リモート オートメーションの機能
更新 : 2007 年 11 月
リモート オートメーションを使うと、あるコンピュータのプログラムから別のコンピュータの IDispatch インターフェイスを呼び出すことができます。また、リモート オートメーションでは、オートメーションに必要なほかのインターフェイス、特にコレクションの内容を列挙する IEnumVARIANT もサポートされています。ただし、IUnknown を除き、このほかの COM インターフェイスを分散させる機能は用意されていません。通常のオートメーションと同様、オートメーションでサポートされるデータ型に対してのみマーシャリングがサポートされています。
これらの機能を使うと、アクセス可能なネットワークのノード上で実行しているオブジェクトのメソッドとプロパティに、プログラムからアクセスできます。このようなメソッドやプロパティには、コレクションやほかのオートメーション オブジェクトを返すものもあります。クライアント コンピュータでリモート オートメーション対応のソフトウェアを実行している場合、サーバー側で再度オートメーション機能を使ってクライアントにコール バックすることが可能です。ただし、これは 32 ビットおよび 64 ビットのクライアントだけで有効です。これは、概念上はイベントに似ていますが、別の機構を使用しています。
アプリケーションをリモート オートメーション サーバーとして機能させるには、実行可能プログラムとして実装する必要があります。つまり、"インプロセス サーバー" としてではなく "ローカル サーバー" として実装します。