方法 : マクロを記録する
更新 : 2007 年 11 月
マクロの記録は、マクロを作成するための最も簡単で一般的な方法です。マクロを記録する代わりに、手入力で作成することもできます。マクロの記録は、その環境で実行したアクションを単純に "覚えておくこと" と考えられます。つまり、カセット テープに音楽を録音することと似ています。"録音" を押すと、"停止" を押すまですべての音がテープに記録されます。マクロの記録も、実際には同じ処理です。[記録] ボタンを押すと、行った作業や、使用したウィンドウやツールが、マクロ コードとして記録されます。Ctrl キーと Shift キーを押しながら R キーを押して、マクロの記録を開始したり、停止したりできます。マクロの実行の詳細については、「方法 : マクロを実行する」を参照してください。
ただし、カセット テープへの音楽の録音とは異なり、マクロの記録の場合は、マクロに記録された内容を調べて、変更することもできます。作成したマクロが意図した処理を正確に実行しない場合、または機能を追加する必要がある場合は、記録した後でマクロを編集し、結果のコードをカスタマイズできます。マクロの編集については、「方法 : マクロを編集および手入力で作成する」を参照してください。
すべてのユーザー アクションまたはコマンドが、マクロ コードを生成するわけではありません。Visual Studio が記録するのは、主に Visual Studio コード エディタ、[検索] ダイアログ ボックス、[置換] ダイアログ ボックス、ソリューション エクスプローラ、およびウィンドウ アクティベーションの部分です。詳細については、「マクロの記録と実行に関する問題」を参照してください。
メモ : |
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VSMacros は、現時点では Windows フォームをサポートしていません。 |
マクロの記録
次の手順では、一例として簡単なマクロを作成します。
この例で使用されているショートカット キーは、Visual Studio ショートカット キーの既定の構成を前提にしています。
マクロを記録するには
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[ファイル] をクリックして、新しいテキスト ファイルを作成します。
[全般] のカテゴリの [テキスト ファイル] をクリックします。
新しいテキスト ファイルに、次の行を入力します。
one two three four
Home キーを押して、テキストの先頭にカーソルを移動します。
Ctrl キーと Shift キーを押しながら R キーを押すか、または [ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[TemporaryMacro の記録] をクリックして、その環境のマクロ記録モードを開始します。[レコーダ] ツール バーが表示されると共に、回転する小さいカセット テープのアイコンがステータス バーに表示され、現在記録中であることを示します。
Ctrl キーと Shift キーを押しながら→キーを押して、"one" という単語とその後のスペースを選択してから、Del キーを押します。
Ctrl キーと Shift キーを押しながら R キーを押すか、または [レコーダ] ツール バーの [記録の終了] をクリックして、マクロの記録を停止します。マクロの記録を停止すると、ステータス バーに表示されていた回転するカセット テープのアイコンが消えます。
この時点で、マクロ エクスプローラを開いて [MyMacros] ノードを展開すると、[RecordingModule] ノードの下に "TemporaryMacro" という名前の新しいエントリが作成されています。これは、新しく記録したマクロに付けられる既定の名前です。
注意 : |
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マクロはまだ保存されていません。マクロを保存する場合は、[ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[TemporaryMacro の保存] をクリックします。または、[TemporaryMacro] を右クリックして [名前の変更] をクリックすることもできます。これによって、マクロの名前を変更し、次の新規マクロで上書きされるのを防ぐことができます。 |
ほとんどのマクロは短期間だけ使用して破棄されるため、TemporaryMacro はマクロが記録されるたびに上書きされます。マクロを後で再使用する場合は、TemporaryMacro の名前を変更することで、次に記録されるマクロで上書きされるのを防ぐことができます。
メモ : |
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間違ってマクロの記録を開始した場合は、マクロの記録をキャンセルすることで、前の一時マクロが削除されるのを防ぐことができます。マクロの記録をキャンセルした場合、Visual Studio は TemporaryMacro に記録されている前のマクロ コードに戻ります。 |
マクロを記録している途中で記録を一時停止し、後で再開できます。普通、この機能は、マクロに必要な環境を準備する作業が記録されるのを防ぐために使用します。
マクロの記録をキャンセルするには、[レコーダ] ツール バーの [記録のキャンセル] をクリックするか、またはステータス バーに表示されている回転するカセット テープのアイコンをクリックします。
一時マクロの名前の変更および記録プロジェクトの指定
新しく記録したマクロの名前は、既定で "TemporaryMacro" になります。そのため、マクロを記録した後、保存または名前の変更を行わないですぐに別のマクロを記録すると、最初のマクロは失われます。
新しく記録したマクロの名前を変更および保存するには
マクロの名前を右クリックします。
[名前の変更] をクリックして新しい名前を入力します。または、[ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[TemporaryMacro の保存] をクリックします。マクロ IDE を使って一時マクロの名前を変更することもできます。
既定では、記録されたマクロはすべて、記録プロジェクトとして指定されているマクロ プロジェクトの RecordingModule に格納されます。現在の記録プロジェクトは、太字の名前で示されています。既定の記録プロジェクト モジュールは MyMacros です。必要に応じて、マクロを別のモジュールに移動できます。
注意 : |
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一時マクロは、名前を変更してから移動する必要があります。名前を変更せずに移動すると、新しいマクロを記録する場合に問題が発生する場合があります。 |
新しいマクロ モジュールを作成するには
MyMacros を右クリックします。
[新しいモジュール] をクリックします。
記録モジュールとして別のマクロ プロジェクトを指定するには
プロジェクトを右クリックします。
[記録するプロジェクトとして設定] をクリックします。
参照
処理手順
方法 : マクロで COM および .NET Framework のコンポーネントを参照する