/Zc:wchar_t (wchar_t をネイティブ型として認識)
更新 : 2007 年 11 月
指定されている場合、wchar_t 型はネイティブ型になり、short が __int16 に割り当てられるのと同じ方法で __wchar_t に割り当てられます。/Zc:wchar_t は既定で有効になっています。
/Zc:wchar_t[-]
解説
/Zc:wchar_t- を指定した場合、wchar_t を定義するか、または wchar_t が定義された多数のヘッダー ファイルのいずれか (wchar.h など) をインクルードする必要があります。通常、wchar_t は unsigned short として定義されます。
/Zc:wchar_t を指定すると、コンパイラは wchar_t をネイティブ型として認識します。wchar_t の詳細については、「Data Type Ranges」を参照してください。
__wchar_t は、いつでも使用できます。
unsigned short と wchar_t の __wchar_t バリエーションの両方に対してオーバーロードを用意することにより、/Zc:wchar_t を指定して、または指定せずにコンパイルされたコードと簡単にリンクできるライブラリを作成でき、2 つの異なるライブラリ ビルド (/Zc:wchar_t を有効にしたビルドと有効にしないビルド) を用意する必要がなくなります。
/Zc:wchar_t を指定すると、_WCHAR_T_DEFINED シンボルと _NATIVE_WCHAR_T_DEFINED シンボルが定義されます。詳細については、「Predefined Macros」を参照してください。
/Zc:wchar_t は既定でオンになったため、コメント プラグマまたはコマンド ラインからの comsupp.lib への明示的な参照は、comsuppw.lib または comsuppwd.lib のどちらかを使うように変更する必要があります。ただし、/Zc:wchar_t- を指定してコンパイルするときは、これまで同様に comsupp.lib を使用する必要があります。
Visual C++ の準拠の問題の詳細については、「Compatibility and Compliance Issues in Visual C++」を参照してください。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。詳細については、「プロジェクト設定の変更」を参照してください。
[C/C++] フォルダをクリックします。
[言語] プロパティ ページをクリックします。
[wchar_t をビルトイン型として扱う] プロパティを変更します。
このコンパイラ オプションをコードから設定するには
- TreatWChar_tAsBuiltInType を参照してください。