方法 : IIS 6.0 内で SMTP 仮想サーバーをインストールおよび構成する
更新 : 2007 年 11 月
ASP.NET Web アプリケーションから電子メールを送信するには、サーバー上でインターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) の SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サービスをインストールおよび構成する必要があります。IIS SMTP サービスは、電子メール メッセージの配信のために電子メール メッセージを SMTP サーバーに転送する簡単なコンポーネントです。
SMTP サービスのインストール
既定では、IIS と共に SMTP サービスはインストールされません。コントロール パネルを使用して SMTP サービスをインストールする必要があります。SMTP サービスをインストールすると、既定の SMTP 構成が作成されます。IIS Manager を使用して、この構成をカスタマイズします。
IIS 6.0 に SMTP サービスをインストールするには
[スタート] メニューの [コントロール パネル] をクリックし、[プログラムの追加と削除] をダブルクリックします。次に、[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
[コンポーネント] ボックスの [アプリケーション サーバー] をクリックし、[詳細] をクリックします。
[アプリケーション サーバー のサブコンポーネント] ボックスの [インターネット インフォメーション サービス (IIS)] をクリックし、[詳細] をクリックします。
[インターネット インフォーメーション サービス (IIS) のサブコンポーネント] ボックスの [SMTP サービス] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
[次へ] をクリックします。Windows CD またはネットワーク インストール パスの入力が求められたら、次の手順に従います。
[完了] をクリックします。
SMTP サービスをインストールすると、既定の SMTP サーバー構成が作成されます。メッセージ ストアは C:\Inetpub\Mailroot に設定されます。
SMTP サービスを設定している場合、SMTP サービスのグローバルな設定と、仮想サーバーの個別コンポーネントの設定を構成できます。IIS SMTP サービスは、中継エージェントだけです。電子メール メッセージは、配信のために SMTP サーバーに転送されます。
SMTP 仮想サーバーの構成
SMTP サービスをインストールすると、IIS Manager に新しいノードが作成されます。SMTP 仮想サーバーを構成するには、IIS Manager を起動する必要があります。詳細については、「IIS Operations Guide」のトピック「SMTP Administration」を参照してください。
重要 : |
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次の手順を実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバとしてログオンするか、適切な権限が委任されている必要があります。 |
[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスから IIS Manager を起動するには
[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[名前] ボックスに「inetmgr」と入力し、[OK] をクリックします。
管理サービス コンソールから IIS Manager を起動するには
[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに「control panel」と入力し、[OK] をクリックします。
[コントロール パネル] ウィンドウの [管理ツール] をクリックします。
[管理ツール] ウィンドウの [インターネット インフォメーション サービス] をクリックします。
既定の設定
既定の SMTP 仮想サーバーは、以下に説明するような既定の設定になっています。新しい仮想サーバーを作成する場合は、新しい仮想サーバー ウィザードを使用して既定の設定を構成できます。
[名前]: IIS Manager に表示される仮想サーバーの名前です。IIS マネージャで、仮想サーバーの名前を変更できます。それには仮想サーバーを右クリックし、[名前の変更] をクリックするだけです。
[IP アドレス/TCP ポート]: すべて未割り当て/25 になっています。[SMTP 仮想サーバーのプロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、この設定を変更できます。この設定を変更する場合、その他の SMTP 仮想サーバーが使用していない IP アドレスと TCP ポートの組み合わせを指定する必要があります。TCP ポート 25 は既定の TCP ポートであり、推奨される TCP ポートです。複数の仮想サーバーが同じ TCP ポートを使用することもできますが、その場合は各仮想サーバーが異なる IP アドレスで構成されている必要があります。設定した IP アドレスと TCP ポートの組み合わせが一意でない場合、SMTP 仮想サーバーは起動しません。
[既定のドメイン]: [システムのプロパティ] ダイアログ ボックスの [コンピュータ名] タブに一覧表示されるドメイン名です。既定のドメインは、ドメインを持たないアドレスからのメッセージにスタンプを付けます。SMTP 仮想サーバーは、既定のドメインを 1 つだけ持つことができます。このドメインは削除できません。IIS マネージャで既定のドメインの名前を変更するには、仮想サーバーをダブルクリックし、[ドメイン] をダブルクリックします。ローカル (または既定) のドメインを右クリックし、[名前の変更] をクリックします。
- [ホーム ディレクトリ]: C:\Inetpub\Mailroot です。ホーム ディレクトリは SMTP コンテンツ ディレクトリのルートであり、SMTP サービスが実行されているコンピュータのローカルである必要があります。