XML からの DataSet リレーショナル構造の推論 (ADO.NET)

更新 : November 2007

DataSet のリレーショナル構造 (スキーマ) は、テーブル、列、制約、およびリレーションで構成されます。XML から DataSet を読み込むときには、事前定義されたスキーマを使用するか、または読み込む対象の XML から明示的にまたは推論によってスキーマを作成できます。XML から DataSet のスキーマおよび内容を読み込む方法の詳細については、「XML からの DataSet の読み込み (ADO.NET)」および「XML の DataSet スキーマ情報の読み込み (ADO.NET)」を参照してください。

DataSet のスキーマを XML から作成する場合は、XML スキーマ定義言語 (「XML スキーマ (XSD) からの DataSet リレーショナル構造の派生」を参照) または XDR (XML-Data Reduced) を使用してスキーマを明示的に指定することをお勧めします。XML で利用できる XML スキーマまたは XDR スキーマがない場合は、XML の要素および属性の構造から DataSet のスキーマを推論できます。

ここでは、XML の要素と属性およびその構造を示し、DataSet スキーマの推論に関する規則について説明します。また、その規則に基づいて推論した DataSet スキーマも示します。

XML ドキュメント内のすべての属性を推論プロセスの対象には含めないでください。名前空間で修飾された属性には、XML ドキュメントにとっては重要ですが、DataSet スキーマにとっては不要なメタデータが含まれていることがあります。InferXmlSchema を使用して、推論プロセスの間に無視する特定の名前空間を指定できます。詳細については、「XML の DataSet スキーマ情報の読み込み (ADO.NET)」を参照してください。

このセクションの内容

• DataSet スキーマの推論プロセスの概要 (ADO.NET)
  XML から DataSet のスキーマを推論するときの規則について概要を示します。

• テーブルの推論 (ADO.NET)
  DataSet のテーブルとして推論される XML の要素について説明します。

• 列の推論 (ADO.NET)
  テーブルの列として推論される XML の要素と属性について説明します。

• リレーションシップの推論 (ADO.NET)
  推論された入れ子状のテーブルに対して作成される DataRelation オブジェクトおよび ForeignKeyConstraint オブジェクトについて説明します。

• 要素のテキストの推論 (ADO.NET)
  XML 要素のテキストに対して作成される列について、および XML 要素のテキストが無視される場合について説明します。

• 推論の制限事項 (ADO.NET)
  スキーマ推論の制限事項について説明します。

関連するセクション

• DataSet での XML の使用 (ADO.NET)
  DataSet オブジェクトと XML データとの対話について説明します。

• XML スキーマ (XSD) からの DataSet リレーショナル構造の派生
  XML スキーマ定義言語 (XSD) スキーマから作成された DataSet のリレーショナル構造 (スキーマ) について説明します。

• ADO.NET の概要
  ADO.NET のアーキテクチャとコンポーネントについて、また ADO.NET を使用して既存のデータ ソースにアクセスしたり、アプリケーション データを管理する方法について説明します。