方法 : ASP.NET AJAX で WCF サービスを構成する

[アーティクル]
10/22/2014

更新 : 2007 年 11 月

Windows Communication Foundation (WCF) では、ASP.NET AJAX 対応の Web アプリケーションで実行されるクライアントの ECMAScript (JavaScript) 関数から呼び出すことのできるサービス (.svc) を作成できます。このトピックでは、クライアントスクリプトから呼び出すことができるようにサービスを構成する方法について説明します。サービスは、Web.config ファイルの system.serviceModel 要素 (configuration セクションの子) で構成します。

WCF サービスの呼び出し時には、クライアントアプリケーションとサービス間でのデータ交換に JSON 形式が使用されます。

クライアントスクリプトからの呼び出しを有効にするように WCF サービスを構成するには

アプリケーションの Web.config ファイルを開きます。
次のexampleに示すように、serviceHostingEnvironment 要素の aspNetCompatibilityEnabled を true に設定します。
```
<serviceHostingEnvironment aspNetCompatibilityEnabled="true"/>
```
次の例に示すように、HTTP パイプラインに適用するメッセージングスタックを構成します。
```
<bindings>
    <webHttpBinding>
       <binding name="default"/>
    </webHttpBinding>
</bindings>
```
behaviors 要素に含まれる endpointBehaviors と serviceBehaviors を定義して、エンドポイントおよびサービスの behavior 要素を構成します。

endpointBehaviors 要素の behavior 要素は、Web スクリプトを有効にするように構成する必要があります。serviceBehaviors 要素の behavior 要素は、サービスメタデータを発行し、HTTP GET 要求を使用してメタデータを取得できるように構成する必要があります。

behavior 要素と endPointBehavior 要素を構成する方法を次の例に示します。
```
<behaviors>
  <endpointBehaviors>
    <behavior name="webScriptEnablingBehavior">
      <enableWebScript/>
    </behavior>
  </endpointBehaviors>

  <serviceBehaviors>
    <behavior name="MyServiceTypeBehaviors">
      <serviceMetadata httpGetEnabled="true"/>
    </behavior>
  </serviceBehaviors>
</behaviors>
```

これまでの手順で webHttpBinding 属性と behavioConfiguration 属性の値を定義した、service 要素のエンドポイントを構成します。

service 要素を構成する方法を次の例に示します。

<services>
  <service name="Samples.Aspnet.SimpleService"
     behaviorConfiguration="MyServiceTypeBehaviors">
     <endpoint address="" binding="webHttpBinding"
       bindingConfiguration="default"
       contract="Samples.Aspnet.ISimpleService"
       behaviorConfiguration="webScriptEnablingBehavior"/>
  </service>
</services>