パフォーマンス カウンタのプログラミング アーキテクチャ

更新 : 2007 年 11 月

PerformanceCounter コンポーネントでは、Microsoft .NET Framework 名前空間の次に示す部分を使用します。

PerformanceCounter 名前空間

パフォーマンス カウンタ名前空間

Visual Studio でアプリケーションに PerformanceCounter コンポーネントのインスタンスを追加すると、名前空間やクラスへのアクセスに必要な参照およびインポート ステートメントが自動的に作成されます。PerformanceCounter のインスタンスを作成する場合は、System.dll への参照を作成し、System.Diagnostics などの適切な名前空間をインポート (Visual Basic の場合) または使用 (C# の場合) するステートメントをプロジェクトに追加する必要があります。

参照の追加と削除の詳細については、「方法 : Visual Studio で参照を追加または削除する (Visual Basic)」を参照してください。

パフォーマンス カウンタの主なクラス

PerformanceCounter コンポーネントに関連する主要なクラスを次に示します。

  • System.Diagnostics.PerformanceCounterPerformanceCounter コンポーネントを作成して、その値とやり取りするための基本クラスです。

  • PerformanceCounterCategory — サーバー上でパフォーマンス カウンタが属するカテゴリと、それに対応するすべてのプロパティおよびメソッドへのアクセスを提供します。このクラスのメソッドを使用して、新しいカテゴリやカスタム カウンタを作成したり、カテゴリやカウンタが存在するかどうかを確認したり、カテゴリ内の既存のカテゴリを読み取ったりできます。

  • System.Diagnostics.CounterCreationData — カテゴリに対して複数のカウンタを作成するために使用します。作成する各カウンタに対してカウンタの型を明示的に選択できます。

  • System.Diagnostics.InstanceData — カウンタの複数のインスタンスと、それに対応するすべてのプロパティおよびメソッドを取得するために使用します。

PerformanceCounter クラスおよび PerformanceCounterCategory クラスの主なプログラミング要素

パフォーマンス カウンタとやり取りするには、次のメソッドを使用できます。

  • PerformanceCounterCategory クラスの Create メソッドを使用して、1 つ以上のカウンタを含む新しいカテゴリを定義します。同様に、Delete メソッドを使用して、ユーザー定義カテゴリやそれに含まれるカウンタを削除できます。

  • PerformanceCounterCategory クラスの Exists メソッドを使用して、カウンタのカテゴリが既に存在するかどうかを調べます。

  • PerformanceCounter クラスの Increment メソッドまたは IncrementBy メソッドを使用して、カウンタの値を 1 つまたは指定した整数だけインクリメントし、カウンタの新しい値を返します。同様に、Decrement メソッドを使用して、カウンタの値を小さくできます。

  • PerformanceCounter クラスの NextValue メソッドを使用して、サンプルの次の計算値を返します。また、NextSample メソッドを使用して、次のサンプリング結果を返します。

  • PerformanceCounterCategory クラスの GetCounters メソッドを使用して、カテゴリ内のカウンタの配列を返します。

参照

処理手順

方法 : Visual Studio で参照を追加または削除する (Visual Basic)

概念

パフォーマンスしきい値の監視の概要