EDM ジェネレータ (EdmGen.exe)
EdmGen.exe は、エンティティ データ モデル (EDM) を操作するために使用するコマンド ライン ツールです。EdmGen.exe ツールを使用すると、次の操作を行うことができます。
データ ソース固有の .NET Framework データ プロバイダを使用してデータ ソースに接続し、EDM で使用される概念モデル (.csdl)、ストレージ モデル (.ssdl)、およびマッピング (.msl) のファイルを生成する。詳細については、「EdmGen.exe を使用して Entity Data Model を生成する方法 (Entity Framework)」を参照してください。
既存のモデルを検証する。詳細については、「EdmGen.exe を使用して Entity Data Model を検証する方法」を参照してください。
概念モデル (.csdl) ファイルから生成されたオブジェクト クラスを含む C# コード ファイルまたは Visual Basic コード ファイルを生成する。詳細については、「EdmGen.exe を使用してオブジェクト モデル ファイルを生成する方法 (Entity Framework)」を参照してください。
事前に生成した既存のモデルのビューを含む C# コード ファイルまたは Visual Basic コード ファイルを生成する。詳細については、「ビューを事前に生成してクエリ パフォーマンスを向上させる方法 (Entity Framework)」を参照してください。
EdmGen.exe ツールは .NET Framework ディレクトリにインストールされます。多くの場合、c:\windows\Microsoft.NET\Framework\v3.5 にあります。Visual Studio のコマンド プロンプトから EdmGen.exe ツールにアクセスすることもできます ([スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft Visual Studio 2008]、[Visual Studio ツール] の順にポイントして、[Visual Studio 2008 コマンド プロンプト] をクリックします)。
EdmGen /mode:choice [options]
モード
EdmGen.exe ツールを使用する場合、次のいずれかのモードを指定する必要があります。
モード | 説明 |
---|---|
/mode:ValidateArtifacts |
.csdl、.ssdl、および .msl ファイルを検証し、エラーまたは警告を表示します。 このオプションを使用するには、少なくとも /inssdl 引数または /incsdl 引数のどちらかが必要です。/inmsl を指定する場合は、/inssdl 引数と /incsdl 引数も必要です。 |
/mode:FullGeneration |
/connectionstring オプションで指定されたデータベース接続情報を使用し、.csdl、.ssdl、.msl、オブジェクト レイヤ、およびビュー ファイルを生成します。 このオプションを使用するには、/connectionstring 引数に加え、/project 引数を指定するか、/outssdl、/outcsdl、/outmsdl、/outobjectlayer、/outviews、/namespace、/entitycontainer の各引数を指定する必要があります。 |
/mode:FromSSDLGeneration |
指定された .ssdl ファイルから、.csdl ファイル、.msl ファイル、ソース コード、およびビューを生成します。 このオプションを使用するには、/inssdl 引数に加え、/project 引数を指定するか、/outcsdl、/outmsl、/outobjectlayer、/outviews、/namespace、/entitycontainer の各引数を指定する必要があります。 |
/mode:EntityClassGeneration |
.csdl ファイルから生成されたクラスを含むソース コード ファイルを作成します。 このオプションを使用するには、/incsdl 引数に加え、/project 引数または /outobjectlayer 引数のどちらかを指定する必要があります。/language 引数は省略可能です。 |
/mode:ViewGeneration |
.csdl、.ssdl、および .msl ファイルから生成されたビューを含むソース コード ファイルを作成します。 このオプションを使用するには、/inssdl、/incsdl、/inmsl の各引数に加え、/project 引数または /outviews 引数のどちらかを指定する必要があります。/language 引数は省略可能です。 |
オプション
オプション | 説明 |
---|---|
/p[roject]:<文字列> |
使用するプロジェクト名を指定します。このプロジェクト名は、名前空間の設定の既定値、EDM ファイルの名前、オブジェクト ソース ファイルの名前、およびビュー生成のソース ファイルの名前として使用されます。エンティティ コンテナ名は <プロジェクト> コンテキストに設定されます。 |
/prov[ider]:<文字列> |
ストレージ モデル (.ssdl) ファイルの生成に使用する .NET Framework データ プロバイダの名前です。既定のプロバイダは .NET Framework SQL Server 用データ プロバイダ (System.Data.SqlClient) です。 |
/c[onnectionstring]:<接続文字列> |
データ ソースへの接続に使用する文字列を指定します。 |
/incsdl:<ファイル> |
.csdl ファイル、または .csdl ファイルがあるディレクトリを指定します。この引数は複数回指定できるので、複数のディレクトリまたは .csdl ファイルを指定できます。概念モデルが複数のファイルに分割されている場合にクラスの生成 (/mode:EntityClassGeneration) またはビューの生成 (/mode:ViewGeneration) を行うときは、複数のディレクトリを指定すると便利です。また、複数のモデルを検証する (/mode:ValidateArtifacts) 場合にも役立ちます。 |
/refcsdl:<ファイル> |
追加の .csdl ファイル、またはソース .csdl ファイルの参照の解決に使用するファイルを指定します (ソース .csdl ファイルは、/incsdl オプションで指定したファイルです)。/refcsdl ファイルには、ソース .csdl ファイルが依存する型が含まれています。この引数は複数回指定できます。 |
/inmsl:<ファイル> |
.msl ファイル、または .msl ファイルがあるディレクトリを指定します。この引数は複数回指定できるので、複数のディレクトリまたは .msl ファイルを指定できます。概念モデルが複数のファイルに分割されている場合にビューを生成 (/mode:ViewGeneration) するときは、複数のディレクトリを指定すると便利です。また、複数のモデルを検証 (/mode:ValidateArtifacts) する場合にも役立ちます。 |
/inssdl:<ファイル> |
.ssdl ファイル、または .ssdl ファイルがあるディレクトリを指定します。 |
/outcsdl:<ファイル> |
作成される .csdl ファイルの名前を指定します。 |
/outmsl:<ファイル> |
作成される .msl ファイルの名前を指定します。 |
/outssdl:<ファイル> |
作成される .ssdl ファイルの名前を指定します。 |
/outobjectlayer:<ファイル> |
.csdl ファイルから生成されたオブジェクトを含むソース コード ファイルの名前を指定します。 |
/outviews:<ファイル> |
生成されたビューを含むソース コード ファイルの名前を指定します。 |
/language:[VB|CSharp] |
生成されるソース コード ファイルの言語を指定します。既定の言語は C# です。 |
/namespace:<文字列> |
使用する名前空間を指定します。名前空間は、/mode:FullGeneration または /mode:FromSSDLGeneration の実行時に .csdl ファイルに設定されます。/mode:EntityClassGeneration の実行時には名前空間は使用されません。 |
/entitycontainer:<文字列> |
生成された EDM ファイルの |
/help または? |
ツールのコマンド構文とオプションを表示します。 |
/nologo |
著作権メッセージが表示されないようにします。 |