方法 : 条件付きコンパイル定数を宣言する
更新 : 2007 年 11 月
条件付きコンパイル定数は、次の 3 つのいずれかで設定できます。
プロジェクト デザイナ
コマンド ライン (コマンド ライン コンパイラを使用する場合)
コード内
条件付きコンパイル定数は特殊なスコープを持つため、標準のコードからアクセスすることはできません。条件付きコンパイル定数のスコープは、定数の設定方法によって異なります。次の表は、上記の 3 つの方法を使って宣言した定数のスコープを示しています。
定数の設定方法 |
定数のスコープ |
---|---|
プロジェクト デザイナ |
プロジェクト内のすべてのファイルに対してパブリック |
コマンド ライン |
コマンド ライン コンパイラに渡されたすべてのファイルに対してパブリック |
コード内の #Const ステートメント |
宣言されたファイル内でプライベート |
プロジェクト デザイナで定数を設定するには
- 実行可能ファイルを作成する前に、「方法 : プロジェクト プロパティおよび構成設定を変更する」で説明されている手順に従って、プロジェクト デザイナで定数を設定します。
コマンド ラインで定数を設定するには
次のように、/d スイッチを使って条件付きコンパイル定数を入力します。
vbc MyProj.vb /d:conFrenchVersion=–1:conANSI=0
/d スイッチと最初の定数の間にスペースは必要ありません。詳細については、「/define (Visual Basic)」を参照してください。
コマンド ラインで設定する定数の値はプロジェクト デザイナで行った設定より優先されますが、プロジェクト デザイナで行った設定は消去されません。プロジェクト デザイナで行った引数の設定は、以降のコンパイルでも有効です。
コード自体に定数を記述する場合は、定数の宣言を行ったモジュール全体が定数のスコープになるため、配置場所に関する厳密な規則はありません。
コード内で定数を設定するには
- 定数を使用するモジュールの宣言ブロックに定数を配置します。このように配置すると、コードが整理されてわかりやすくなります。