Visual C++
更新 : 2007 年 11 月
Visual C++ 2008 には、Microsoft Windows ベースおよび Microsoft .NET ベースのアプリケーションを作成するための強力かつ柔軟な開発環境が用意されています。この開発環境を統合開発システムで使用することも、そのツールを個別に使用することもできます。Visual C++ は、次のコンポーネントで構成されます。
Visual C++ 2008 コンパイラ ツール。このコンパイラは、従来のネイティブ コード開発者、および共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) などの仮想マシン プラットフォームを対象とする開発者をサポートします。Visual C++ 2008 には、x64 および Itanium を対象とするコンパイラが含まれています。このコンパイラは引き続き x86 コンピュータを直接対象とする開発もサポートし、両方のプラットフォームでパフォーマンスを最適化します。
Visual C++ ライブラリ。これには、業界標準の Active Template Library (ATL) および Microsoft Foundation Class (MFC) ライブラリが含まれるだけでなく、入出力ストリーム ライブラリ、標準テンプレート ライブラリ (STL: Standard Template Library)、および C ランタイム ライブラリ (CRT: C Runtime Library) で構成される標準 C++ ライブラリなどの標準ライブラリも含まれます。CRT には、セキュリティが強化された関数が用意されており、セキュリティに関する既知の問題がある関数の代わりに使用できます。STL/CLR ライブラリにより、マネージ開発者は STL を利用できます。C++ サポート ライブラリは、データ マーシャリングのための新機能を備え、CLR を対象とするプログラムを簡素化することを目的として設計されています。
Visual C++ 開発環境。この開発環境は、(大規模プロジェクトに対するより適切なサポートを初めとする) プロジェクトの管理および構成、ソース コードの編集、ソース コードの検索、およびデバッグ ツールを強力にサポートします。この環境ではまた、コードの作成時に状況依存の的確な推奨を行う IntelliSense をサポートしています。
Visual C++ によって、開発者は従来のグラフィカル ユーザー インターフェイス アプリケーションに加えて、Web アプリケーション、スマート クライアントの Windows ベース アプリケーション、シン クライアントおよびスマート クライアントのモバイル デバイス向けソリューションをビルドできます。C++ は世界で最もよく使用されているシステム レベル言語であり、Visual C++ はソフトウェアの作成に使用できる世界的に認められたツールを開発者に提供します。
メモ : |
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Visual C++ Express Edition には、Visual C++ の他のエディションで使用できる機能のサブセットがあります。そのため、他のエディションで使用できるコンポーネント、ライブラリ、または機能の一部は、ドキュメントで説明されていても、製品のこのバージョンでは使用できない場合があります。そのような機能を使用するには、別のバージョンの Visual C++ にアップグレードする必要があります。このようなエディションの詳細については、「Visual C++ Editions」を参照してください。Visual C++ Express Edition に同梱されているドキュメントは、他のバージョンの Visual C++ のドキュメントのサブセットです。このため、リンク先のトピックが見つからないことがあります。完全なドキュメントは、https://msdn.microsoft.com/library から入手できます。 |
メモ : |
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C++ の学習を始めたばかりのユーザーには、『C++ Beginner's Guide』(Herb Schildt 著) をお勧めします。このガイドはオンラインで入手できます (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=115303)。 |
このセクションの内容
Visual C++ について
このリリースの Visual C++ を使用して作業を始める方法についての情報があります。これには、ガイド ツアーなどが含まれます。プログラムの移植とアップグレード
別のオペレーティング システムから移行する方法、または Visual C++ のバージョン間を移動する方法について説明します。一般的なプログラミング手順
Visual C++ でプログラミングする方法について説明します。これには、さまざまなタスクをコーディングする方法、DLL の概要などが含まれます。.NET プログラミング ガイド
共通言語ランタイム (CLR) に固有のプログラミングについて説明します。配置 (C++)
アプリケーションをパッケージ化、配布、および実行する方法について説明します。C++ のセキュリティ推奨事項
悪意のあるコードや不正使用からアプリケーションを保護するための推奨事項について説明します。Visual C++ による 64 ビット プログラミング
x64 アーキテクチャや Itanium アーキテクチャを対象とする Visual C++ の機能について説明します。Visual C++ プロジェクトの作成および管理
統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) を使用してコード プロジェクトを管理する方法について説明します。C/C++ プログラムのビルド
C および C++ プログラムの開発に役立つコンパイラ、リンカ、およびその他ツールについて説明します。これには、コマンド ライン オプションや診断メッセージが含まれます。Visual C++ のリファレンス
言語機能と API に関する包括的なリファレンス情報を示します。Visual C++ のサンプル アプリケーション
Visual C++ のさまざまな機能を説明するサンプル プロジェクトについて説明します。
関連するセクション
Visual C++ 2008 の新機能
Visual C++ 2008 の新機能について説明します。ネイティブ コードのデバッグ
Visual Studio Debugger のプログラムの実行方法、およびそれを使って問題を診断する方法について説明します。Visual C++ を使用したデバイスのプログラミング
デバイスで実行されるコードを記述する方法について説明します。Visual Studio の紹介
Visual C++ を含む親製品について説明します。Visual Studio に関するチュートリアル
さまざまなタスクを実行するための一連の操作手順を示すトピックへのリンクが含まれます。Visual Studio でのアプリケーション開発
Visual Studio の環境、エディタ、ツール ウィンドウ、および構成の使い方について説明します。製品のサポートとユーザー補助
製品のサポートやユーザー補助機能に関する情報について扱ったトピックを紹介します。