WPF コントロールのイベントハンドラの作成

[アーティクル]
09/30/2008

更新 : 2007 年 11 月

このレッスンでは、WPF コントロールのイベントハンドラを作成する方法について説明します。

デザインビューでコントロールをダブルクリックすると、多くのコントロールの既定のイベントハンドラを追加できます。また、XAML と Visual Basic コードを組み合わせることによって、Windows Presentation Foundation (WPF) アプリケーションに追加するコントロールのイベントハンドラを作成することもできます。まず、XAML エディタで、イベントとそのイベントを処理するメソッドの名前をコントロールの属性として定義します。次に、コードエディタでイベントハンドラのコードを追加します。

やってみよう

ボタンのイベントハンドラを作成するには

Visual Basic Express Edition で WPF アプリケーションを作成します。詳細については、「方法 : 新しい WPF アプリケーションプロジェクトを作成する」を参照してください。
ツールボックスから Button を WPF デザインサーフェイスにドラッグし、そのボタンを選択します。
ボタンをダブルクリックします。

Click イベントハンドラが作成され、マウスカーソルがコードエディタ内のイベントハンドラに移動します。

イベントハンドラに次のコードを追加します。

MsgBox("Event handler was created by double-clicking the button.")

ツールボックスからもう 1 つの Button を WPF デザインサーフェイスにドラッグし、そのボタンを選択します。

XAML エディタで、Button 要素に Click という名前の属性を追加し、その値を ButtonOKClicked に設定します。これは、コード内でイベントハンドラに付ける名前になります。たとえば、この属性を Click="ButtonOKClicked" のように記述できます。

メモ :
コントロールをダブルクリックしてイベントハンドラを作成しても、XAML マークアップへの属性の追加は行われません。代わりに、イベントをイベントハンドラにフックするために Handles 句が使われます。

デザインサーフェイスを右クリックし、[コードの表示] をクリックします。

Window1 クラスに以下のイベントハンドラを追加します。

Sub ButtonOKClicked(ByVal Sender As Object, _
    ByVal e As RoutedEventArgs) Handles Button2.Click

End Sub

ButtonOKClicked メソッドに以下のコードを追加します。このコードは、ボタンをクリックしたときにメッセージを表示します。
```
MsgBox("Event handler was created manually.")
```
F5 キーを押してプログラムを実行します。
ウィンドウが表示されたら、ボタンをクリックします。
各ボタンをクリックしたときにメッセージボックスに正しいテキストが表示されることを確認し、アプリケーションを閉じます。