方法 : Team Foundation データ層サーバーに対して SQL Server ミラーリングを構成する
更新 : 2007 年 11 月
2 台目のデータ層サーバーは、プリンシパル Team Foundation データ層サーバーの SQL Server ミラーとして動作するように構成できます。データベース ミラーリングを構成すると、プリンシパル サーバー上のすべてのデータベースのコピーは、ミラーリング サーバー上のデータベースとの同期が維持されます。プリンシパル サーバーが利用できなくなった場合は、プリンシパル サーバーとミラーリング サーバーのロールを手動で切り替えると、ミラーリング サーバーがプリンシパル サーバーになります。詳細については、「Team Foundation データ層サーバーのミラーリング」を参照してください。
メモ : |
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Team Foundation Server では、SQL Server ミラーの自動フェールオーバーはサポートされていません。 |
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、Team Foundation のプリンシパル データ層サーバーおよびミラーリング データ層サーバーの Administrators グループのメンバであり、SQL ServerAdministrators グループのメンバである必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
SQL Server ミラー用にプリンシパル データ層サーバーを準備するには
プリンシパル データ層サーバーで、Team Foundation Server のすべてのデータベースおよびトランザクション ログの完全バックアップを作成します。詳細については、「方法 : Team Foundation Server をバックアップする」を参照してください。
Reporting Services の暗号化キーをバックアップします。キーは Team Foundation Server とは別のコンピュータ上の安全な場所に格納し、必要に応じてこのキーにアクセスできるようにします。詳細については、「方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする」を参照してください。
SQL サーバー ミラーとして動作する SQL Server をインストールする
データベースをバックアップしたら、SQL Server ミラーとして動作する 2 台目のデータ層サーバーをインストールする必要があります。
SQL Server ミラーをインストールおよび準備するには
SQL Server ミラーとして動作させるサーバーに SQL Server をインストールします。
SQL Server が正しくインストールされ、動作することを確認する方法の詳細な手順については、Microsoft Web サイトから入手できる Team Foundation のインストール ガイドの次のトピックを参照してください。
方法 : Team Foundation Server で使用する SQL Server 2005 をデュアルサーバー配置にインストールする
方法 : Team Foundation Server で使用する SQL Server 2008 をデュアルサーバー配置にインストールする
方法 : SQL Server 2005 または SQL Server 2008 を検証する
重要 : インストールの一環として、必要な Service Pack をインストールしてください。
SQL サーバー ミラーにデータを復元する
SQL Server に付属の復元ツールを使用して、SQL Server ミラーとして動作するデータ層サーバーに Team Foundation のデータを復元する必要があります。
注意 : |
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同じ時点で作成したバックアップのすべてのデータベースを復元しないと、データベースが破損します。 |
SQL Server Management Studio を開いてデータベースを表示するには
SQL Server ミラーとして動作するデータ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。
メモ : 詳細については、Microsoft Web サイトの「SQL Server データベースの復元シナリオの実装」(SQL Server 2005 または SQL Server 2008) を参照してください。
サーバーの種類として [データベース エンジン] を選択します。適切なサーバー名と、そのサーバーに応じた認証方式を選択します。SQL Server で必要な場合は [ユーザー名] と [パスワード] に有効な値を指定し、[接続] をクリックします。
[データベース] ノードを展開して、Team Foundation のデータ層を構成するデータベースの一覧を表示します。Team Foundation データベースに対して「各データベースを復元するには」の手順を実行するまで、一覧の Team Foundation データベースは空になります。
次の各データベースに対して、「各データベースを復元するには」の手順を実行します。
ReportServer
ReportServerTempDB
SharePoint 製品とテクノロジの構成データベース (STS_Config_TFS or WSS_Config)
SharePoint 製品とテクノロジ のコンテンツ データベース (STS_Content_TFS または WSS_Content)
メモ : SharePoint 製品とテクノロジのデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジのバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。さらに、SharePoint 製品とテクノロジが Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、これらのデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。存在しない場合は、データベースのバックアップ、復元、および構成を、Team Foundation Server とは別個に管理する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。
TfsBuild
TfsIntegration
TfsVersionControl
TfsWarehouse
TfsWorkItemTracking
TfsWorkItemTrackingAttachments
TfsActivityLogging
メモ : |
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SharePoint 製品とテクノロジ のデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジ のバージョン、およびそれをインストールしたユーザーがデータベースの名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。 |
各データベースを復元するには
復元するデータベースを右クリックし、[タスク] をポイントします。次に、[復元] をポイントし、[データベース] をクリックします。
[データベースの復元] ダイアログ ボックスで、[復元用のソース] 領域の [デバイスから] を選択し、省略記号ボタン ([...]) をクリックします。
[バックアップの指定] ダイアログ ボックスに、バックアップ ファイルの場所を指定する情報を入力し、[OK] をクリックします。
適用する最初のバックアップは、フル バックアップである必要があります。その後に、作成された順序でトランザクション ログ バックアップを適用します。
[復元するバックアップ セットの選択] 領域で、復元するバックアップ セットを選択します。
左側のナビゲーション ペインの [オプション] を選択します。[復元オプション] 領域の [既存のデータベースを上書きする] チェック ボックスをオンにします。
[次のデータベース ファイルに復元] 領域で指定したパスが、現在のデータベース パスと一致していることを確認します。
[復旧状態] 領域の [データベースは操作不可状態のままで、コミットされていないトランザクションはロールバックしない。別のトランザクション ログは復元できます。(RESTORE WITH NORECOVERY)] をクリックします。
[OK] をクリックして、[データベースの復元] ダイアログ ボックスを閉じ、データベースを復元します。
追加のトランザクション ログを適用する場合は、各ログ バックアップに対して、フル バックアップが行われた後のログ バックアップから開始し、作成された順序でこの手順を実行します。詳細については、Microsoft Web サイトの「トランザクション ログ バックアップの適用」(SQL Server 2005 または SQL Server 2008) を参照してください。
SQL Server ミラーを使用するように Team Foundation データ層サーバーを構成する
SQL Server ミラーとして動作するデータ層サーバーに Team Foundation データベースを復元したら、すぐに、他方のサーバーをミラーとして使用するように元のデータ層サーバーを構成する必要があります。
重要 : |
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データ層サーバーとミラーとして使用するサーバーとの間の適切なデータベース ミラーリング ポートで、TCP トラフィックを許可する必要があります。この既定のポートは 5022 です。SQL Server を構成して、ミラーリングで別のポートを使用することもできます。 |
プリンシパル Team Foundation データ層サーバーから SQL Server ミラーへのミラーリングを構成するには
プリンシパル Team Foundation データ層サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。
[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスが表示されます。
[サーバーの種類] ボックスの一覧で、[データベース エンジン] をクリックします。
[サーバー名] ボックスで、プリンシパル データ層サーバーをクリックします。
[認証] ボックスで、適切なスキームをクリックします。
(省略可能) [SQL Server 認証] を使用している場合は、[ユーザー名] および [パスワード] に有効な資格情報を入力し、[接続] をクリックします。
[データベース] ノードを展開して、Team Foundation データ層を構成するデータベースの一覧を表示します。次のデータベースに対して、記載されている順に、以下の手順を実行する必要があります。
ReportServer
ReportServerTempDB
SharePoint 製品とテクノロジの構成データベース (STS_Config_TFS or WSS_Config)
SharePoint 製品とテクノロジのコンテンツ データベース (STS_Content_TFS または WSS_Content)
メモ : SharePoint 製品とテクノロジのデータが格納されるデータベースの名前は、インストールされている SharePoint 製品とテクノロジのバージョン、およびそれをインストールしたユーザーが名前をカスタマイズしたかどうかによって異なります。さらに、SharePoint 製品とテクノロジが Team Foundation Server とは異なるサーバーにインストールされている場合、これらのデータベースは、Team Foundation のデータ層サーバーに存在しないことも考えられます。存在しない場合は、データベースのバックアップ、復元、および構成を、Team Foundation Server とは別個に管理する必要があります。ただし、同期エラーを防ぐため、データベースを保守する際は、両者に矛盾が生じないように注意する必要があります。
TfsBuild
TfsIntegration
TfsVersionControl
TfsWarehouse
TfsWorkItemTracking
TfsWorkItemTrackingAttachments
TfsActivityLogging
ミラー化する最初のデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[データベースのプロパティ] で、[ページの選択] ウィンドウの [ミラーリング] をクリックします。[ミラーリング] ページの [セキュリティの構成] をクリックします。
データベース ミラーリング セキュリティ構成ウィザードが開きます。[次へ] をクリックします。
[ミラーリング監視サーバーを含める] ページで、[いいえ] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[構成するサーバーを選択する] ページの [次へ] をクリックします。
[プリンシパル サーバー インスタンス] ページで、既定の情報が元の Team Foundation データ層サーバーの情報に一致することを確認し、[次へ] をクリックします。
[ミラー サーバー インスタンス] ページで、SQL Server ミラーとして動作するようにセットアップした Team Foundation データ層サーバーの名前を [ミラー サーバー インスタンス] に入力し、[接続] をクリックします。
[サーバーへの接続] で、適切なサーバー名と、そのサーバーに応じた認証方式を選択します。SQL Server で必要な場合は [ユーザー名] と [パスワード] に有効な値を指定し、[接続] をクリックします。
[サービス アカウント] ページで、[プリンシパル] に Team Foundation サービス アカウント (TFSService と呼ばれる) の名前を入力します。[ミラー] に Team Foundation サービス アカウントの名前を入力します。これらは同じアカウントにする必要があります。[次へ] をクリックします。
[ウィザードの完了] ページで情報を確認し、すべての情報が正しい場合は [完了] をクリックします。
ウィザードによるミラーリング エンドポイントのセットアップが完了したら、[閉じる] をクリックします。
[データベースのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。[ミラーリングの開始] をクリックします。
メモ : 構成によっては、SQL Server のインスタンスの ID を Team Foundation のサービス アカウントに変更し、トランザクション ログを復元しないと、データベースのミラーリングを正常に開始できない場合があります。
すべての Team Foundation データベースについて、手順 8. ~ 13. を繰り返します。処理が終了すると、プリンシパル Team Foundation データ層サーバーから、ミラー化された Team Foundation データ層サーバーへ、すべての Team Foundation データベースがミラー化されます。
参照
処理手順
方法 : ミラー化されたデータ層サーバーにフェールオーバーする
方法 : Team Foundation Server をバックアップする
方法 : Reporting Services の暗号化キーをバックアップする