MIRR 関数

[アーティクル]
09/30/2008

更新 : 2007 年 11 月

倍精度浮動小数点数型 (Double) の値を返します。一連の定期的なキャッシュフロー (支払いと収益) に基づいて、修正内部利益率を返します。

Function MIRR( _
   ByRef ValueArray() As Double, _
   ByVal FinanceRate As Double, _
   ByVal ReinvestRate As Double _
) As Double

パラメータ

ValueArray
必ず指定します。キャッシュフローの値を Double の配列として指定します。配列には、負の値 (支払額) と正の値 (収益額) が少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。
FinanceRate
必ず指定します。支払額に対する利率を示す倍精度浮動小数点数型 (Double) の値を指定します。
ReinvestRate
収益額に対する利率を示す倍精度浮動小数点数型 (Double) の値を指定します。

例外

例外の種類	エラー番号	条件
ArgumentException	5	ValueArray のランクが 1 ではない、FinanceRate = -1、または ReinvestRate = -1。
DivideByZeroException	11	0 による除算が行われました。

非構造化エラー処理を使用する Visual Basic 6.0 アプリケーションをアップグレードする場合は、「エラー番号」列を参照してください(エラー番号を Number プロパティ (Err オブジェクト) と照らし合わせます)。しかし、可能な限り、このエラー処理は Visual Basic の構造化例外処理の概要で置き換えてください。

解説

修正内部利益率は、支払いと収益を異なる利率で管理する場合の内部利益率を表します。MIRR 関数は、投資原価 (FinanceRate) と現金の再投資に対する受け取り利率 (ReinvestRate) の両方を基に修正内部利益率を求めます。

FinanceRate および ReinvestRatearguments は、小数点を用いた百分率で指定します。たとえば、12% は 0.12 と記述します。

MIRR 関数では、配列で指定した値の順序がキャッシュフローの順序であると見なされます。支払額と収益額を入力するときは、その順序に注意してください。

使用例

次の例は、MIRR 関数を使って、配列 Values() に指定されたキャッシュフローに対する修正内部利益率を計算します。LoanAPR は借入金に対する利率を表し、InvAPR は再投資に対する利率を表します。

' Define money format.
Dim MoneyFmt As String = "###,##0.00"
' Define percentage format.
Dim PercentFmt As String = "#0.00"

Dim values(4) As Double
' Business start-up costs.
values(0) = -70000
' Positive cash flows reflecting income for four successive years.
values(1) = 22000
values(2) = 25000
values(3) = 28000
values(4) = 31000

' Use the MIRR function to calculate the internal return rate.
' Set the loan rate.
Dim LoanAPR As Double = 0.1
' Set the reinvestment rate.
Dim InvAPR As Double = 0.12
' Calculate internal rate.
Dim RetRate As Double = MIRR(values, LoanAPR, InvAPR)
' Display internal return rate.
MsgBox("The modified internal rate of return for these cash flows is " & _
    Format(Math.Abs(RetRate) * 100, CStr(PercentFmt)) & "%.")