/HEAP (ヒープ サイズの設定)
更新 : 2007 年 11 月
/HEAP:reserve[,commit]
解説
/HEAP オプションでは、ヒープ サイズをバイト単位で設定します。このオプションは、.exe ファイルのビルドだけに使用します。
引数 reserve には、仮想メモリのヒープ領域に割り当てる総サイズを指定します。既定では、ヒープ サイズは 1 MB になります。指定した値は、4 バイト単位に切り上げられます。
引数 commit (省略可能) は、オペレーティング システムによって解釈が異なります。Windows NT と Windows 2000 では、一度に確保する物理メモリ量です。仮想メモリがコミットされると、ページング ファイル内にメモリ空間が予約されます。commit の値を大きく設定すると、アプリケーションでさらにヒープ領域が必要になった場合に実行時間を短縮できます。ただし、起動時に必要なメモリ量が増え、起動時間が長くなる場合があります。
引数 reserve と引数 commit の値は、10 進表記か C 言語表記で指定します。
この機能は、HEAPSIZE を使ったモジュール定義ファイルでも使用できます。
Visual Studio 開発環境でこのリンカ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。詳細については、「Visual C++ プロジェクトのプロパティの設定」を参照してください。
[リンカ] フォルダをクリックします。
[システム] プロパティ ページをクリックします。
[ヒープ コミット サイズの設定] プロパティを変更します。
このリンカをコードから設定するには
- HeapReserveSize と HeapCommitSize を参照してください。