Expression Blend アプリケーションの展開とパブリッシュ

Microsoft Expression Blend または Microsoft Visual Studio 2010 を使用してアプリケーションをビルドした後は、他のユーザーが使用できるように展開 (パブリッシュ) することができます。

WPF アプリケーションをパブリッシュするには

Expression Blend または Visual Studio 2010 で作成した Windows Presentation Foundation (WPF) アプリケーションを展開するには、Visual Studio 2010 の展開ツールを使用する必要があります。使用するツールは、次のように、提供するアプリケーションの種類によって異なります。

  • スタンドアロン アプリケーション   アプリケーションが単一の実行可能ファイル (.exe) に含まれています。このようなアプリケーションは、コピーする (Xcopy を使用) か、Windows インストーラーまたは ClickOnce を使用して展開できます。

  • マークアップのみの Extensible Application Markup Language (XAML) アプリケーション   アプリケーションにコード ファイルが含まれず、.xaml ファイルのみが含まれるため、コンパイルされません。このようなアプリケーションは、Web サイトに .xaml ファイルを置くことによって展開できます。Windows インストーラーまたは Xcopy を使用して、ローカル コンピューターで .xaml ファイルを開けるようにすることもできます。

    Noteメモ :

    Web サイトで XAML ファイルをホストするには、ファイルのルート要素を Page 要素 (Window 要素ではありません) にして、x:Class 属性 (XAML ファイルと分離コード ファイルの照合に使用) を削除することが必要です。

  • WPF ブラウザー アプリケーション   アプリケーションはコンパイルされ、Web サイトから使用できます。このようなアプリケーションは、実行可能ファイル (.exe)、展開マニフェスト ファイル (.xbap)、および アプリケーション マニフェスト ファイル (.exe.manifest) を提供することによって展開できます。これらのファイルは、プロジェクト ファイル (.csproj または .vbproj) の HostInBrowser プロパティを true に設定してビルドすると、Visual Studio 2010 によって生成されます。

    詳細については、MSDN の「方法: Windows Presentation Foundation XAML ブラウザー アプリケーションのサンプル プロジェクト ファイルを作成する Cc295109.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png」を参照してください。

Xcopy、Windows インストーラー、ClickOnce、スタンドアロン アプリケーション、およびブラウザー ホスト アプリケーションの詳細については、MSDN の「WPF アプリケーションの配置 (WPF) Cc295109.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png」および「Windows Presentation Foundation XAML ブラウザー アプリケーションの概要 Cc295109.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png」のトピックにある「XAML ブラウザー アプリケーションの配置」のセクションを参照してください。

WPF アプリケーションを実行するには

コンピューターで Expression Blend アプリケーションを実行するには、エンド ユーザーのコンピューターに WPF ビルディング ブロックがインストールされている必要があります。Windows Vista または Windows 7 を実行している場合、これらのビルディング ブロックは既定でインストールされています。Windows XP または Windows Server 2003 を実行している場合は、最新の Service Pack に加えて、WPF ビルディング ブロック (アセンブリ) を含む Microsoft .NET Framework 再配布可能パッケージをインストールする必要があります。

WPF アプリケーションが WPF ブラウザー アプリケーションまたはマークアップのみ (コードなし) の場合、現時点では、Internet Explorer version 6.0、7.0、または 8.0 を使用してアプリケーションを表示する必要があります。また、Microsoft .NET Framework も必要です。

Silverlight アプリケーションをパブリッシュするには

Microsoft Silverlight アプリケーションを展開するには、Web フォルダーにコピーし、Web ページから呼び出します。

詳細については、「Web サイトへの Silverlight アプリケーションの配置」を参照してください。

Silverlight アプリケーションを実行するには

ユーザーが Silverlight アプリケーションを実行しようとしたときに、Silverlight ランタイムがインストールされていないと、Silverlight Web サイト Cc295109.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).pngからランタイムをインストールするようにというメッセージが表示されます。

コードの共有

アプリケーションをすべて展開する代わりに、XAML ドキュメント、XAML リソース、ユーザー コントロール、カスタム クラス定義ファイル、カスタム コントロール ライブラリ ファイル (.dll) などのアプリケーションの一部を共有することもできます。

詳細については、「コードの共有」を参照してください。

セキュリティ

基本的に、Expression Blend アプリケーションは、WPF アプリケーションまたは Silverlight アプリケーションなので、アプリケーションを保護するサービスは同じです。

  • スタンドアロン アプリケーションは、Windows インストーラー、XCopy、ClickOnce のうち、どれを使用して展開する場合でも、無制限のアクセス許可 (CAS FullTrust アクセス許可セット) で実行されます。

  • ブラウザホスト アプリケーションは、部分的な信頼で実行されます。これは、一般的な Web アプリケーションの分離と同じ方法で、WPF ブラウザー ホスト アプリケーションをクライアント コンピューターから効果的に分離できます。

WPF アプリケーションのセキュリティの詳細については、MSDN の「Windows Presentation Foundation Cc295109.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png」にある「セキュリティ (WPF) Cc295109.xtlink_newWindow(ja-jp,Expression.40).png」のトピックを参照してください。

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