プロパティとメソッド
更新 : 2007 年 11 月
プロパティとメソッドは、どちらも引数を受け取るプロシージャとして実装されるという点で似ています。一般に、プロパティはオブジェクトの格納データであり、メソッドはオブジェクトに実行を求めることができる処理です。いくつかのオブジェクトの特性は、Name のように明らかにプロパティであったり、Move や Show のように明らかにメソッドであったりします。また、どのクラス メンバをプロパティにし、どのクラス メンバをメソッドにしたらよいのかがわかりにくい場合もあります。たとえば、データの格納と取得を行うコレクション クラスの Item メソッドは、インデックス付きプロパティとして実装できます。その一方で、Item をメソッドとして実装することも十分考えられます。
プロパティの構文とメソッドの構文
クラス メンバの実装方法を決定するときには、まずその使い方について検討する必要があります。パラメータ化したプロパティから情報を取得する構文は、関数として実装されたメソッドで使用される構文とほとんど変わりませんが、値を変更するための構文は多少異なります。たとえば、クラス メンバをプロパティとして実装した場合の構文は、次のようになります。
ThisObject.ThisProperty(Index) = NewValue
一方、クラス メンバをメソッドとして実装する場合は、変更する値を引数にする必要があります。したがって、この場合の構文は次のようになります。
ThisObject.ThisProperty(Index, NewValue)
エラー メッセージ
クラス メンバの実装方法を選択する場合は、クラスが間違った方法で使われたときに生成されるメッセージの種類についても検討する必要があります。読み取り専用のプロパティに間違って値が割り当てられた場合に返されるエラー メッセージは、メソッドに対して同様の間違った呼び出しが行われた場合に返されるエラー メッセージとは異なります。クラス メンバを正しく実装すると、わかりやすいエラー メッセージを返すことができます。