@debug ディレクティブ

更新 : 2007 年 11 月

デバッグ シンボルの出力をオンまたはオフにします。

@set @debug(on | off)

引数

  • on
    既定値です。デバッグをオンにします。

  • off
    省略可能です。デバッグをオフにします。

解説

JScript コードの作成者が記述するプログラム コードと、コンパイルされて実行される実際のコードは異なる場合があります。これは、ASP.NET などのホスト環境や開発ツールが独自のコードを生成し、プログラムに追加することがあるためです。一般的に、このようなコードは、コード作成者がデバッグするときには関係ありません。したがって、コードの作成者は、コードをデバッグするときに開発ツールが生成した部分を参照せずに、自分が記述した部分だけを確認しようとします。同様の理由で、パッケージ作成者はデバッグをオフにすることがあります。

コンパイラは、/debug オプションを指定してコマンド ラインからコンパイルする場合、または @page ディレクティブでデバッグ フラグを設定して ASP.NET ページをコンパイルする場合にだけ、デバッグ シンボルを生成します。このような状況では、debug ディレクティブは既定でオンになります。debug ディレクティブは、ファイルの終端に到達するまで、または次の debug ディレクティブが見つかるまで有効です。

debug ディレクティブがオフの場合、コンパイラはローカル変数 (関数またはメソッド内で定義される変数) に関するデバッグ情報を生成しません。ただし、debug ディレクティブが、グローバル変数に関するデバッグ情報の生成を妨げることはありません。

使用例

次のコードは、/debug オプションを指定してコマンド ラインからコンパイルされた場合にローカル変数 debugOnVar のデバッグ シンボルを生成しますが、debugOffVar のデバッグ シンボルは生成しません。

function debugDemo() {
   // Turn debugging information off for debugOffVar.
   @set @debug(off)
   var debugOffVar = 42;
   // Turn debugging information on.
   @set @debug(on)

   // debugOnVar has debugging information.
   var debugOnVar = 10;

   // Launch the debugger.
   debugger;
}

// Call the demo.
debugDemo();

必要条件

バージョン .NET

参照

参照

@set ステートメント

@position ディレクティブ

/debug

debugger ステートメント

その他の技術情報

JScript コードの作成、コンパイル、およびデバッグ