/FA、/Fa (リスティング ファイル)

更新 : 2007 年 11 月

アセンブリ コードを含むリスティング ファイルを作成します。

/FA[c|s|u]
/Fapathname

解説

引数を指定して、ソース コード、マシン語コード、リスティング ファイルの拡張子を制御します。

次の表は、/FA に指定するさまざまな値についての説明です。/FA には複数の値を指定できます。たとえば、/FAsu と指定できます。

オプション

リスティング内容およびファイル名の拡張子

/FA

アセンブリ コード、.asm

/FAc

マシン語コードとアセンブリ コード、.cod

/FAs

ソース コードとアセンブリ コード、.asm

/FAcs が指定されている場合、ファイル名の拡張子は .cod になります。

/FAu

バイト順マーカー付きの出力ファイルが UTF-8 形式で作成されます。既定では、ファイル エンコーディングは ANSI ですが、リスティング ファイルがどのシステムでも正しく表示されるようにする場合、または Unicode ソース コード ファイルをコンパイラの入力として使用する場合は /FAu を使用します。

/FAsu を指定している場合、またはソース コード ファイルが UTF-8 以外の Unicode エンコーディングを使用する場合は、.asm ファイルのコード行が正しく表示されないことがあります。

既定では、リスティング ファイルはソース ファイルと同じ基本名を使用します。/Fa オプションを使用して、リスティング ファイルの名前とディレクトリを変更できます。

/Fa の使用方法

結果

/Fa

コンパイル時に、各ソース コード ファイルに対して 1 つの source_file.asm が生成されます。

/Fafilename

filename.asm として現在のディレクトリに保存されます。1 つのソース コード ファイルをコンパイルする場合だけ有効です。

/Fafilename.extension

filename.extension として現在のディレクトリに保存されます。1 つのソース コード ファイルをコンパイルする場合だけ有効です。

/Fadirectory\

コンパイル時に、各ソース コード ファイルに対して 1 つの source_file.asm が生成され、指定した directory に保存されます。末尾に円記号 (\) を付加する必要があります。現在のディスクのパスだけを指定できます。

/Fadirectory\filename

filename.asm として、指定した directory に保存されます。1 つのソース コード ファイルをコンパイルする場合だけ有効です。

/Fadirectory\filename.extension

filename.extension として、指定した directory に保存されます。1 つのソース コード ファイルをコンパイルする場合だけ有効です。

Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。詳細については、「Visual C++ プロジェクトのプロパティの設定」を参照してください。

  2. [C/C++] フォルダをクリックします。

  3. [出力ファイル] プロパティ ページをクリックします。

  4. [ASM リストの場所] プロパティ (/Fa の場合) または [アセンブリの出力] プロパティ (/FA の場合) を変更します。/FAu は、[追加のオプション] ボックスの [コマンド ライン] プロパティ ページで指定する必要があります。

このコンパイラ オプションをコードから設定するには

使用例

次のコマンド ラインは、ソース コードとマシン語コードを含むリスティング ファイル HELLO.cod を作成します。

CL /FAcs HELLO.CPP

参照

参照

出力ファイル (/F) オプション

コンパイラ オプション

コンパイラ オプションの設定

パス名の指定