\ 演算子 (Visual Basic)
更新 : 2007 年 11 月
2 つの数値の商を計算し、結果を整数で返します。
expression1 \ expression2
指定項目
expression1
必ず指定します。任意の数式を指定します。expression2
必ず指定します。任意の数式を指定します。
サポートされている型
unsigned 型と浮動小数点型を含むすべての数値型、および 10 進型 (Decimal)。
結果
結果は expression1 を expression2 で割った整数の商です。余りはすべて破棄し、整数部分だけが保持されます。これを切り捨てと呼びます。
結果のデータ型は expression1 と expression2 のデータ型に対して適切な数値型になります。「演算子の結果のデータ型」に示す「整数演算」の表を参照してください。
/ 演算子 (Visual Basic) は、余りを小数部分に保持する完全な商を返します。
解説
Visual Basic では、除算を実行する前に、すべての浮動小数点型の数式が長整数型 (Long) の式に変換されます。Option Strict が On であれば、コンパイル エラーが発生します。Option Strict が Off の場合でも、値が Long データ型 (Visual Basic) の範囲を超えていれば OverflowException が発生します。長整数型 (Long) への変換でも、銀行型丸めが行われます。詳細については、「データ型変換関数」の「小数部分」を参照してください。
expression1 または expression2 が Nothing に評価される場合は、式が 0 として扱われます。
0 による除算
expression2 が 0 に評価される場合、\ 演算子は DivideByZeroException 例外をスローします。これは、オペランドのデータ型がどの数値型であっても同じです。
.gif "メモ") メモ : |
|---|
\ 演算子はオーバーロードできます。つまり、オペランドがクラスや構造体を型として持つ場合に、演算子の動作をそのクラスや構造体で再定義できるという意味です。この演算子がコード内でこのようなクラスや構造体に対して使用されている場合は、再定義された後の動作を必ず理解するようにしてください。詳細については、「演算子プロシージャ」を参照してください。 |
使用例
\ 演算子を使って整数の除算を実行する例を次に示します。結果は、2 つのオペランドの商の整数部分を表す整数です。余りは破棄されます。
Dim resultValue As Integer
resultValue = 11 \ 4
resultValue = 9 \ 3
resultValue = 100 \ 3
resultValue = 67 \ -3
この例の式は、2、3、33、および -22 の値をそれぞれ返します。