array クラス (TR1)

更新 : 2007 年 11 月

長さ N の Ty 型要素のシーケンスを制御するオブジェクトを表します。このシーケンスは、Ty の配列 (array<Ty, N> オブジェクト) として格納されます。

template<class Ty, std::size_t N>
    class array;

パラメータ

  • Ty
    要素の型。

  • N
    要素の数を返します。

Members

型定義

[Description]

array::const_iterator

被制御シーケンスの定数反復子の型です。

array::const_pointer

要素への定数ポインタの型です。

array::const_reference

要素への定数参照の型です。

array::const_reverse_iterator

被制御シーケンスの定数反転反復子の型です。

array::difference_type

2 つの要素間の距離を表す、符号付きの型です。

array::iterator

被制御シーケンスの反復子の型です。

array::pointer

要素へのポインタの型です。

array::reference

要素への参照の型です。

array::reverse_iterator

被制御シーケンスの反転反復子の型です。

array::size_type

2 つの要素間の距離を表す、符号なしの型です。

array::value_type

要素の型。

メンバ関数

[Description]

array::array

配列オブジェクトを構築します。

array::assign

すべての要素を置き換えます。

array::at

指定した位置にある要素にアクセスします。

array::back

最後の要素にアクセスします。

array::begin

被制御シーケンスの先頭を指定します。

array::data

最初の要素のアドレスを取得します。

array::empty

要素が存在するかどうかをテストします。

array::end

被制御シーケンスの末尾を指定します。

array::front

最初の要素にアクセスします。

array::max_size

要素の数をカウントします。

array::rbegin

反転被制御シーケンスの先頭を指定します。

array::rend

反転被制御シーケンスの末尾を指定します。

array::size

要素の数をカウントします。

array::swap

2 つのコンテナのコンテンツを交換します。

[演算子]

[Description]

array::operator=

被制御シーケンスを置き換えます。

array::operator[]

指定した位置にある要素にアクセスします。

解説

この型は、既定のコンストラクタ array() および既定の代入演算子 operator= を持ち、aggregate の要件を満たします。したがって、array<Ty, N> 型のオブジェクトは、集約初期化子を使用して初期化できます。次のようなコードがあるとします。

    array<int, 4> ai = { 1, 2, 3 };

このコードは、4 つの整数値を保持するオブジェクト ai を作成し、最初の 3 つの要素をそれぞれ 1、2、および 3 という値で初期化し、さらに、4 つ目の要素を 0 に初期化しています。

必要条件

ヘッダー : <array>

名前空間 : std::tr1

参照

参照

<array>