方法 : 配置の詳細に関するプロパティを構成する

データベース プロジェクトの配置設定を構成するときは、配置の詳細を制御するプロパティを含むファイルを指定します。 これらのプロパティは、配置する内容ではなく、配置を実行する方法を制御します。 たとえば、データベースのプロパティをスキーマと共に配置するかどうか、データベースを常に再作成するかどうか、配置プロセスでデータベースをバックアップするかどうかなどを制御できます。これらの設定の詳細については、「データベース プロジェクト設定の概要」を参照してください。 プロパティ ファイルを複数のビルドおよび配置構成の間で共有することも、配置先ごとに設定をカスタマイズすることもできます。

配置を制御する詳細を指定するには

  1. 次のいずれかの操作を実行します。

    • ソリューション エクスプローラで、データベース プロジェクトを展開し、[プロパティ] ノードを展開して、変更する .deploymentconfig ファイルをクリックします。 [表示] メニューの [開く] をクリックします。

    • データベース プロジェクトのプロパティを開き、[配置] タブをクリックします。 [配置構成ファイル] で、変更する詳細を含むファイルをクリックし、[編集] をクリックします。 詳細については、「方法 : データベース プロジェクトおよびサーバー プロジェクトの配置設定を構成する」を参照してください。

    配置構成の詳細が表示されます。

  2. [配置照合順序の既定値] ボックスの一覧で、次の操作のうちいずれかを実行します。

    • プロジェクトの配置時に、配置先データベースに対してデータベース プロジェクト (ソース スキーマ) 内の照合順序を適用するには、[プロジェクトの照合順序を使用] をクリックします。

    • プロジェクトの配置時に、ソース スキーマ (通常はデータベース プロジェクト) に対して配置先データベース内の照合順序を適用するには、[サーバーの照合順序を使用] をクリックします。

    • プロジェクトの配置時に、ソース スキーマ (通常はデータベース プロジェクト) と配置先データベースの既存の照合順序を変更しない場合は、[照合順序のスクリプトを作成しない] をクリックします。

    Dd172125.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    既定の照合順序は、データベースの照合順序として使用される他、照合順序を明示的に指定しなかったすべての列に適用されます。 列に照合順序が明示的に指定されている場合は、その照合順序が既定の照合順序の代わりに使用されます。

  3. プロジェクトの配置時に、データベース プロパティに対する変更を配置する場合は、[データベース プロパティを配置する] チェック ボックスをオンにします。 それ以外の場合は、チェック ボックスをオフにします。

  4. データベース プロジェクトの配置時に、データベースをドロップして再作成する場合は、[データベースを常に再作成する] チェック ボックスをオンにします。 スキーマに対する更新を配置する場合は、チェック ボックスをオフにします。

    Dd172125.alert_caution(ja-jp,VS.90).gif重要 :

    データベースのテーブルに含まれるデータを保存する場合は、このチェック ボックスをオフにする必要があります。

  5. 更新を配置することによってデータ損失が発生する可能性がある場合に更新の配置を中止するには、[データ損失が発生する場合に増分配置をブロック] チェック ボックスをオンにします。 データ損失が発生するかどうかにかかわらず配置を続行する場合は、チェック ボックスをオフにします。 [データベースを常に再作成する] チェック ボックスがオンの場合は、このチェック ボックスは無視されます。

    Dd172125.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    一般的なリファクタリング操作 (オブジェクトの名前変更、オブジェクトの別のスキーマへの移動など) を含む変更を配置する場合は、リファクタリング ログ ファイルで目的の変更を保存できます。 詳細については、「チーム環境でのデータベース オブジェクトのリファクタリング」を参照してください。

  6. データベースの配置時に、データベースをシングル ユーザー モードにする場合は、[シングル ユーザー モードで展開スクリプトを実行する] チェック ボックスをオンにします。 それ以外の場合は、このチェック ボックスをオフにします。

  7. プロジェクトの配置時にデータベースをバックアップする場合は、[配置前にデータベースをバックアップする] チェック ボックスをオンにします。 配置プロセスとは別にデータベースをバックアップする場合や、配置先が分離開発環境である場合は、このチェック ボックスをオフにします。

  8. プロジェクトの配置時に、そのプロジェクト内で定義されていないオブジェクトを配置先データベースから削除する場合は、[ターゲット データベースにあってデータベース プロジェクトにないオブジェクトに対して DROP ステートメントを生成する] チェック ボックスをオンにします。 それ以外の場合は、このチェック ボックスをオフにします。

  9. 変更の配置時に、共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) 型をインスタンス化するオブジェクトをドロップし、再作成する場合は、[CLR 型の更新に ALTER ASSEMBLY ステートメントを使用しない] チェック ボックスをオンにします。 それ以外の場合は、このチェック ボックスをオフにします。

  10. [ファイル] メニューの [FileName.deploymentconfig の保存] (FileName は変更する配置ファイルの名前) をクリックします。

参照

処理手順

チュートリアル : バージョン管理されたデータベースの新規作成と配置

チュートリアル: 既存のバージョン管理されたデータベースへの変更の配置

チュートリアル : 隔離されたデータベース開発環境の作成

概念

データベースのビルドおよび分離開発環境への配置

データベースのビルドおよびステージング環境または稼動環境への配置

データベースのビルドおよび配置の概要