Team Foundation Server と Service Pack 1

更新 : 2007 年 11 月

Visual Studio Team System 2008 Team Foundation Server の既存の配置のアプリケーション層サーバーに Service Pack 1 (SP1) をインストールできます。SP1 は、既存の配置の種類に関係なくインストールすることをお勧めします。

SP1 は、次のような場合にインストールする必要があります。

  • Team Foundation Server の配置を SQL Server 2005 から SQL Server 2008 にアップグレードする場合。SQL Server をアップグレードしても、アップグレード後に SP1 をインストールしないと、Team Foundation Server は機能しなくなります。

  • Team Foundation のアプリケーション層サーバーに Visual Studio 2008 の SP1 をインストールする場合。Service Pack を 1 つしかインストールしなかった場合、サポートされていない構成になります。

  • スタンバイ アプリケーション層サーバーがあり、プライマリ アプリケーション層サーバーに SP1 を既にインストールしたかインストールする予定がある場合。プライマリ サーバーに SP1 をインストールする場合は、スタンバイ アプリケーション層サーバーにも SP1 をインストールする必要があります。

Team Foundation Server と Service Pack 1 の統合インストール

既存の配置がなく、初めて Team Foundation Server をインストールする場合は、Team Foundation Server と SP1 のインストール ファイルを統合するかどうかを判断する必要があります。統合プロセスでは、Team Foundation Server と SP1 の両方を同時にインストールするために使用できるインストール ファイルのセットが作成されます。それらのファイルを統合すると、個別のインストールを実行する必要がなくなります。また、次のような場合はインストールを統合する必要があります。

  • SQL Server 2008 を配置の一部として使用する場合。この環境では、インストールの一部として SP1 を統合せずに Team Foundation Server をインストールしようとすると、インストールは失敗します。

  • Windows Server 2008 を実行しているサーバーをアプリケーション層サーバーとして使用する場合、および Team Foundation Server のインストール時に Windows SharePoint Services 3.0 のインストールと構成を自動的に行う場合。この環境では、SP1 をインストールせずに Team Foundation Server をインストールすると、Windows SharePoint Services 3.0 を自動的に構成するオプションが使用できなくなります。

    Cc716727.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    Team Foundation Server とその SP1 の統合インストールを実行し、Windows SharePoint Services 3.0 をインストールの一部として含めると、Windows SharePoint Services 3.0 とその SP1 が自動的にインストールされます。

  • Visual Studio 2005 Team Foundation Server から移行された 10,000 個を超える数のビルドが存在するビルド サーバーを更新する場合。

詳細については、『Team Foundation インストール ガイド』の「方法 : Team Foundation Server と Service Pack 1 のインストールを統合する」を参照してください。このガイドの最新版は、Microsoft の Web サイトからダウンロードできます。

クライアント コンポーネントの更新

Team System 2008 Team Foundation Server の SP1 をインストールすると、Team Foundation のサーバー コンポーネントだけが更新されます。チーム エクスプローラ などのクライアント コンポーネントを更新するには、Microsoft Web サイトから Visual Studio 2008 の SP1 をダウンロードし、それら 2 つの Service Pack を個別にインストールする必要があります。

Visual Studio 2008 の SP1 は次のような場合にインストールする必要があります。

  • SQL Server 2008 を使用する Team Foundation Server の配置にクライアント コンポーネントを接続する必要がある場合。クライアントを更新しないと、クライアントからその配置に接続できなくなります。

  • Team Foundation のアプリケーション層サーバー、Team Foundation のビルド サーバー、または Team Foundation のプロキシ サーバーにクライアント コンポーネントと Team Foundation Server の SP1 の両方がインストールされているかインストールされる場合。これらの Service Pack のうち 1 つだけをインストールすると、サポートされていない構成になります。

    Cc716727.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    アプリケーション層とクライアント層コンポーネントを同じコンピュータにインストールしている配置では、Team Foundation Server の SP1 をインストールする前に Visual Studio 2008 の SP1 をインストールする必要があります。そうしないと、Team Foundation Server の SP1 をインストールできません。

たとえば、Team Foundation Server と チーム エクスプローラ の両方を実行しているサーバーには、最初に Visual Studio 2008 の SP1 をインストールしてから Team Foundation Server の SP1 をインストールする必要があります。最初に Team Foundation Server を更新しようとすると、更新は失敗します。Team Foundation Server を更新しても チーム エクスプローラ を更新しない場合は、Team Foundation Server で チーム エクスプローラ のインストールを使用して特定の管理タスクを実行しようとするとエラーが発生します。

参照

概念

Team Foundation Server のインストールの概要

その他の技術情報

Team Foundation Server の計画

Team Foundation Server の管理

Team Foundation Server のトラブルシューティング