方法 : 信頼のリストのエントリを追加または削除する (2007 システム)

更新 : 2007 年 11 月

Visual Studio Tools for Office プロジェクトのセットアップ プログラムでは、インストールするソリューションに信頼できる証明書がない場合、ソリューションを信頼のリストに追加できます。セットアップ プログラムの実行時にメッセージが表示され、ユーザーはそれに応えてソリューションが信頼できることを示すことができます。確認のメッセージを表示せずにソリューションをユーザーの信頼のリストに追加する場合は、プログラムによって信頼のリストにエントリを追加できます。

信頼のリストの詳細については、「信頼のリストによる Office ソリューションへの信頼の付与 (2007 システム)」を参照してください。

次の手順では、コンソール アプリケーションを使用して信頼のリストを変更します。ユーザー入力を受け入れるようにコードを変更することは避けてください。

ビデオ デモについては、「Video How to: Add or Remove Inclusion List Entries (2007 System)」を参照してください。

信頼のリストにエントリを追加する

UserInclusionList に AddInSecurityEntry 項目を追加するには、Add メソッドを使用します。

信頼のリストにソリューションを追加するには

1. Visual Studio で Visual Basic または Visual C# コンソール アプリケーションを作成します。

2. Microsoft.VisualStudio.Tools.Office.Runtime.v9.0 への参照を追加します。

3. Module1.vb ファイルまたは Program.cs ファイルを編集用に開き、ファイルの先頭に次の Imports ステートメントまたは using ステートメントを追加します。

   Imports Microsoft.VisualStudio.Tools.Office.Runtime.Security
   

   using Microsoft.VisualStudio.Tools.Office.Runtime.Security;
   

4. 信頼のリストに追加する Office ソリューションの配置マニフェストを開き、StrongNameSignature ノードの下にある RSAKeyValue 要素を見つけます。

5. RSAKeyValue 要素をすべての子要素および RSAKeyValue タグと共にクリップボードにコピーします。

6. Main メソッドに次のコードを追加し、PublicKey を配置マニフェストからコピーしたテキストに置き換え、サンプル URI を実際の配置マニフェストの場所に置き換えます。

   Dim publicKey As String = "<RSAKeyValue><Modulus>mUl8MhOil1fKLKYpHItsyCGNXxGJW74L8d4zOVwSvLDP1qoXF0lLqf/Ql8yO+31zuFbx8Aer3eQz9tcb/pz0NJREdbeOvxYa+nHTnR3j7rRUkmE8AKzvcG8BmTlgbprXaY0QTln8syHTC7yY5AA+xibwatFMpEpEBRqF5MmsGkE=</Modulus><Exponent>AQAB</Exponent></RSAKeyValue>"
   Dim solutionLocation As New _
       Uri("http://DeploymentServer/MySolution/MySolution.vsto")
   Dim entry As AddInSecurityEntry
   
   Try
       entry = New AddInSecurityEntry(solutionLocation, publicKey)
       UserInclusionList.Add(entry)
   
   Catch e As ArgumentNullException
       Console.WriteLine(("Exception: " + e.Message))
   End Try
   

   string publicKey = "<RSAKeyValue><Modulus></Modulus><Exponent>AQAB</Exponent></RSAKeyValue>";
   Uri solutionLocation = new Uri(@"http://DeploymentServer/MySolution/MySolution.vsto");
   
   AddInSecurityEntry entry;
   
   try
   {
       entry = new AddInSecurityEntry(solutionLocation, publicKey);
       UserInclusionList.Add(entry);
   }
   
   catch (ArgumentNullException e)
   {
       Console.WriteLine("Exception: " + e.Message);
   }
   

7. アプリケーションをビルドします。

8. Visual Studio Tools for Office を実行しているコンピュータでアプリケーションを実行します。solutionLocation で表される配置マニフェストを持つソリューションが信頼のリストに追加されます。

信頼のリストからエントリを削除する

エントリを削除するには、UserInclusionList クラスの Remove メソッドを使用します。

信頼のリストからソリューションを削除するには

1. Visual Studio で Visual Basic または Visual C# コンソール アプリケーションを作成します。

2. Microsoft.VisualStudio.Tools.Office.Runtime.v9.0 への参照を追加します。

3. コード ファイルを編集用に開き、ファイルの先頭に次の Imports ステートメントまたは using ステートメントを追加します。

   Imports Microsoft.VisualStudio.Tools.Office.Runtime.Security
   

   using Microsoft.VisualStudio.Tools.Office.Runtime.Security;
   

4. Main メソッドに次のコードを追加し、サンプル URI を実際の配置マニフェストの場所に置き換えます。

   Dim solutionLocation As New _
       Uri("http://DeploymentServer/MySolution/MySolution.vsto")
   Try
       UserInclusionList.Remove(solutionLocation)
   
   Catch e As ArgumentNullException
       Console.WriteLine(("Exception: " + e.Message))
   End Try
   

   Uri solutionLocation = new Uri("http://DeploymentServer/MySolution/MySolution.vsto");
   
   try
   {
       UserInclusionList.Remove(solutionLocation);
   }
   
   catch (ArgumentNullException e)
   {
      Console.WriteLine("Exception: " + e.Message);
   }
   

5. アプリケーションをビルドします。

6. Visual Studio Tools for Office を実行しているコンピュータでアプリケーションを実行します。solutionLocation で表される配置マニフェストを持つソリューションが信頼のリストから削除されます。

参照

概念

信頼のリストによる Office ソリューションへの信頼の付与 (2007 システム)

Office ソリューションにおけるセキュリティ (2007 システム)