Entity Data Model を新規作成する方法
このトピックでは、Entity Data Model ウィザードを使用して Entity Data Model (EDM) を新規作成する方法について説明します。このトピックの手順では、既存のデータベースからモデルを生成する方法 (このバージョンの ADO.NET Entity Data Model デザイナに推奨される方法) と、空のモデルを生成する方法について説明します。
[!メモ]
通常、空のモデルは、ストレージ スキーマを設計する前にアプリケーションのデータをモデル化する場合に生成します。データのモデル化を先に行う場合は、モデルに適合するデータ ソースと一緒にアプリケーションを配置する必要があります。
EDM は、次の Visual Studio プロジェクト カテゴリに含めることができます。
アプリケーション プロジェクト
クラス ライブラリ
Web プロジェクト
同じプロジェクトに複数の EDM を追加できます。また、各 EDM の対象を別々のデータベースにすることも、同じデータベース内の別々のテーブルにすることもできます。
既存のデータベースから EDM を作成するには
EDM を作成するプロジェクトを開くか作成します。
ソリューション エクスプローラで、プロジェクト名を右クリックして [追加] をポイントし、[新しい項目] をクリックします。
[テンプレート] ペインの [ADO.NET Entity Data Model] を選択します。
モデルの名前 (<プロジェクト名>.edmx) を入力し、[追加] をクリックします。
Entity Data Model ウィザードの先頭ページが表示されます。
[モデルのコンテンツの選択] ダイアログ ボックスで [データベースから生成] を選択し、[次へ] をクリックします。
[新しい接続] をクリックします。
[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
サーバー名を入力して認証方式を選択し、モデルの作成対象となるデータベースの名前を入力します。[OK] をクリックします。
指定したデータベース接続の設定に従って [データ接続の選択] ダイアログ ボックスが更新されます。
[!メモ]
既定では、エンティティ接続設定は (プロジェクトの種類に応じて) App.Config ファイルまたは Web.Config ファイルに保存されます。接続の名前を入力するか、あらかじめ入力されている既定の名前を使用します。接続情報を構成ファイルに保存しない場合は、[エンティティ接続設定の保存] チェック ボックスをオフにします。接続設定の保存の詳細については、「[データ接続の選択] ダイアログ ボックス」を参照してください。
[次へ] をクリックして次に進みます。
[データベース オブジェクトの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。既定では、EDM に含めるデータベース オブジェクトとして選択されているオブジェクトはありません。
テーブル、ビュー、およびストアド プロシージャを表すノードを展開します。モデルに含めないテーブル、ビュー、およびストアド プロシージャの選択を解除します。
[!メモ]
概念モデルから生成されたクラスは [モデル名前空間] に含まれることになります。名前空間の名前を入力するか、あらかじめ入力されている既定の名前を使用します。
[完了] をクリックして EDM を作成します。
Entity Data Model ウィザードは、次の処理を行います。
System.Data、System.Data.Entity、System.Core、System.Security、および System.Runtime.Serialization の各アセンブリへの参照をプロジェクトに追加します (存在していない場合)。
ストレージ モデル、概念モデル、およびマッピングをカプセル化するための .edmx ファイルを生成します。
概念モデルから生成されたクラスを含むソース コード ファイルを作成します。ソース コード ファイルを確認するには、ソリューション エクスプローラで .edmx ノードを展開します。Visual Basic プロジェクトでソース コード ファイルを確認するには、.edmx ノードを展開する前に、ソリューション エクスプローラの [すべてのファイルの表示] をクリックする必要があります。
[!メモ]
ソース コード ファイルは、.edmx ファイルから生成されます。ソース コード ファイルに手動で加えた変更は、対応する .edmx ファイルが変更されるときに上書きされます。別々のファイルに保存される部分クラスを記述することで、カスタム コードが上書きされるのを防止できます。詳細については、「オブジェクトのカスタマイズ (Entity Framework)」を参照してください。
プロジェクトの種類に応じて App.Config ファイルまたは Web.Config ファイルを作成します。
ASP.NET Website プロジェクトの場合は、Web.config ファイル内にビルド プロバイダを定義します。
ADO.NET Entity Data Model デザイナ (エンティティ デザイナ) に EDM を表示します。エンティティ デザイナを使用してモデルを変更する方法の詳細については、「Entity Data Model ツールのタスク」および「ADO.NET Entity Data Model デザイナのシナリオ」を参照してください。
既存のデータベースから実際のモデルを作成する例については、「クイック スタート (Entity Framework)」を参照してください。
空のモデルを作成するには
EDM を作成するプロジェクトを開くか作成します。
ソリューション エクスプローラで、プロジェクト名を右クリックして [追加] をポイントし、[新しい項目] をクリックします。
[テンプレート] ペインの [ADO.NET Entity Data Model] を選択します。
モデルの名前 (<プロジェクト名>.edmx) を入力し、[追加] をクリックします。
Entity Data Model ウィザードの先頭ページが表示されます。
[モデルのコンテンツの選択] ダイアログ ボックスで [空のモデル] を選択し、[完了] をクリックします。
Entity Data Model ウィザードは、次の処理を行います。
System.Data、System.Data.Entity、System.Core、System.Security、および System.Runtime.Serialization の各アセンブリへの参照をプロジェクトに追加します (存在していない場合)。
ストレージ モデル、概念モデル、およびマッピングをカプセル化するための .edmx ファイルを生成します。
[!メモ]
生成された .edmx ファイルには、ストレージ、概念、およびマッピングに関する情報が含まれていません。このファイルを変更してモデルに追加する方法については、「Entity Data Model」、「EDM 仕様」、および「スキーマおよびマッピング スキーマ (Entity Framework)」を参照してください。
- 概念モデルから生成されたクラスを格納するための空のソース コード ファイルを作成します。ソース コード ファイルを確認するには、ソリューション エクスプローラで .edmx ノードを展開します。Visual Basic プロジェクトでソース コード ファイルを確認するには、.edmx ノードを展開する前に、ソリューション エクスプローラの [すべてのファイルの表示] をクリックする必要があります。
[!メモ]
ソース コード ファイルは、.edmx ファイルから生成されます。ソース コード ファイルに手動で加えた変更は、対応する .edmx ファイルが変更されるときに上書きされます。
プロジェクトの種類に応じて App.Config ファイルまたは Web.Config ファイルを作成します。
エンティティ デザイナを起動します。エンティティ デザイナには、モデルを編集するためのデザイン画面があります。エンティティ デザイナを使用してモデルを構築する方法については、「Entity Data Model ツールのタスク」および「ADO.NET Entity Data Model デザイナのシナリオ」を参照してください。
参照
概念
Entity Data Model を使用するアプリケーションの作成