Source プロパティ (Err オブジェクト)

[アーティクル]
09/30/2008

更新 : 2007 年 11 月

最初にエラーを発生させたオブジェクトまたはアプリケーションの名前を示す文字列 (String) 式を設定します。値の取得も可能です。読み取り/書き込みプロパティです。

Public Property Source() As String

解説

Source プロパティは、エラーを発生させたオブジェクトを表す String 式を指定します。通常、式はオブジェクトのクラス名またはプロセス ID です。操作したオブジェクトの中で発生したエラーを処理できない場合に、Source プロパティを使って情報を提供します。たとえば、Microsoft Excel にアクセスしたときに Division by zero エラーが発生すると、Err.Number プロパティには Microsoft Excel によってエラーコードが設定され、Source プロパティには "Excel.Application" という文字列が設定されます。

アプリケーションがコードからエラーを生成している場合、Source はアプリケーションのプログラム ID です。クラス内では、Source は project.class の形式の名前を含む必要があります。コード内で予期しないエラーが発生した場合、Source プロパティには自動的に値が割り当てられます。モジュール内のエラーについては、Source にプロジェクト名が含まれます。

使用例

通常のエラー処理ルーチンにおける Source プロパティの使用例を次に示します。エラーが Class1 から発生する場合、文字列 "Class1" は Err オブジェクトの Source プロパティに割り当てられます。また、この文字列は、エラーの発生元および番号を示す、有益なメッセージに表示されます。

Public Class Class1
  Public Sub MySub()
      On Error Resume Next
      Err.Raise(60000, "Class1")
      MsgBox(Err.Source & " caused an error of type " & Err.Number)
  End Sub
End Class