方法 : アプリケーション プールの IIS 構成を確認または修正する
更新 : 2007 年 11 月
Team Foundation のアプリケーション プールで次のいずれかの状況が生じていると、Web サイトまたは Web サービスにアクセスしようとしたときに、問題が発生する場合があります。
プールが停止している。アプリケーション プールは常に実行されている必要があります。一定期間内に複数のワーカー プロセスでエラーが発生する場合、[ラピッド フェール保護を有効にする] 設定が原因でアプリケーション プールが停止している可能性があります。ワーカー プロセスの詳細については、Microsoft Web サイトの Windows Server 2003 TechCenter で、「Configuring Rapid-Fail Protection in IIS 6.0 (IIS 6.0)」を参照してください。
自動開始設定が無効になっている。アプリケーション プールが停止している場合、この設定が無効になっている可能性があります。アプリケーション プールを再開すると、自動開始設定が自動的に有効になります。
ASP.NET 2.0 の設定が正しくない。Windows Server 2008 を実行しているコンピュータでは、アプリケーションが実行されているアプリケーション プールに ASP.NET バージョンが割り当てられます。
メモ : Windows Server 2003 を実行しているコンピュータでは、アプリケーションが実行されている Web サイトに ASP.NET バージョンが割り当てられます。詳細については「方法 : Web サイトまたは仮想ディレクトリの IIS 構成を確認または修正する」を参照してください。
ID 設定が正しくない。この設定は、インストール時に指定した、Team Foundation Server のサービス アカウントに設定されている必要があります。このアカウントは、TFSService と呼ばれます。
アプリケーション プールのインターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) 構成を確認または修正するには、各アプリケーション プールが実行されていることと、その ID が正しく設定されていることを確認します。
次に、Team Foundation Server で使用されるアプリケーション プールおよび対応する ID を示します。
アプリケーション プール |
ID |
---|---|
DefaultAppPool |
Network Service |
Microsoft Team Foundation Server アプリケーション プール |
TFSService |
Microsoft Team Foundation Server Proxy アプリケーション プール (Team Foundation Server Proxy がインストールされている場合のみ) |
TFSService |
ReportServer
メモ :
SQL Server 2005 の場合、ReportServer は IIS で管理されますが、SQL Server 2008 の場合は IIS で管理されません。
|
Network Service |
SharePoint サーバー管理 v3 |
TFSService |
メモ : |
---|
シングルサーバー配置では、アプリケーション層サーバーにログオンし、すべてのアプリケーション プールを停止および開始します。デュアルサーバー配置では、アプリケーション プールが定義されている適切なサーバーにログオンする必要があります。デュアルサーバー配置におけるアプリケーション プールの場所の詳細については、「方法 : サービス、アプリケーション プール、または Web サイトを停止および開始する」を参照してください。 |
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、アプリケーション プールが定義されているサーバーの Administrators セキュリティ グループのメンバである必要があります。
インターネット インフォメーション サービス 6.0 でアプリケーション プールの再起動またはその ID の変更を実行するには
アプリケーション プールが定義されているサーバーにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] をクリックします。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] が開きます。
ツリー ペインでローカル コンピュータを展開し、[アプリケーション プール] ノードをクリックします。
各アプリケーション プールの状態が結果ペインに表示されます。
アプリケーション プールが停止している場合は、それを右クリックし、[開始] をクリックします。
アプリケーション プールの ID を確認または変更するには、アプリケーション プールを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[識別] タブで、次の操作を実行します。
[DefaultAppPool] と [ReportServer] については、[定義済み] オプションに [Network Service] が選択されていることを確認します。選択されていない場合は、選択してください。
Team Foundation のその他すべてのアプリケーション プールについては、[構成可能] がオンになっており、TFSService アカウントの [ユーザー名] と [パスワード] が設定されていることを確認します。設定されていない場合は、[構成可能] をオンにし、これらの値を指定します。
ID を変更した場合は、アプリケーション プールを停止してから再起動します。
インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを終了します。
インターネット インフォメーション サービス 7.0 でアプリケーション プールの再起動、その ASP.NET バージョンの変更、またはその ID の変更を実行するには
アプリケーション プールが定義されているサーバーにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントします。次に、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] が開きます。
[接続] ペインでローカル コンピュータを展開し、[アプリケーション プール] をクリックします。
各アプリケーション プールの状態が [アプリケーション プール] ページに表示されます。
アプリケーション プールが停止している場合は、それを右クリックし、[開始] をクリックします。
[アプリケーション プール] ページで、Team Foundation のすべてのアプリケーション プールを確認します。
[.NET Framework バージョン] で、v2.0 が表示されていることを確認します。
[マネージ パイプライン モード] で、[クラシック] が表示されていることを確認します。
割り当てが手順 5. で示されている割り当てと異なる場合は、アプリケーション プールをクリックします。操作 ウィンドウの [基本設定] をクリックします。
[アプリケーションの編集] ダイアログ ボックスが開きます。
[.NET Framework] で、[.NET Framework v2.0.50727] をクリックします。
[マネージ パイプライン モード] で、[クラシック] をクリックし、[OK] をクリックします。
アプリケーション プールの ID を確認または変更するには、アプリケーション プールをクリックし、[アプリケーション プールの既定値の設定] をクリックします。
[プロセス モデル] で、[ID] プロパティをクリックし、プロパティ ボタン ([…]) をクリックします。
[アプリケーション プール ID] ダイアログ ボックスが表示されます。
ID オプションを指定するには、次のいずれかの手順を実行します。
ReportServer アプリケーション プールの場合、[ビルトイン アカウント] をクリックし、[Local System] または [Network Service] をクリックします。
その他すべてのアプリケーション プールの場合、[カスタム アカウント] をクリックし、[設定] をクリックします。
[資格情報の設定] ダイアログ ボックスが表示されます。[ユーザー名] ボックスおよび [パスワード] ボックスに、TFSService アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
メモ : IIS 7.0 でアプリケーション プールを再構成する場合、アプリケーション プールをリサイクルしたり、iisreset コマンドを使用したりする必要はありません。IIS 7.0 のすべての機能では、構成の変更が自動的に取得されます。
インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャを終了します。