AdRotator Web サーバー コントロールの概要

更新 : 2007 年 11 月

AdRotator Web サーバー コントロールを使用すると、他のページにリンクされたグラフィックスを表示できます。表示されるグラフィックスと関連するターゲット リンクの一覧は、XML ファイルやデータベースなどのデータ ソース内に保持されます。

このトピックの内容は次のとおりです。

  • シナリオ

  • 背景

  • コード例

  • クラス リファレンス

シナリオ

AdRotator Web サーバー コントロールを使用すると、ASP.NET Web ページに広告を表示できます。このコントロールは、.gif ファイルなどの指定したグラフィック イメージを表示します。ユーザーが広告をクリックすると、指定したジャンプ先 URL にユーザーがリダイレクトされます。このコントロールはデータ ソース (通常、XML ファイルやデータベース テーブル) を使用して、指定する広告のリストから、グラフィック ファイル名やジャンプ先 URL などの広告情報を自動的に読み取ります。

AdRotator コントロールは広告をランダムに選択し、表示される広告をページが更新されるたびに変更します。見出しに優先度を設定すると、特定の広告を他の広告より頻繁に表示できます。広告を循環参照するカスタム ロジックを記述することもできます。

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背景

AdRotator Web サーバー コントロールを使用すると、広告グラフィックス (.gif などのイメージ) を表示できます。その後ユーザーは、ターゲット URL にリダイレクトできます。グラフィックとターゲット URL は、XML ファイルなどのデータ ソースから指定できます。

広告情報は、次のようなさまざまなソースから取得できます。

  • XML ファイル。XML ファイル内の広告情報は、見出し広告とそれに関連するプロパティへの参照を含む XML ファイルに格納できます。

  • 任意のデータ ソース コントロール (SqlDataSource コントロールや ObjectDataSource コントロールなど)。たとえば、広告情報をデータベースに格納し、SqlDataSource コントロールを使用して広告情報を取得できる場合は、AdRotator コントロールをデータ ソース コントロールにバインドできます。

  • カスタム ロジック。AdCreated イベントのハンドラを作成し、イベント中に広告を選択できます。

広告ファイルの XML ファイル形式

見出し広告のイメージの位置、リダイレクトのための URL、および関連付けられたプロパティを格納する方法の 1 つは、XML ファイルに情報を格納することです。XML ファイル形式を使用すると、広告がいつ変更されても、アプリケーションのコードを変更せずに広告リストを作成および保守できます。詳細については、「方法 : AdRotator Web サーバー コントロールを使用して XML ファイルから広告を表示する」を参照してください。

広告ファイルのデータベース スキーマ

広告情報は、専用の XML ファイルを作成する代わりに、データベース テーブルに格納することもできます。データベース テーブルには、AdRotator コントロールが読み取ることのできる特定のスキーマが必要です。詳細については、「方法 : AdRotator Web サーバー コントロールを使用してデータベースから広告を表示する」を参照してください。

キーワードによる広告のフィルタ処理

広告ファイルでは、Keyword 属性を使用して広告にカテゴリを割り当て、指定したフィルタ条件に応じて広告を表示するように AdRotator コントロールを設定できます。たとえば、広告ファイルに銀行とハードウェア ショップの両方のカテゴリが含まれている場合でも、銀行のカテゴリに関連付けられた広告だけをページに表示できます。AdRotator コントロールの KeywordFilter プロパティに "銀行" を設定すると、コントロールにハードウェア ショップの広告をフィルタ処理させることができます。

フィルタを指定した場合は、次のいずれかの状態になります。

  • AdRotator コントロールが、キーワードに一致する広告を見つけた場合、そのキーワードを持つ広告が表示されます。

  • キーワードに一致する広告が存在しない場合、AdRotator コントロールは、空白のイメージをブラウザに表示します。

広告に対する応答の追跡

本来、AdRotator コントロールには、どの広告をユーザーがクリックしたか、広告が何回クリックされたかなどの統計情報を収集する機能は用意されていません。しかし、広告のジャンプ先の URL は制御できるため、アプリケーションに広告の追跡ロジックを追加できます。一般的には、追跡用ページを用意し、すべての広告をそのページにジャンプさせて目的の統計情報を収集してから、広告の目的のページにジャンプするように設定します。

広告のキャッシュ

AdRotator コントロールを含むページがキャッシュされると、AdRotator コントロールは自動的にキャッシュの置換を実行し、ページがキャッシュから取得されるたびに、キャッシュされた広告を新しい広告に置き換えます。詳細については、「キャッシュ ページの動的な部分更新」を参照してください。

コード例

方法 : AdRotator Web サーバー コントロールを使用して XML ファイルから広告を表示する

方法 : AdRotator Web サーバー コントロールを使用してデータベースから広告を表示する

方法 : AdRotator Web サーバー コントロールでプログラムによって広告を選択する

チュートリアル : AdRotator コントロールを使用した広告の表示と追跡

クラス リファレンス

AdRotator コントロールに関連するクラスの一覧を次の表に示します。

メンバ

説明

AdRotator

コントロールのメイン クラスです。

AdCreatedEventHandler

AdRotator コントロールの AdCreated イベントを処理するメソッドを表します。

AdCreatedEventArgs

AdRotator コントロールの AdCreated イベントのデータを提供します。

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参照

その他の技術情報

ASP.NET Web サーバー コントロールの操作