実行時のリボンへのアクセス

更新 : 2007 年 11 月

リボンの表示、非表示、および変更を行うコードを作成し、そのコードをユーザーがカスタム作業ウィンドウ、操作ウィンドウ、または Outlook フォーム領域のコントロールから実行できるようにすることが可能です。

Globals クラスを使用して、リボンにアクセスできます。Outlook オブジェクトでは、特定の Outlook インスペクタ ウィンドウに表示されるリボンにアクセスできます。

Globals クラスによるリボンへのアクセス

Globals クラスを使用すると、プロジェクト内の任意の場所からドキュメント レベルのプロジェクトまたはアプリケーション レベルのプロジェクトのリボンにアクセスできます。

Globals クラスの詳細については、「Visual Studio Tools for Office プロジェクト内のオブジェクトへのグローバル アクセス」を参照してください。

次のコード例は、Globals クラスを使用して、Ribbon1 というカスタム リボンにアクセスし、そのリボン上のコンボ ボックスに表示されるテキストを Hello World に設定します。

Private Sub Access_All_Ribbons_Globals()
    Globals.Ribbons.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World"
End Sub

private void Access_All_Ribbons_Globals()
{
    Globals.Ribbons.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World";
}

Outlook のリボン コレクションへのアクセス

Outlook のインスペクタに表示されるリボンのコレクションにアクセスできます。インスペクタは、ユーザーが電子メール メッセージの作成などの特定のタスクを実行するときに Outlook で開くウィンドウです。インスペクタ ウィンドウのリボンにアクセスするには、Globals クラスの Ribbons プロパティを呼び出し、インスペクタを表す Inspector オブジェクトを渡します。

次のコード例は、現在フォーカスがあるインスペクタのリボン コレクションを取得します。次に、Ribbon1 という名前のリボンにアクセスし、そのリボン上のコンボ ボックスに表示されるテキストを Hello World に設定します。

Private Sub Access_Ribbons_By_Inspector()
    Dim ribbonCollection As ThisRibbonCollection = Globals.Ribbons _
        (Globals.ThisAddIn.Application.ActiveInspector())
    ribbonCollection.Ribbon1.ComboBox1.Text = "Hello World"
End Sub

private void Access_Ribbons_By_Inspector()
{
    ThisRibbonCollection ribbonCollection = 
        Globals.Ribbons
            [Globals.ThisAddIn.Application.ActiveInspector()];
    ribbonCollection.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World";
}

参照

処理手順

チュートリアル : リボン デザイナを使用したカスタム タブの作成

チュートリアル : 実行時のリボン コントロールの更新

概念

リボンの概要

リボン デザイナ

リボン XML

リボン オブジェクト モデルの概要

Outlook のリボンのカスタマイズ

実行時におけるフォーム領域へのアクセス