイプ ツールの概要については、SketchFlow 概要 を参照してください。

アプリケーション フローの作成

SketchFlow により、デザイナーは迅速かつ容易に、アプリケーションの流れを表すインタラクティブなマップを作成することができます。マップ (プロトタイプ プロジェクト) は、任意の数の "画面 " によって構成されています。UI を作成するための、走り書き、描画、記述、または Expression Blend の既存のユーザー インターフェイス (UI) のモデリング機能を挿入できる、仮想のホワイトボードです。また画面を使用してロゴ、背景、または UI テンプレートなどの再利用可能な要素を作成し、これらの画面を他の画面に要素として含めることができます。

プロトタイプの初期段階のアイデアしかない場合であっても、プロトタイプ プロジェクトをいつでもビルドし、実行し、移動することができます。

詳細については、「アプリケーション フローの作成」を参照してください。

コンテンツの作成

ユーザー インターフェイス (UI) 要素の画像を使用する他の多くのプロトタイプ作成ソリューションと異なり、SketchFlow では、実際の UI コントロールおよびダイナミック レイアウト コンテナーを使用してプロトタイプ UI を作成することができます。コードを記述することなく、ナビゲーションおよび状態変化など実際のインタラクティビティを作成でき、データ バインド、サンプル データ、およびビヘイビアーなど Expression Blend の豊富な機能を使用できます。プロトタイプは、アイデアを伝える必要に応じて現実的なものにすることができます。

詳細については、「アートボードでコンテンツの作成」を参照してください。

インタラクティビティの追加

デザインの意図を関係者に伝えるのに役だつインタラクティビティを追加することで、プロトタイプをさらに改良することができます。以下を実行できます。

  • アニメーションを使用してユーザー操作をシュミレーションする。

  • 表示状態を使用して 1 つの要素の複数の状態を表す。

  • プロトタイプの UI 要素が最終的なアプリケーションの機能を模倣するよう、ビヘイビアーを使用してイベントおよびアクションをシミュレーションする。

  • サンプル データをバインドして、データ ドリブンの UI を作成、および実演する。

詳細については、「インタラクティブ機能の追加」を参照してください。

フィードバックの収集

プロトタイプ プロジェクトを作成する際、いつでもプロジェクトをビルドおよび実行し SketchFlow プレーヤーでプロジェクトを表示することができます。プロトタイプを共有する準備ができたら、SketchFlow プレーヤーを含めてプロジェクトをパッケージ化し、関係者とプロジェクトを共有することができます。そうすると、プロジェクトをレビューするのに関係者は Expression Blend をインストールする必要がありません。関係者が SketchFlow プレーヤーでプロジェクト表示する際、フィードバックを直接プロトタイプに残し、デザイナーとフィードバック ファイルを共有することができます。このため、デザイナーは Expression Blend で作業中に簡単にフィードバックをレビューおよび実装することができます。

詳細については、「プロトタイプにフィードバックを残す」を参照してください。

実稼動プロジェクトに変換

SketchFlow プロトタイプはただの描画ではなく、最初の画面から完全に機能するプロトタイプです。プロトタイプは WPF または Silverlight の本当のアプリケーションです。いくつかの小さな変更を加えることにより、プロトタイプを実稼動プロジェクトに変換し、プロトタイプから最終的なアプリケーションへの改良を継続することができます。

詳細については、「プロトタイプの変換」を参照してください。