CustomActionData プロパティ
更新 : 2007 年 11 月
インストール中にカスタム動作によって評価できる追加データを指定します。カスタム動作は、インストールの最後に実行されるので、インストールについての情報にはアクセスできません。CustomActionData プロパティを使うと、インストールについての情報を格納し、カスタム動作から読み取ることができます。
たとえば、Property プロパティに FILESEARCH1 が設定されたファイル検索が配置プロジェクトに含まれる場合は、CustomActionData プロパティに /MyFile=[FILESEARCH1] を設定することで、ファイル検索から返される値を渡すことができます。カスタム動作では、MyFile プロパティを照会することで、値を取得できます。
解説
CustomActionData プロパティの形式は、カスタム動作のタイプによって異なります。
インストール コンポーネント (ProjectInstaller クラス) であるカスタム動作の場合、CustomActionData プロパティの形式は /name=value となります。name には重複しない名前を指定し、それぞれ値を 1 つだけ指定します。複数指定する場合は、1 つの空白で区切る必要があります (/name1=value1 /name2=value2)。値に空白が含まれる場合は、引用符で囲む必要があります (/name="a value")。
Windows インストーラのプロパティは、角かっこの構文を使って渡すことができます (/name=[PROPERTYNAME])。[TARGETDIR] のようにディレクトリを返す Windows インストーラのプロパティの場合は、角かっこに加えて、全体を引用符で囲み、最後の角かっこの後に円記号 (\) を付ける必要があります (/name="[TARGETDIR]\")。
メモ : カスタム動作をインストール コンポーネントとして扱うためには、InstallerClass プロパティを true に設定する必要があります。
その他のすべてのカスタム動作 (.exe、.dll、またはスクリプト) の場合は、形式に関する要件はありません。プロパティの値はカスタム動作の中で独自に解析する必要があるため、CustomActionData プロパティではどのような文字列でも渡すことができます。
参照
処理手順
チュートリアル : カスタム動作を使用した、インストール時のメッセージの表示
方法 : インストール コンポーネントを作成する : 高度な手法