CRecordView::OnMove

更新 : 2007 年 11 月

レコードセット内の別のレコードに移動し、レコード ビューのコントロールにそのレコードのフィールドを表示します。

virtual BOOL OnMove(
   UINT nIDMoveCommand 
);

パラメータ

  • nIDMoveCommand
    次の標準コマンド ID 値の 1 つを指定します。

    • ID_RECORD_FIRST   レコードセットの先頭レコードに移動します。

    • ID_RECORD_LAST   レコードセットの最終レコードに移動します。

    • ID_RECORD_NEXT   レコードセットの次のレコードに移動します。

    • ID_RECORD_PREV   レコードセットの前のレコードに移動します。

戻り値

移動できた場合は 0 以外を返します。移動要求が拒否された場合は 0 を返します。

解説

この関数の既定の実装では、レコード ビューに関連付けられている CRecordset オブジェクトの適切な Move メンバ関数を呼び出します。

既定では、ユーザーがレコード ビューで現在のレコードを変更すると、OnMove 関数がデータ ソースの現在のレコードを更新します。

アプリケーション ウィザードは、先頭レコード、最終レコード、次のレコード、前のレコードをメニュー項目としてメニュー リソースを作成します。[ドッキング ツール バー] チェック ボックスをオンにすると、アプリケーション ウィザードもこれらのコマンドに対応するボタンを持つツール バーを作成します。

レコードセットの最終レコードを超えて移動した場合は、レコード ビューでは最終レコードが表示されたままの状態になります。先頭レコードを越えて移動した場合、レコード ビューでは先頭レコードが表示されたたままの状態になります。

c3w3x8y7.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif注意 :

レコードセットがレコードを持たないとき、OnMove 関数を呼び出すと例外をスローします。移動の操作の前にレコードセットがレコードを持つかどうかを調べるために、それぞれの移動に対応するユーザー インターフェイス更新ハンドラ関数 OnUpdateRecordFirstOnUpdateRecordLastOnUpdateRecordNextOnUpdateRecordPrev を呼び出します。

例外

このメソッドは、CDBException* 型の例外をスローできます。

必要条件

ヘッダー : afxdb.h

参照

参照

CRecordView クラス

階層図

CRecordset::Move

その他の技術情報

CRecordView のメンバ