方法 : ローカル データベースとリモート データベースで双方向同期を構成する

更新 : 2007 年 11 月

[データ同期の構成] ダイアログ ボックスでは、ダウンロード シナリオでのみ Microsoft Synchronization Services for ADO.NET を構成できます。これは、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスを使用してデータ同期を構成した後、[Microsoft.Synchronization.Data.SyncAgent.Synchronize] を呼び出すと、リモート データベースで見つかった変更によってローカル データベースのみが更新されることを意味します。ローカル データベースのデータに加えられた変更は、リモート データベースにアップロードされません。

SyncTable.SyncDirection プロパティは、ローカル データベースとリモート データベースの間でテーブルを同期する方法を制御します。既定で、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスでは SyncTable.SyncDirection プロパティの値が Microsoft.Synchronization.Data.SyncDirection.DownloadOnly または Microsoft.Synchronization.Data.SyncDirection.Snapshot になるように同期が構成されます。データ同期を構成すると、SyncTable.SyncDirection プロパティを Bidirectional に設定することで、プログラムにより双方向同期を有効にできます。

Bb629326.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

デザイナで生成されたコードを拡張して双方向同期を有効にした場合、次の作業も実行する必要があります。

同期の競合を処理するコードを追加します。

同期コマンドから、サーバーのトラッキング列を削除します。

詳細については、「チュートリアル : 双方向同期をサポートするためのローカル データベース キャッシュの拡張」を参照してください。

ローカル データベースとリモート データベースの間で双方向同期を有効にするには

  1. [ローカル データベース キャッシュ] 項目をプロジェクトに追加し、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスで該当する構成を設定することにより、アプリケーションで同期を構成できます。詳細については、「方法 : アプリケーションでデータ同期を構成する」を参照してください。

  2. 双方向同期を有効にする各テーブルについて、SyncDirection プロパティを設定するコードを追加します。

  3. 同期中に発生する可能性がある競合を処理するコードを追加します。

  4. 同期コマンドから、サーバーのトラッキング列を削除します。

詳細については、「チュートリアル : 双方向同期をサポートするためのローカル データベース キャッシュの拡張」を参照してください。

参照

処理手順

チュートリアル : 接続の頻度があまり高くないアプリケーションの作成

方法 : アプリケーションでデータ同期を構成する

概念

接続の頻度があまり高くないアプリケーションの概要

SQL Server Compact 3.5 と Visual Studio