一般的な HTTP 要件 (ADO.NET Data Services フレームワーク)

このセクションの仕様は、ADO.NET Data Services がサポートしているすべての形式で転送されるデータに適用されます。

クライアントから ADO.NET Data Services に送信する要求に使用されるシリアル化の形式は、要求の ContentType HTTP ヘッダーによって指定されます。データ サービスからの応答の形式は、要求の Accept HTTP ヘッダーによって指定されます。RFC 2616 に記載されているように、Accept ヘッダーは、要求への応答が特定の MIME の種類に制限されていることを示します。

ACCEPT ヘッダー処理

次の規則は、応答形式を判断するために ADO.NET Data Services によって使用されます。

  • 要求に Accept ヘッダーが含まれている場合は、RFC 2616 のセクション 14.1 に定義されている規則を使用して、Accept ヘッダーを解析します。

  • ADO.NET Data Services では、ヘッダーに指定されている 'q' の値の規則はすべて無視されます。

  • Accept ヘッダーの解析によって返された MIME の種類は、その後に続くテーブルに従って応答形式として使用されます。

Accept ヘッダー処理規則に従って形式の MIME の種類が判断された後は、その後に続くテーブルにまとめられている規則を使用して、応答の特定の MIME の種類が判断されます。

Accept ヘッダーに定義されている MIME の種類だけでは 1 つの MIME の種類を特定できない場合があります。たとえば、application/* では 1 つのサブタイプは定義されません。Accept ヘッダー値に従って受け入れ可能な応答をサーバーが送信できない場合は、RFC 2616 に従って、サーバーから応答コード 406 が送信されます。この応答コードは、要求が受け入れ不可であることを示します。

メディアの種類のグループ化

要求された MIME の種類 応答の MIME の種類 シリアル化形式

*/*

application/atom+xml

ATOM/APP

text/*

サポートなし

サポートなし

application/*

サポートなし

サポートなし

個別のメディアの種類

要求された MIME の種類 応答の MIME の種類 シリアル化形式

text/xml

text/xml

ATOM/APP

application/xml

application/xml

ATOM/APP

application/atom+xml

application/atom+xml

ATOM/APP

application/json

application/json

JSON

応答コード

次の表は、ADO.NET Data Services が要求を処理できない場合に使用する応答コードを示しています。

応答コード 説明

400 – 正しくない要求

要求で指定されたペイロードの形式が、この仕様で定義されているシリアル化規則に従って正しく指定されていません。

404 – 見つかりません

データ サービスでサポートされている任意の HTTP 動詞を使用した要求が、アドレス指定可能なリソースにマップされない URI に送信されました。

406 – 受け入れ不可

サーバーが、要求内の Accept ヘッダーまたはクエリ文字列ディレクティブに従って受け入れ可能な応答を送信できません。

422 - 処理不可エンティティ

ADO.NET Data Services リソースの状態の変更を目的とした HTTP 要求の実行は、「PUT、POST、および DELETE (ADO.NET Data Services フレームワーク)」の規則で定義されている ADO.NET Data Services スキーマに違反します。

405 – サポートされていないメソッド

ADO.NET Data Services の URI に送信された要求が、URI で識別されるリソースによってサポートされていないメソッドを使用します。

500 – 内部サーバー応答コード

HTTP 要求の実行中に予期しないエラーが発生しました。

参照

概念

リソースのアドレスを指定する URI 形式 (ADO.NET Data Services フレームワーク)
ADO.NET Data Service 仕様