継承リレーションシップを作成および削除する方法
Entity Data Model (EDM) で継承を使用すると、あるエンティティ型を別のエンティティ型から派生させることができます。たとえば、Employee 型と Customer 型は、どちらも Contact 型から派生させることが可能です。この場合、Contact を基本データ型と呼び、Employee と Customer を派生型と呼びます。
継承リレーションシップは、デザイン画面に、基本データ型と派生型をつなぐ線として表されます。コネクタの端には、基本データ型を指す白抜きの矢印が付いています。
[!メモ]
ADO.NET Entity Data Model デザイナは、自身から型を継承できません。つまり、継承元の端と継承先の端が異なっている必要があります。
継承の作成
継承リレーションシップの作成では、次の操作を行います。
デザイン画面に継承リレーションシップを追加します。
概念データ モデルを定義する .edmx ファイルの一部を変更します。
[マッピングの詳細] ウィンドウを更新します。
[モデル ブラウザ] ウィンドウを更新します。
デザイン画面から継承リレーションシップを作成するには
デザイン画面の空の領域を右クリックし、[追加] をポイントして、[継承] をクリックします。
[新しい継承] ダイアログ ボックスが開きます。
基本データ型と派生エンティティ型を選択します。
[OK] をクリックします。
継承リレーションシップが作成されます。
ツールボックスを使用して継承リレーションシップを作成するには
ツールボックスで、[継承] コントロールを選択します。
デザイン画面でサブタイプ エンティティをクリックし、デザイン画面で基本データ型をクリックします。
継承リレーションシップが作成されます。
選択したエンティティから継承リレーションシップを作成するには
デザイン画面からエンティティを選択し、[追加] をポイントして、[継承] をクリックします。
[新しい継承] ダイアログ ボックスが開きます。選択したエンティティが基本エンティティとしてリストされます。
派生エンティティ型を選択します。
[OK] をクリックします。
継承リレーションシップが作成されます。
[プロパティ] ウィンドウを使用して継承リレーションシップを作成するには
エンティティを選択します。
[プロパティ] ウィンドウの [基本データ型] ボックスの一覧から継承リレーションシップの基本データ型を選択します。
継承リレーションシップが作成されます。
継承の削除
継承リレーションシップの削除では、次の操作を行います。
デザイン画面から継承リレーションシップを削除します。
概念データ モデルを定義する .edmx ファイルの一部を変更します。
派生型の [基本データ型] プロパティを [(なし)] に設定します。
[マッピングの詳細] ウィンドウを更新します。
[モデル ブラウザ] ウィンドウを更新します。
継承リレーションシップを削除するには
継承を右クリックし、[削除] をクリックします。
または
1 つまたは複数の継承を選択し、Del キーを押します。
参照
概念
ADO.NET Entity Data Model デザイナの概要