方法 : 内在コントロールのプロパティを公開する

更新 : 2007 年 11 月

複合コントロールを構成するコントロールを "内在コントロール" と呼びます。これらのコントロールは、通常はプライベートとして宣言されるため、開発者がアクセスすることはできません。このようなコントロールのプロパティを後で利用できるようにする場合は、プロパティを公開する必要があります。内在コントロールのプロパティを公開するには、ユーザー コントロールにプロパティを作成し、そのプロパティの get アクセサと set アクセサを使用して、内在コントロールのプライベート プロパティに変更を反映します。

MyButton という名前の内在ボタンを持つ、仮想のユーザー コントロールを例に考えます。この場合、ユーザーが ConstituentButtonBackColor プロパティを要求すると、MyButton の BackColor プロパティに格納されている値が返されます。ユーザーがこのプロパティに値を割り当てると、値は自動的に MyButton の BackColor プロパティに渡され、set コードが実行されて MyButton の色を変更します。

内在ボタンの BackColor プロパティを公開する方法を次の例に示します。

Public Property ButtonColor() as System.Drawing.Color
   Get
      Return MyButton.BackColor
   End Get
   Set(Value as System.Drawing.Color)
      MyButton.BackColor = Value
   End Set
End Property
public Color ButtonColor
{
   get
   {
      return(myButton.BackColor);
   }
   set
   {
      myButton.BackColor = value;
   }
}
/** @property */
public Color get_ButtonColor()
{
   return myButton.get_BackColor();
}
/** @property */
public void set_ButtonColor(Color value)
{
   myButton.set_BackColor(value);
}

内在コントロールのプロパティを公開するには

  1. ユーザー コントロールのパブリック プロパティを作成します。

  2. プロパティの get セクションに、公開するプロパティの値を取得するコードを記述します。

  3. プロパティの set セクションに、内在コントロールの公開されたプロパティにプロパティの値を渡すコードを記述します。

参照

概念

さまざまなカスタム コントロール

参照

UserControl

その他の技術情報

Windows フォーム コントロールのプロパティ